訃報

2017/11/21

大松くんのフェイスブックを見て驚いた。
お父さんが11月12日に亡くなられているのだ。
大松くんは、ぼくより20歳若い。
ぼくの父親もこの4月に亡くなった。
享年92歳だから、
まあよく生きたということだろう。
なのに、大松くんのお父さんは、
随分早い死なのかなと思う。
著作もいろいろあるようで、
そのこともびっくりした。
一度読んでみたいと思わせる表題の本が
何冊かあった。
謹んでご冥福をお祈りする。




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吟行会

2017/11/19

11月の第三日曜日は、
コスモスの愛知支部は、例年吟行会を開催している。
今回は、名古屋市の文化のみち二葉館周辺を
散策して歌を作るということにした。
参加人数は、13名で、
これまでで一番多い。
歌会は、文化のみち二葉館の二階の和室で行った。
畳の部屋で歌会をするというのも
なかなか味があってよかった。
今回の高点歌は、何と10票も入って、
ダントツでした。
時折時雨れも降ってくる肌寒い日でしたが、
われわれの部屋はぬくもりのある充実した
ものとなりました。

拙作は、
「時雨ふる桑名を出でて名古屋へと時雨は止まぬ橦木町にも」
という挨拶の歌。
実は、中日歌人会の役員会が桑名であって、
終わった後、名古屋へ向かったのでした。
橦木町は、二葉館のあるところ。
それにしても、
もう少し何とかならないかと言いたくなるような歌ですね。
まさに拙作。
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「六花」2号が届く。
この号はぼくも寄稿している。
中を開いてびっくり。
ぼくの文章が巻頭なのだ。
二宮冬鳥について書いた「痺れる」である。
アパート住まいの人間が何とか4ページにわたる文章を
書けたのは、とにかく二宮冬鳥のおかげである。
この文章にも書いたが、
一度だけ電話をしたことがある。
電話をかけて、もう掛けたくないと思ったことが二度あるが、
その一度が二宮冬鳥への電話である。
もう一度は、当分誰にも言えないだろう。
あまりにも失礼だったし、
当時の自分の甘さ加減もあったし。
さて、この冊子、実に読み応えがある。
PR誌と取られかねないが、そんなことはない。
自分の文章が載っているので、言いにくいが、
ぼくの文章はおいて、とにかく読み応えのある雑誌である。
奥村晃作さんへの16の質問とその回答が掲載されているが、
これが面白い。
好きな芸能人と聞かれて、
「マイケル・ジャクソン」と答えるのが、何とも言えない。
しかも、没頭しすぎて、寝込んでしまっというのだから、
いかにも奥村さんらしい。
とにかくのめり込むと半端ではない。
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連れ合い

2017/11/13

北村薫の新刊『太宰治の辞書』(創元推理文庫)を
今日手に入れて読んでいる。
実に贅沢な本だ。
大正3年に出された新潮文庫が口絵写真として掲載されている。
扉の文章を穂村弘が書いている。
解説を米澤穂信が書いている。
単行本にはないエッセイ2編と短編1編が新たに収録されている。
でも、ぼくにとって、一番贅沢なのは、
高野文子の装画である。
〈円紫さんと私〉シリーズは、すべて高野文子の装画である。
さて、本題。
最初の「花火」を読み終えた。
こんなフレーズがある。

「食べ終わると、連れ合いが先に出る。玄関まで行って、軽く《ごろにゃん》といった表情を見せる。」

「夫」とか「主人」という言葉は使われていない。
一貫して「連れ合い」である。
〈私〉は「連れ合い」しか使わない。
それにしても、〈円紫さんと私〉シリーズの前巻までは、
〈私〉は独身だったのだから、
驚くべき変化だ。
夫がいて息子がいる。
息子は中学生で部活は野球。

さて、次の「女生徒」を読もうか。

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つれあひ

2017/11/13

外塚喬さんから第12歌集『散録』(短歌研究社)が届く。
こんな歌がある。

・つれあひがたしなめるとき言ふことば〈怒ると命が縮まりますよ〉
・子機をもて部屋を離れるつれあひの話し相手をするは何者

ほとんどの歌は「妻」なのだが、
この二首は「つれあひ」。
使い分ける理由はあるのかと思わず考えてしまう。
ところで、「子機」は広辞苑にはない。
第八版には載るのだろうか。
こんな歌もある。

・四国四県まだ知らざるは公彦の愛媛なかでも肱川あらし

「公彦」はもちろん高野公彦さんのこと。
それにしても愛媛を知らないとは。
松山を訪れたことはないのだろうか。
「肱川あらし」は、丁度いまごろらしい。

この歌はいい。

・石蕗の花に日差しのとどまりてそのめぐり飛ぶ冬の蜜蜂

もう少ししたら、我が家のあたりでも、
こんな光景に出遭うだろう。
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土管坂

