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浦沢直樹の最新作『あさドラ!』の第一巻を読む。
舞台は名古屋。
時は、伊勢湾台風来襲時。
つまり、昭和34年の9月。
主人公は浅田アサ。小学校6年生。
ぼくはこの年小学校3年だったから、
主人公のアサは三歳上。
しかもこの主人公、なぜか名古屋弁丸出し。
ということで、
伊勢湾台風で大変な目に遭った者としては、
この漫画は読み続けないといけないなと思う。
義務感というか、責任感というか。
ただ、話の展開が途方もないから、
今後果たして着いていけるのかしら。

ところで、伊勢湾台風のために、
通っていた小学校の私たち3年生の教室は、
何と屋根が吹き飛んでしまい、使えなくなった。
その後、どの教室で勉強したか覚えていない。
ひょっとして、当分の間休校だったのだろうか。
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万葉ブーム

2019/04/03

元号にからんで、万葉ブームが起きている。
まあ、一過性だとは思うが。
実は、大学の卒論は、二回生のころまでは、
万葉集について書こうと思っていた。
ということで、わが書庫に万葉関係の本が残っているかなあと思ったら、
何と今回の作成者ではないかと言われている中西進の『万葉の秀歌』が
あった。講談社現代新書版だから、
最も古い版である。今はちくま学芸文庫で出されているようだ。
でも、この本は、教員になってから手に入れた本だった。
それではとさらに探したら、
かの有名な斎藤茂吉の『万葉秀歌』が出てきた。
初版が1938年だが、
ぼくのものは1968年だ。
つまり高校3年生の時に手に入れたようだ。
卒論に万葉集を書こうと思った動機には、
この『万葉秀歌』が影響しているのかもしれない。
でも、そんなに熱心に読んだという跡は残されていない。
結局卒論は宇治拾遺物語について書いた。
大学の集中講義で益田勝実さんの講義を受けて、
見事に洗脳されてしまった。
ただ、卒業後は、説話文学について書くことはなかった。
短歌の世界に入っていったしまったからだろう。

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『山海記』

2019/04/02

佐伯一麦の新刊『山海記』をようやく読み終える。
「せんがいき」と読む。
中国の古典『山海経』に因んでいるのだろう。
大和八木から新宮までの日本一番長い路線バスに
乗り込んで、旅の見聞を綴ったと言えば簡単であるが、
その書かれた内容はとんでもないものだ。
どうしてこんなに丁寧に描写できるのか見当がつかない。
写真を撮りまくって、後で思い出しながら書いているとも思えない。
ひたすら記憶し、記憶した堆積から掘り起こして書いている
としか思えない。
最後のページに至って、呆然とした。
ここで終わるのか。
佐伯にとっては、この終わり方が必然だったのだろう。
読者には不満が残るかもしれない。
ぼくは、そうなのか、ここで終わらなくてはいけなかったのかと、
と思うしかない。
装画も素晴らしい。
佐伯の読者には、また一冊大切な本が増えた、
このことだけは間違いない。
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ウララ

2019/03/16

那覇空港の宮脇書店で購入した宇田智子さんの
『那覇の市場で古本屋』を読んでいたら、こんな箇所を見つけた。

「四時になると疲れる。公設市場の二階のトイレに行き、
一階に降りて自分の店の反対側に出て、「コーヒースタ
ンド」に入る。」

先日沖縄を旅したが、ぜひ「市場の古本屋 ウララ」へ
行きたかった。国際通りを右に折れて、公設市場に向かい、
なんとか第一牧志公設市場の前あたりまでは行けた。
ところが、急にお腹が痛くなり、トイレを探し、市場の建物
の中に入り、場所を訪ねた。魚屋の店員さんに尋ねたら、
何と一言。「上」。で、二階に上がりにトイレに駆け込んだ。
その後、建物の外に出て、ウララを探したが、分からなかった。
ということで、今回の旅では、公設市場のトイレには行けたが、
念願のウララ訪問はかなわなかった。
多分、この引用した文章で分かるように、
ぼくはその近くまでは行ったのだが、トイレ騒動で余裕をなくし、
得意の古本屋探しの勘働きも機能しなかった。
さて、今度はいつ那覇に行けるだろうか。
楽しみは先延ばしにしておこう。


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『老境まんが』(ちくま文庫)を読んでいる。
『貧乏まんが』と同じ山田英生編。
トップバッターが永島慎二というのが嬉しい。
谷口ジローもいる。
近藤ようこもかつてかなり読んだが、
ここに収められているのは、
「極楽ミシン」は読んだことがなかった。
これは近藤の作品の中でも特にいい。
特に嬉しかったのは高野文子の「田辺のつる」が
収められていること。
高野が23歳の時に書いたと解説にあり、驚いた。
そんなに若い時の作品とは思わなかった。
もちろんつげ義春もある。
「長八の宿」が収められている。
トリは、白土三平の「ざしきわらし」。
若いころから好きだった漫画家の作品が、
こういう形のアンソロジーに入れられて読めるのは嬉しい。
漫画というものの価値がまだ充分認められていないのは残念だが、
ぼくはこのアンソロジーに収められた作品は、
いずれも短編小説と競えるものを持っていると思う。
「老境小説」といったアンソロジーが出たら、
比較できるのになあ。
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