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9月27日

2011/09/27

今日から淑徳大学の後期が始まる。
2時間目は、全く新しいメンバーになる。
しかし、履修名簿を読み上げてもいない学生が多い。
逆に名簿にはない学生がたくさんいる。
これはいったいどういうことなのかととまどうばかり。
しかし、後で、ゼミの学生達に聞いてみると、
別にごく普通のことだとのこと。
ふーん、そんなものかと思った。
でも、これだとメンバーが確定するのがかなり遅くなる。
こういうシステムにはちょっと疑問。
だって、資料をどれだけ用意していいかも分からない。
実際、今日も足りなくなってしまった。

帰りに駅前のジュンク堂に寄る。
というよりついつい寄ってしまった。
そして、買ってしまった。
以前から探していた
荻原魚雷さんの『本と怠け者』(筑摩文庫)。
本当にぼくにぴったりの本。
本があって、
だらだらしていられたら、
こんなに幸せなことはない。
でも、世の中、
そんなに甘くないんだな、これが。
あーあ。
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9月25日

2011/09/26

中日歌人会主催の岐阜特別歌会の日。
会場は、中津川市公民館。
ぼくは、前日に馬籠に入り一泊。
10時過ぎに中津川市内に入り、散策と昼食。
会場には、12時過ぎに入る。
何人くらい集まるのかなと思っていたが、
地元の短歌会の方がたくさん参加してくれて、
何と76名の出席者。
定例の歌会が、最近は、
30名から40名だから、
倍以上の参加者ということになる。
これも中津川で多くの歌会の面倒を見て
いらっしゃる桑田さんのおかげ。
地元の方の歌は、
素朴でとてもいい。
目立とう、目立とうという歌とは違うからいい。
それから、基本がしっかりできているからいい。

何とか4時過ぎには、
すべての日程をこなすことができた。
気持ちのいい歌会だった。
家に着いたのは、7時前。
さすがに疲れた。

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9月21日

2011/09/21

今日は午後、秋桜会の予定だった。
しかし、15号台風接近。
ということでやむなく中止。
しかし、何ということだ。
7月も台風接近で中止している。
2回もこんなことが起きようとは。
台風のほうは、
午後少し風が強まったが、
被害が出るほどの風でもなかった。
でも、豊橋のほうは、
かなり吹いたようだ。
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9月20日

2011/09/21

10時より名古屋市教育館で、
中日歌人会の歌集刊行委員会。
そのあと、大学へ行く。
履修登録を確認しようと思って。
しかし、ちょっと行くのが早すぎた。
まだアレンジャーへの配布はされていなかった。
やむなく帰る。
といことで、
帰宅後、ポータルサイトで入手することにした。
入手して驚いた。
何と20名を超えている。
ちょっプランを変えないと。
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桑原さん

2011/09/19

今日の「朝日」の「歌壇俳壇」の「うたをよむ」欄は、
桑原正紀さんが書いている。
題は「整序とカタルシス」。
ちょっと題は難しいですね。
永田和宏さんの河野さんを詠んだ歌二首と
「コスモス」の齋藤梢さんの震災詠二首が
取り上げられている。
齋藤さんの歌は、
「棧橋」107号に掲載された
「届かぬ声」72首から選ばれた歌。
齋藤さんの歌について、桑原さんは次のように書いている。

「こちらは明らかに自覚的に書くという行為によって
混乱や危機を相対化し、なんとか鎮めようとしている。」

そして、結論部では、次のように述べている。

「ただ、私たち定型に携わる者は、一見窮屈なこの表現様式
との格闘が、混沌の整序やカタルシス(浄化)につながるこ
とを経験的に知っている。」

ここで、何とか題名の意図することが分かってくる。

ところで、
今日の歌壇欄で、
山田洋子(岩沼市)という方の歌が
三人の選者に採られていた。
驚くことに、
選ばれた歌は全部違うのである。
こういうことは、珍しいのでは。
では、選者名も記して、
採られた歌を紹介したい。

・海底のガレキをすくう男たち日ましに漁夫の顔に戻りぬ
                  (高野公彦選)
・玉手箱開けたごとくに海水を浴びた公園みるみる錆びる
                  (永田和宏選)
・あの日から電車も人も来ない駅吾より大きな向日葵の咲く
                  (佐佐木幸綱選)

なかなか手練れだなあという気がする。







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「井泉」41号の「書棚」欄で、
拙著『孤独なる歌人たち』を取り上げていただいた。
執筆者は、彦坂美貴子さん。
彦坂さんは、歌壇はもちろん詩壇でも、
論客として知られている。
題がついていて、
「写実の継承と前衛短歌の咀嚼――河野愛子論ほか」となっている。
この題からも分かるように、
彦坂さんは、「河野愛子論」について
非常に丁寧にぼくの論旨を辿り、
ぼくが書こうとしたことを明らかにしている。
ぼくの論を読む前に、
この書評を読むと、
随分分かりやすくなるのではないかなあという
気さえしてきた。
多分、彦坂さんの問題意識と
重なり合うところがあったから、
これほどよく読み込んでいただけたのだと思う。
それから書き出しのところの指摘は
そのとおりだと思う。
こんなふうに書いてある。