2017/11/07

昨日紹介した朝日歌壇の佐佐木幸綱さんに採られた
井上さんの歌は常滑の土管坂を詠んだ歌だ。
幸綱さんも「土管坂」への執心があったようだ。
土管坂は、常滑の観光に一役買っている。
確か今は「やきもの散歩道」の重要なスポットになっている。
しかし、私には、
土管坂も含めて、この「やきもの散歩路」は
苦い思い出の中にある。
教員時代、何度この路を通ったことか。
家庭謹慎になった生徒の家が、
このルートの中にあったのだ。
当然車で行けない。
かなり下のほうにある空き地に車を止めて、
その家まで歩いて通った。
当時も住んでいたのは刈谷だから、
家庭訪問をする日は、相当遅くなる。
謹慎はかなり続いたから、
本当につらい日々だった。
しかも、この生徒は、
結局卒業することなく去って行った。
だから、「土管坂」というのは、
ぼくには、その当時を呼び起こす、
少し苦手な地名だ。
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新聞歌壇

2017/11/06

月曜日は、各新聞の歌壇欄のいくつかを見ることのできる日。
今日の歌壇欄では、「コスモス愛知」の仲間の活躍が目立つ。
中日歌壇では、野村まさこさんが、
小島ゆかり選で、第二席に採られていた。
朝日歌壇では、井上啓子さんが、
佐佐木幸綱選で、第三席で採られていた。
喜ばしい限りである。
あちこちの短歌大会でも、
「コスモス愛知」の仲間の入選等が近頃目立つ。
意欲的な活動は嬉しい。

それにしても、選というのは難しい。
こちらの思いを読み取って選をしてもらえると、
とにかく嬉しくてたまらない。
しかし、逆にこちらの思いを読み取り違えて、
挙げ句の果てには添削されて載せられてしまうと、
しばらくは立ち上がれなくなるという場合もある。
選者としては、後者のような人がないように、
それぞれの作品を読み取ることをしなくてはならないだろう。
これは一般論なのだが、絶対的な一般論であることも間違いない。
差はあるにしろ、それぞれの思いを込めて、
作品をつくり、清書し、送りとどけてきたものなのであるから、
選者は、その思いを読み取る努力を惜しむ事は許されないだろう。
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講演

2017/11/05

朝日カルチャーセンターで講演。
題は「歌を愛し、人を愛して」。
ぼくが歌人のはしくれとして、何とかここまでやって来られたのは、
二人の歌人との出会いがあったことを、
年譜風の資料を用いて話す。
二人の歌人は、
もちろん高野公彦さんと佐藤通雅さん。
ひたすらリスペクトする理由を語る。
一時間半の講演だが、最後の十分の使い方が
自分としては不満に思った。
反省しなくてはいけない。
出席者は、40名弱。
20名前後かなと思っていたので、
たくさん出席してくれたのは嬉しかった。
それで、調子に乗って、
今後「続高野公彦のうた」を書くと宣言してしまった。
宣言した以上書くしかない。
ところが、
家に帰ったら、何とその高野さんから、速達が届いていた。
先日ここに書いた「短歌研究」11月号の拙文への礼状と、
「コスモス」の記念号の原稿依頼。
礼状は嬉しかったが、
依頼された原稿については、
書くしかないとは思うが、
かなりしんどいテーマで、
しばらくは、苦難の日々が続きそう。




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角川短歌賞

2017/10/30

角川「短歌」11月号に第63回角川短歌賞が発表されている。
受賞作には特に惹かれるものはなかったが、
次席のカン・ハンナさんの「膨らんだ風船抱いて」はよかった。
特にこの歌。

・カバンには天神さまのお守りと石より重い広辞苑さま
           
 誰しもこの歌には驚くだろう。一つは、カバンに広辞苑を入れて
いるということ。広辞苑はカバンに入れるものではない。机や
本棚に置いておくものである。
長く教員生活を送ってきたが、広辞苑をカバンに入れている
学生にはお目にかかったことがない。
今の学生は、普通電子辞書を持っているのだが、
多分カンさんは、高額な電子辞書は持てず
、紙の広辞苑を使わざるをえないのであろう。
それにしても「広辞苑さま」と「さま」をつけているのだから、
そのリスペクトぶりは大変なものがある。
日本人よりよほど広辞苑を信頼している。
それにしても毎日毎日カバンに広辞苑を入れて大学に
通うというのは、とてつもないことだなあと思う。

そしと、もう一つは「天神さまのお守り」。こちらも驚きである。
日本人なら「天神さまのお守り」はごく当たり前の受験用の
アイテムである。受験を控えた生徒、学生は、挙って天神さまを
祀ってある神社にお参りに行く。
しかし、カンさんは、韓国人である。それでも「天神さまのお守り」を
大切にしているというのは、
それだけ日本文化へ共感を寄せているからであろう。
日本の大学で学位を取得するために必死に勉強している
カンさんにとって、「天神さまのお守り」は欠かせないものなのであろう。

カンさんは、今回が二回目なのかな。
二回目で次席なら、
来年は俵万智さんが三回目で受賞したように、
ぜひ挑戦して栄冠をと思うのは、ぼくだけではないだろう。
来日6年でこれだけの短歌を詠めてしまうというのは、
とんでもないことだと思うから。
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「短歌研究」11月号が届く。
特集一の「わたしを励ましてくれる、この一冊、この言葉」に執筆。
題は「我といふくらきかたまり」とした。
もちろん、『汽水の光』の
「あきかぜの中のきりんを見て立てばああ我といふ暗きかたまり」に
関わる内容である。

この号に、島田修三さんの「水噴くごとき」20首が掲載されている。
哀切きわまりない20首である。
それ以上は、私には言葉が浮かばない。
いや、言葉をもちいるすべがないというのが、
正しいだろう。
諸兄姉の感想はいかならん。

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