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「週刊文春」5月31日号の「文春図書館」の
「私の読書日記」の担当は立花隆。
この文章の中で『スペクテイター』という雑誌の41号が
つげ義春の特集を組んでいることを紹介している。
初耳だが、これは何としてもこの未見の雑誌を
手に入れなくてはと決断する。
決断して、実行して、結果オーライではあったが、
そのことは置いておいて、
立花はこの文章で、
つげ義春本人とは話したことがないが、
奥さんの藤原マキさんのことはよく知っていると書いている。
なぜ知っているかと言うと、藤原さんが飲み屋を開く時に、
人に頼まれていろいろとアドバイスしたことがあるというのだ。
その当時立花は、新宿ゴールデン街で「ガルガンチュア立花」
というバーを経営していたというのである。
立花隆がバーの経営者だったというのも初耳。
ただこの文章の内容と、
つげ義春の年譜との記述が合っていない。
つげ義春の無名時代は、奥さんの藤原マキが飲食業に
関わって家庭を支えたということになるのだが、
どうもそのあたりが怪しい。
で、問題は『スペクテイター』という雑誌。
手に入れましたが、
とにかくとんでもない雑誌である。
この「スペクテイター」という名を持つ雑誌については、
これまで全くぼくのレーダーに捕捉されることがなかったのが不思議。
多分置いている書店が少ないのだろう。
しかし、ぼくは、この雑誌を
JR高島屋の旧館の三省堂で手に入れた。
店員さんに探してもらったら、
何とあるではないか。
三省堂を少し見直した。
雑誌の感想等については、後ほど。


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身余堂

2018/04/03

先頃亡くなられた直木賞作家の葉室麟の随筆集
『柚子は九年で』(文春文庫)を読んでいて、驚いた。
「身余堂」と題するエッセイがあるのだ。
葉室はこの住居を一人で訪ねたことがあり、
それを一文にしたのだ。
京都の鳴滝のあたりにこの建物はある。
ぼくは二度訪れたことがある。
一度目は、外から眺めただけ。
二度目は、そこで行われた歌会に参加した。
二回とも友人の誘いで出かけた。
何とも言えない風情が外観にも、庭にも、
そして家の中にも漂っている建物だ。
時間の感覚がなくなってくる。
閑静な住宅街を抜けたところにあり、
静かな落ちついた雰囲気にみちているところだった。
今ごろは、枝垂れ桜を見に多くの人がそのあたりを
徘徊しているだろう。
行くなら、人の少ない三月の半ばくらいが一番いいような気がする。
ところで、この建物はそもそもどういう建物かというと、
保田與重郎の住まいであった。
夫人が亡くなられた後は、
ここで歌会をしている短歌会の人を中心に管理しているようだ。
詳しくは知らない。
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岡崎の書店で、
『西東三鬼全句集』(角川ソフィア文庫)を購入。
昨年の暮れに出されている。
この本によると、
有名な「水枕ガバリと寒い海がある」は、
第一句集『旗』にある。
昭和10年の項にある「三章」の3句のうちの1句にある。

・小脳をひやし小さき魚をみる
・水枕ガバリと寒い海がある
・不眠症魚は遠い海にゐる

解説は小林恭二。
自筆年譜、初句索引、季語索引を
備えていて、お買い得の一冊。




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西村ツチカ

2017/11/28

「ビッグコミック」増刊12月17日号の
巻頭の「北極百貨店のコンシェルジュさん」は
久々にこれはと思わせる漫画だった。
作者は、西村ツチカ。
全然知らない。
しかし、凄いと思った。
こういう漫画家が突然あらわれるんだ。
高野文子以来だ。
新刊が2冊出るというから、
これは買わなくてはいけないと思った。
そんなこんなしていて、ある日、
「ちくま」12月号を見ていたら、
表紙裏の「ちくまさん」という漫画も
西村ツチカが書いていることを知った。
8コマの漫画だが、とてもいい。
味がある。
「痺れた」と言ったほうがいいかな。
ところで、この「ちくま」の新連載、
「東京のぼる坂くだる坂」を読んだが、
このエッセイもとてもいい。
今回は「幽霊坂」。
書いた人は、ほしおさなえ。
漢字で書くとどうなるんだろう。
「星尾早苗」かな。
あるいは「干緒早苗」かな。
とにかく全く知らない。
でも、この人の文章は読みたくなるものがある。
一文一文に、オーラがある。
次回は、2月号とか。
待ち遠しい。


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連れ合い

2017/11/13

北村薫の新刊『太宰治の辞書』(創元推理文庫)を
今日手に入れて読んでいる。
実に贅沢な本だ。
大正3年に出された新潮文庫が口絵写真として掲載されている。
扉の文章を穂村弘が書いている。
解説を米澤穂信が書いている。
単行本にはないエッセイ2編と短編1編が新たに収録されている。
でも、ぼくにとって、一番贅沢なのは、
高野文子の装画である。
〈円紫さんと私〉シリーズは、すべて高野文子の装画である。
さて、本題。
最初の「花火」を読み終えた。
こんなフレーズがある。

「食べ終わると、連れ合いが先に出る。玄関まで行って、軽く《ごろにゃん》といった表情を見せる。」

「夫」とか「主人」という言葉は使われていない。
一貫して「連れ合い」である。
〈私〉は「連れ合い」しか使わない。
それにしても、〈円紫さんと私〉シリーズの前巻までは、
〈私〉は独身だったのだから、
驚くべき変化だ。
夫がいて息子がいる。
息子は中学生で部活は野球。

さて、次の「女生徒」を読もうか。

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