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「玉ゆら」に所属する鈴木久美子さんから
『万葉のひびき』(本阿弥書店)という本をいただいた。
歌集ではなく、万葉集の鑑賞本というのが正確かな。
万葉集から60首選んで、
鑑賞文を書いている。
巻末の資料が充実している。
関連略年表、万葉地図、天皇家系図、
参考文献一覧とあって、
特に地図が地域ごとにあって、
万葉旅行をしてみたいという人には打って付け。
万葉集入門としては、好適だと思う。
「玉ゆら」に所属するから、
鈴木さんはもちろん岡野弘彦門下だが、
最近岡野弘彦門下の著作が目立つ。
「玉ゆら」の代表の秋山佐和子さんもそうだし、
沢口芙美さんは『歌人たちの昭和』(柊書房)を出している。
ただ、肝心の岡野さんの著作が出ない。
ぜひ読みたいのは「歌壇」に連載したインタビューである。
小島ゆかりさんがインタビュアーをつとめたが、
実に興味深い内容で、
早く一冊にならないかなと願っていたが、
一向に本にならない。
誰か岡野さんを口説いてください。
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島成郎の母親は、高安綾子という。
こう書けば、誰しも高安国世の縁戚ではないかと思うだろう。
実際に高安綾子は、国世の長姉である。
つまり、島は、高安国世の甥である。
このことは、
松村正直の『高安国世の手紙』にも書かれている。
第30章「六〇年安保とデモ」である。
ただ、松村は島について、
「全学連の書記長」と書いているが、
私は、ひょっとして、
松村は、島がブント(共産主義者同盟)の指導者であったことを
知らないのではないかという気がしてきた。
島は、共産党に入党した後、
その政治姿勢に飽きたらず、
ブントを立ち上げ、60年安保の中心的指導者になるのである。
もちろん反共産党の旗印を鮮明にして。
当時全学連の委員長は、唐牛健太郎であったが、
唐牛はどうやら島に祭り上げられたらしい。
本来は、島が委員長に就くのが順当であったようだが、
あえて島は就かなかった。
ということで、私の説は、
高安は、甥の島がブントの指導者として、
安保闘争に中心にいることを当然承知していた。
だから、「塔」に高安にしては、
珍しい政治的な内容に関わる歌も文章も載せたのではないかというものだ。
このような説についての、
ヒントはもちろん今読んでいる島の評伝によって与えられたものだ。
松村がこの評伝を読んでいるのかは、分からないが、
読んでいないようなら、読んでほしい。
というより、すぐにでも読むのではないかと思うが。
島成郎という、たぐいまれなるオルガナイザーと、
高安国世との関わりは、
一度論じてよいのではなかろうか。
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藤原マキさんの『私の絵日記』を読み始めると、
なぜか涙がにじんでくる。
藤原さんの人生そのものへの憐憫ということが
あるのかもしれない。
又一人息子の正助くんの将来を憂うということがあるのかもしれない。
「週刊文春」の立花隆の文章を読んで知ったのだが、
藤原さんが飲み屋を始める時のアドバイザーが
立花さんだったとのこと。
つまり立花さんも新宿で飲み屋をしていたということなのだが。
こちらも驚き。
すでに以前書いたが、
藤原マキさんはもちろんつげ義春夫人。
『私の絵日記』の一番新しい版は、
ちくま文庫版だと思う。
解説を佐野史郎が書いている。
佐野史郎は、状況劇場の藤原さんの15年後輩。
分かりやすく言えば、藤原さんは、佐野さんの大先輩ということ。
なお、つげ義春さんは存命。
傘寿は超えたはず。
正助くんと二人で暮らしている。
もちろん、つげ義春が漫画を書くなどということはない。
一作100万という金額がついたとしても、
つげ義春は絶対にやらないだろう。
そういう人だ。
とにかく天才なんだ。


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本日「コスモス」4月号が届く。
いつもより少し早いかな。
愛知の人の歌を読んでいたら、こんな歌に出くわした。
少し驚きました。

・電車にて見知らぬ人にもらひしと聡太が持ち来きんかん五つ

かの藤井聡太くんを「聡太」と詠む人は、
この世の中にはそうはいない。
親御さんは短歌の嗜みがないはずなので、
この歌は聡太くんのお祖母ちゃんということになるのかな。

コスモスにもいろんな方がいますね。
先日朝日新聞で大きくとりあげられた
康哲虎さんもコスモスの仲間です。
植物関係の本をたくさん出しているIさんも
そうです。
そういえば、
仏教哲学の権威の末木文美士さんも、
かつてはコスモスの会員でした。
多分、まだまだ、
えっ、こんな人がコスモスの仲間なのかと驚くことがあるでしょう。
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今年度終了

2018/01/20

昨日で、大学の講義は終了した。
もちろん、成績を出さなくてはいけない。
この作業が月内は続くだろう。
それでも、週に二日間が空くのは嬉しい。
余裕が生まれる。
4月中旬までお休みになるので、
この時期が本当にリフレッシュ期間だ。
でも、油断すると、
あっという間に、4月になってしまい、
新年度の準備をしなくてはいけなくなる。

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