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忘れない一年が今日で終わる。
あの日で、すべてが変わったような気がしてならない。
平常を取り戻していても、
なぜか心の底には、不安が漂っている。
それは、多分、この日本という国そのものが、
大きな曲がり角に行き着いてしまったからであろう。
この曲がり角を、
どのように越えてゆくのか。
皆目見当がつかない。
指針らしきものは、氾濫しているが、
どうもそれを信じる気にはなれない。
来年は、日々変化の足音に
耳を澄ましてゆくことになるのではなかろうか。

大学の授業は、
1月の上、中旬に、
それぞれ二コマしかない。
そこからは、成績処理と次年度の準備ということになる。
4月からは、今年比べて少し忙しくなる。
とにかく、一歩ずつ歩むしかない。
安易な期待もしないし、
易々と絶望もしない。
それしかない。
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「波」1月号を読む。
穂村さんが、
岡井さんの『わが告白』について書いている。
題して「チーズと悪夢」。
2頁の文章だが、
この本の特徴を余すところなく書いている。
引用も、かなり意外な箇所で驚いたが、
でも、これはいいなあと思った。
ところで、『わが告白』の骨格となるところは、
概ね承知していたことだが、
最初の奥さんに娘さんがいたことは知らなかった。
この点については、
鈴木定雄さんに教えていただかなかった。
鈴木さんは知っていたのだろうか。

それから永田さんの連載を読む。
精神科医の木村敏さんが登場する。
今回の永田さんの文章を読んで、
ある時期の永田家を救ったのは、
木村さんであることを確信した。
また、紅さんの手術のことが書かれているが、
こちらは、全く知らなかった。

夜、レコード大賞の発表があったが、
予想通り、AKBの「フライングゲット」だった。
まあ、当然でしょう。
あれだけミリオンセラーを連発しているのだから、




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今朝の中日新聞に、
第2回の中日短歌大賞の受賞者が発表されました。
何よりも本人であるぼくが一番驚いているのですが、
ぼくの歌人論『孤独なる歌人たち』(六花書林)が受賞しました。
評論集に賞がいただけるのは、
本当にありがたいことだと思います。
評論があってこその作品という時代もかつてあったのですが、
今はどうも評論が軽視されているような気がしてなりません。
そういう中でぼくの評論集が日の目を見たのは、
とにかくありがたいとしか言いようがありません。
版元の六花書林の宇田川さんによれば、
預かっていただいていた在庫もかなり減っているようで
これも驚きです。
図書館等で購入していただけているようです。

ということで、朝から電話がかかってきたり、
メールがたくさん届いていたりで、
改めてこの地域の中日新聞の実力を思い知りました。
電話は、叔母や従姉からで、
従姉とは何十年ぶりに声を交わしました。
お互いに元気にやってぃることを
確認できたのも嬉しかったですね。
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淑徳の本年最後の授業。
2限の「現代短歌」は、島田修三さんの歌を読む。
ということは、学長の歌を読むということ。
第一から第三歌集の歌を中心に読んだ。
新書館の『現代短歌の鑑賞』は自選なのだが、
この自選と、ぼくの選んだ歌がほとんど重ならないことに気づく。
それから、第一から第三歌集のカバーの表紙絵が
すべてベン・シャーンの絵であることを指摘する。
たまたま購入した「芸術新潮」1月号の
特集は、ベン・シャーン。
何と20年ぶりの大回顧展が開かれているのだ。
しかも、名古屋にも来る。
東京では開かれない。
名古屋飛ばしが多いが、
今回は逆のパターンで、
いかにも単純なのだが、嬉しい。

3限のゼミは、題詠の歌会。
題詠の題は、
これがなかなか難しくて、
初句7音にして、さらにアルコール製品を詠み込むというもの。
やはり初句7音が難しかったようだ。
初句7音をうまくクリアした人の歌に票が入った。
因みにぼくは「口内炎の」という、
かなりリズムの悪い初句にしたため、票は入らず。

終わると、すぐに中日新聞社へ。
文化事業部と社会事業部へ行き、
用事を済ませる。
その後、書店にも寄らずに帰る。
帰宅すると、
「まひる野」1月号が届いていた。
広坂早苗さんの歌を探して読み出すと、
これが実にいい。
目が覚めるという感じ。
「まひる野集」にある。

・荒海をひとみの奥に横たえてわれを呼び出す廊下の少女
・尋ねたら沖まで連れていかれそうで早退許可の印のみ押しぬ
・階段に倒るる少女のかたわらを狂言だよと声が過ぎゆく
・暴力のような正論聞いておりこの人はつまり若いのだろう
・最下段5センチに黄のマークして私大偏差値表を貼りだす
・『羅生門』『山月記』みな若者の作と気づけり教科書閉じて

