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「短歌往来」3月号の勝又浩さんの連載「〈歌・小説・日本語〉を読んで驚いた。
益田勝実さんのことが書いてあるのだ。
ぼくは卒業論文に説話文学を選んだが、
もともとは、万葉集について書こうと思っていたのだ。
ところが、益田さんの『火山列島の思想』を読んで、
説話文学へ針路を切り換えた。
『火山列島の思想』以外にも『説話文学と絵巻』にもかなり影響を受けた。
同期の田中くんも益田さんのファンだと知り、
二人で岡部教授に頼みこみに行った。
夏休みに行う集中講義に益田さんを呼んでほしいと頼んだ。
昭和46年ころだったと思うが、
その頃益田さんは、法政大学の教授だった。
運のいいことに、益田さんは、東大時代の岡部教授の後輩だった。
ということで話はとんとん拍子に決まり、
ぼくらは、夏休み中の3日間、
至福の時間を得ることができた。
学問がこんなに楽しいものとは思わなかった。

勝又さんの文章によると、
益田さんは、平成22年に86歳でなくなられたとのこと。
大学卒業後は、説話文学に関わることはなかったので、
益田さんのお顔を見ることはなかったのだ。
大学院への道を選んでいれば、会えたのかもしれない。
ただ、実は大学の4年の頃には、
短歌への関心がかなり強くなっていったので、
たとえ、大学院へ行ったとしても、
短歌の方面への研究に向かったのではないかという気がする。


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更新

2018/12/31

今年の後半はかなり更新できた。
新しい家での生活に慣れてきたことも関係しているだろう。
それと、コスモスの会や、
他の結社との会で、
意外な方から「見てますよ」と言われることが多くなり、
疑心暗鬼で、そろそろ撤退しようかなと考えていたのが、
もう少し書き続けようという気持ちになったことも大きい。
来年についての抱負は書かない。
書きたいことがあれば書くとしか言えない。
では、これまでこのささやかなブログを見てくださったみなさん、
本当にありがとう。
もう少し頑張ります。
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大府荘

2018/09/21

荻原魚雷のブログ「文壇高円寺」を読んでいて、
こんな記述に出逢い、びっくりした。

話を戻そう。大学時代、河原淳は結核になった。

《故郷に帰り、知多半島にある国立療養所に入った》

《療養所には、いろんなサークルがあった。私は『誘蛾燈』という
詩の同人誌に参加していた。豊橋在住の丸山薫氏が選者で、
拙作もいくたびか載った》

いったいいつ頃のことなのだろうか、とても気になった。
というのも、この「知多半島にある国立療養所」にぼくはいたのだ。
正式名は、
確か国立結核療養所大府荘といった。
小学二年生だったから、昭和33年だと思う。
ぼくの場合は、結核の疑いで入所し、
一ヶ月後には、疑いがはれて退所した。
この療養所には、
これもはっきりはしないが、
昭和20年代だと思うが、
土屋文明の息子の土屋夏実も医師として勤務していた。
いやあ、懐かしい。
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訃報

2018/08/31

学生時代からの友人が29日に亡くなったという訃報が届いた。
数年前に倒れて、リハビリをしつつ、
何とか執筆活動を再開したいということは聞いていたが、
結局見舞いに出かけることはなかった。
コスモスの関係する用事で、年に何度か東京へ行くので、
そのついでにとは考えることはあったが、
果たせなかった。
彼と最後に会ったのは、アルカディア市ヶ谷近くの居酒屋だった。
ぼくが彼の働きぶりを聞いて、
いくらそれは何でもきついぞと忠告をしたことは覚えている。
それから、間もなくだった、彼が倒れたのは。
彼の仕事はぼくと同じ、大学の非常勤なのだが、
その掛け持ちの量が多すぎた。
コマ数を聞いて信じられなかった。
確かに彼の専門分野は人が少ないので、
あちこちから声をかけられて、無理を続けたのだと思う。
明後日が、葬儀なので、
横浜まで出かける。
遺影の彼を見るのがこんなに早くなろうとは。
本当は、彼といろいろ語りあいたかったのだが。
彼とはずっと教育論を語り合ってきた。
短歌の話をしたことはほとんどなかった。
多分、こういう別れをこれから何度でも経験するのだろう。
したくはないが。
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2018/06/13

蜩というのは、夏の終わりに鳴くものだと思いこんでいた。
しかし、今もう鳴いているんだ。
先日、奈良井の宿に行ってきた。
宿場を端から端まで歩いて、
途中で、昼食をとった。
昼食後、外へ出るとやたらにうるさい音がする。
最初何かの機械音かと思ったが、
山に近づくに従ってうるさくなるから、
機械ではないなと思った。
それで、地元の人に聞いてみると、
何と蜩が鳴いているとのこと。
こちらでは、もう六月になると鳴くのだという。
うーん、びっくり。
というより、知らないということは恐ろしい。
でも、夏がもう終わるよというサインとして聞いてきた
者にとっては、なんだか残念な事実だ。
それに、趣がある鳴き方ではなく、
うるさいという印象のほうが強かった。
でも、まあ歌の素材としては、
しばらく保管しておこうかなと思う。
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