「本書は『孤独なる歌人たち』と題されているが、
ここに取り上げられた女性歌人たちがいかに孤独
かを論じたものではない。内容は、孤独を強いら
れたり、孤独を求めたりするその内奥が、書くこ
と、歌を詠むことの強い誘因となり、作品が「孤
独」を越え出ていくところに焦点が当てられてい
る。」

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索引

2011/09/08

ドナルド・キーンは、常々
日本の文学関係の本に索引がないのは、
非常に残念なことだと言っている。
折角の本が何の役にも立たないではないかということだ。
キーンの本で、今手元にある
中公文庫の『私の大事な場所』には、ちゃんと索引がある。
しかし、キーンが言い続けていても、
研究書以外には、まだ索引のある本は少ない。
例えば、
梶木剛の遺稿集『文学的視線の構図』(深夜叢書社)は、
478頁もある大著だが、索引はない。
折角の梶木の評論も、
索引がないのでは、価値が半減する。
ぼくの4月に出した本についても、
実は索引をどうしようかということになったが、
同じ歌人ばかり登場するので、載せないことにした。
今考えると、事項索引か、人名索引か
どちらかあってもよかったかなと思う。
もちろん、後の祭り。
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『福島 原発と人びと』(岩波新書)を一気に読む。
筆者は広河隆一氏。
チェルノブイリ原発事故後、
現地に入って救援活動してきたり、
パレスチナでの取材活動等、
命をはって、
世界中で活動している広河氏について、
ぼくはほとんど上っ面しか知らなかったが、
この本を読んで、
実践活動というものがどういうことかよく分かった。
福島原発の事故後、
すぐ仲間と現地入りし、
あまりの放射能濃度の高さに驚愕し、
役場等に出向いて、即刻避難を呼びかけたり、
現地の方たちとの対話を重ねたり、
とにかく動き続けている。
この本を読んで、
分かったのは、現段階での放射能汚染の実態は
まったく明らかにされていないことである。
チェルノブイリ原発事故後、
どのようなことが起きて、
それが今も続いていることを
体験をもとにして明らかにしているが、
福島はどうなるのだろうという気がしてくる。
本当のことを知っている人たちはいるのだろうが、
本当のことを言うのが恐ろしくて言い出せないのではないだろうか。
これがぼくの単なる邪推であることを祈りたい。
それから、この本を読んでやっと分かったが、
今も御用学者というものが存在して、
人々の目を曇らせようとしている現実があるのだ。
学問というものが、
人を騙すためにあるものとは到底思えないが、
ただ、御用学者という存在にはかなり長い歴史ある。
時の政治家に阿ることしかできない人たちである。
同時代の人々の生活よりも、
自分の保身のために、
学問を利用しているのである。
広河さんは、広瀬隆さんとか、小出裕章さんともつながりがあるから、
原発反対派の論客の一人であることは間違いないが、
ぼくのような政治的な立場のないものにも、
よく納得できたことは書いておく必要があろう。



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この夏休み、一番読んでいるのは、
ドナルド・キーンの本。
若いときから、日本文学に魅せられて、
遂に日本に永住することなった、
このアメリカ生まれの文学者の文章が
とにかく好きなのである。
そして、彼が日本文学史を書き上げたことに驚いている。
日本人ですら、ほとんど挑まない仕事に
取り組んで完成させたのである。
日本人では、小西甚一の『日本文藝史』があるが、
古代から現代まで網羅した文学史を
書いた日本の学者はいるのだろうか。
しかも、彼は、今「正岡子規」を書いている。
これも驚き。
完成が楽しみである。
ところで、
今日の朝日コムに以下のような記事が
あったので、そのまま引用させていただく。

「日本文学研究で知られ、日本での永住を決めているドナルド・キーン米コロンビア大学名誉教授(89)が1日午後、成田空港に到着した。キーンさんは9月下旬に日本国籍取得の申請手続きをする予定で、「国籍を取得するとなると、今まではあまり読んでこなかった政治や経済についても、詳しく知る責任がある」と話した。

 報道陣から東日本大震災について質問されたキーンさんは「希望があれば乗り越えることができる。終戦直後、私が訪れた東京は煙突しか残っていない街だったが、いまは立派な都会になった。東北にも奇跡は起こる」と話した。何度も訪れたことのある岩手県の中尊寺には近く、2~3泊の予定で足を運びたいという。(山田優)」

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葬儀

2011/09/01

8月29日に亡くなられた
中日歌人会の参与でいらっしゃった岡本昭生さんの葬儀に出席する。
昨年の暮れには、同じく参与の村井博さんが亡くなられた。
今年に入っても、なんにんかの参与が
体調を理由に、退会されている。
高齢社会である以上、やむをえないのだが。

岡本さんは「波濤」の選者でもいらっしゃった。
5月の三河特別歌会でお会いしたときには、
随分元気でいらっしゃったので驚いている。
三河特別歌会の後、手術されたとのこと。
享年84歳。
教員を退職後は、ずっと歌に専念されていた。

会場には、「波濤」の会員の方々が多くいらっしゃる。
豊橋からは、服部さん、横田さんもかけつけて来られた。
久しぶりの曹洞宗の葬儀。
出棺までいたので、都合1時間半だった。
服部さんと少し話をして帰途につく。
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プロフィール

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