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「コスモス・紙上全国大会詠草集」が昨日届いた。
参加者全員の詠草と、
各詠草についての選者によるコメント。
そして、一人一人何票入ったかが分かる一覧表。
さらに、選者がどの歌に票を入れたのかもこの一覧表でわかる。
もちろん参加者名簿も。
要するにコスモスの全国大会で配られる詠草集と同じものを
作ってしまったのだ。
違うのは、選者のコメントがすべての詠草につけられていること。
出詠者は280名。
票は選者も入れているので、票を入れたのは、302名。
票が一番入った歌の票数は、
何と72名。
四分の一近くの人が入れたのだからすごい。
因みにこんな歌です。

・教科書も酒も西瓜もつつみ来し風呂敷にけふ位牌をつつむ

この歌にはぼくも票を入れました。
二番目は、66票。
この歌です。

・父のいたアパート、施設、病院をナビから消して迎え火を焚く

やはりコロナ禍に関わる歌が多い中で、
票の多く入った歌は、コロナ禍の歌ではなく、
それぞれの人が受け入れざるをえない現実を詠んだ歌が選ばれたことは、
選歌がしっかりなされたからではないかと思う。

こういう全国大会は、ほかの結社ではやらないのかなあ。
詠草集を作るのは大変だが、
リアルな大会がない中、
参加した会員は、うれしく思っているでしょう。
なお、書き忘れましたが、
選者は、選のコメントだけではなく、
尻取り短歌なるものに挑戦して、
その詠草も掲載されています。
何せ高野さんが仕切られたので、
選者のみなさんかなり気合が入っていました。

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今日の中日新聞の夕刊に、
「つぶやく短歌」の四回目が掲載されている。
今回は、大松達知くんが登場している。
コスモスの仲間がこういう欄に登場するのは、
率直に言ってうれしい。
コスモスの人は、あまり表に出ることを好まない。
正確に言えば苦手なのだ。
優れた歌を詠む人はたくさんいるが、
歌壇という場には出たがらない。
欲がないというより、
短歌というものはそういうものだという考え方だろう。
目立つ必要はない。
自分の詠みたい歌を詠む。
それで十分だという人が実に多い。
さて、大松くんの文章だが、
教員の立場から、
今の教育の現場を語っている。
特に生徒たちに対するまなざしは鋭い。
とんでもない日々を送る
生徒たちの心がどのように変化してゆくのか。
答えは、数年後には出るだろう。
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「NHK短歌」9月号の「歌会ウオッチング」欄に、
ぼくが編集している「灯船」の紹介記事を書いた。
まず「灯船」という雑誌がどのような経緯で生まれたのかについて。
それから一日がかりで行う批評会につて。
そして、2月22日に行った17号の批評会について。
短歌関係のリアルの集まりでは、
この22日が最後だったようだ。
この後は、ほとんど中止、
あるいは人数を大幅に減らして、
オンラインでの開催となっていった。
まさに怒涛のような半年だったが、
まだ先は全く不透明。
どのような予測も当たる保証がない。
わが「灯船」の批評会も、
年内に予定していた批評会はすべて中止。
年齢層が高いので、オンラインも無理。
今後どのようにして批評活動を行うか
しっかり検討していくべき時期に入ったようだ。

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「歌壇」8月号の巻頭詠は、
高野公彦さんの「檜原村人里」20首。
「人里」は「へんぼり」と読むようだ。
中にこんな歌がある。

・歩きつつ<位牌>を覗く若者らみなマスクして令和二年初夏

実に過激な歌だ。スマホが「位牌」になってしまった。
16冊目の歌集『無縫の海』には、こんな歌があるが、
この歌よりはよほど穏便である。

・歩きスマホ立ちスマホする人ら満ち窈然とあり日本の行方

こんな歌もある。

・肉体は臓器もろとも老いゆかむしんしんと<地球時計>が回る

因みに高野さんの第一評論集は、
『地球時計の瞑想』。
もう一首挙げる。少しさびしい歌。

・一日に三食、十笑、三千歩。十笑あらず一人暮らしは

下句のさびしさをしみじみと思う。

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遠隔授業

2020/06/22

「ビッグコミックオリジナル」7月5日号で、
学習院大学でフランス語を教えている
中条省平さんがこんなことを書いている。

「当方はもっぱら授業でしゃべっていたことをすべて
書き言葉にしてネットに流し、学生の質問にも書き言葉
で答えています。言ってみれば、じつに古典的な通信教育
です。でも、その準備に異常に時間がかかり、ほとんど
ほかの仕事ができず、気が付けば一日中自室に籠って
いる毎日。まるで囚人のような監禁状態です。」

さすがにぼくは一コマだけですので、
ここまで厳しい状況ではありませんが、
やっていることは全く同じです。
昨年までの資料を何とかテキストとして使えるようにし、
一斉に学生たちに送り、
そして、次に
学生たちから送られてくる課題をチェックし、
優秀な解答があれは、次の回の資料に載せるということを
毎週やっているわけですから、
とにかく大変です。
もちろん、学生たちのほうがもっと大変だと思います。
大学の授業というのは、
あくまでも専門科目なので、
遠隔授業というのは、どうもふさわしくないなと思う今日このごろです。

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