教育現場の最前線にいる者の思いがひしひしと伝わってくる。
きれい事では済まないことが、
次から次と起きてくる。
それにひとまず対処するが、呑み込まれてはいけない。
呑み込まれたら、さらに事態は悪くなる。
6首目の歌は、目から鱗。
確かにそうです。
青春の文学ですね。



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9時半より名古屋市短歌会館。
短歌会館の短歌大会の選考会。
その後、中日短歌大賞選考委員会。
12時ごろまで。
ただし、ぼくは評論集がノミネートされていたので、
退席して、コメダで午後の仕事の予習。
12時過ぎに、慰労会の会場に行く。

午後2時半過ぎに、名古屋駅前のウィンク愛知へ。
愛知県立大学のサテライトキャンパスが15階にあり、
そこで、模擬授業等を行うことになっている。
テキストは、高野公彦さんの
第一評論集『地球時計の瞑想』(雁書館)所収の
「銀の束縛」(「ゆにぞん」昭和六十一年)。
何と高野さんは「ゆにぞん」に寄稿していたのだ。
この評論の読解と、題詠の勧めを中心に、
1時間弱話をして、
その後質疑応答。
25年度からの新学習指導要領では、
詩歌の創作が課せられていることを知る。
これは大変だ。
でも、逆に、
僕らのような者には、チャンスになるかもしれない。
甘いかな。

6時前に終わる。
本屋には寄らず、高島屋の地下二階で買い物。
帰宅すると、
永田和宏さんから、
河野さんの新刊が送られてきていた。
ありがたいことだ。




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午後1時より名古屋市短歌会館で勉強会。
参加者の多くはコスモスの会員。
全員ぼくより年上。
ということで、ぼくも勉強せざるをえない。
その前に栄で昼食をとり、
その後丸善へ行く。
探すがないので、問い合わせる。
岡井さんの『わが告白(コンフェシオン)』(新潮社 1900円)。
在庫ありとのこと。
ということで手に入れることができた。
帰りの電車で読み始める。
大筋については、ほとんど理解しているが、
やはり細部になると、
えっと思うことが出てくる。
このまま一気に読み終えたいがそうもゆかない。
やらなくてはいけないことは山積。
詠草もあるし、選歌もあるし。
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コスモス愛知支部の歌会。
歌会に行く前に、
芸術文化センターへ行き、
6月17日の小島さんをお呼びする会の会場予約をする。
一番大きい会場は、すでに取られていた。
やむなく定員60名の会場を予約する。
歌会の会場は、名古屋市短歌会館。
出席者は16名。
何と飯田市からからJRで
参加してくれた方もいる。
飯田市の奥村さんの歌会に出席されているという。
来月以降も出席していただけるとのこと。
嬉しい限り。
歌会後は、
恒例の忘年会。
名古屋ガーデンパレスの地下の和食の店。
5時半~7時半まで、
和気藹々と楽しく行う。
こちらの参加者も16名。
ただ入れ替わりあり。

家に帰ると、
何と岩波文庫の新刊『山川登美子歌集』が
編者の今野寿美さんから送られていた。
「図書」を見ていたので、
手に入れようと思っていたところ。
解説がかなり長い。
じっくり読んでみたい。
それから「棧橋」の仲間の
原賀瓔子さんの第一歌集『星飼びと』(柊書房)も
届いている。
この歌集も刊行をずっと楽しみにしていた歌集。
読みたい本が2冊一緒届くというのは、
あまりない。
逆にあまり読みたいとは思わない歌集が
何冊も届く日のほうがよほど多い。
しかし、ここ一週間ほど
やたらに忙しいので、
この2冊は、年明けでないと読めないかもしれない。
実に残念。
でも、案外読んでしまうかも。
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もうそろそろ届くのではと思っていた、
「路上」が届く。
仙台の地で、佐藤通雅さんが出し続けている雑誌である。
ぼくが本当にお世話になった雑誌である。
以前にも書いたように、
この雑誌がなかったら、
ぼくは、短歌の世界に止まることはなかったと思う。

121号と記してある。
しかし、この号からは、
「路上」第Ⅱ期に入る。
ということで、この号からは、
これまでのような寄稿はなく、
純然たる個人誌に切り替わった。
ただ「招待席」が残されているから、
佐藤さんの原稿で成り立っているわけではない。
佐藤さんの50首は「あの日」と題されている。
何首か紹介する。

・あの日以降「瓦礫」を何度書いたらう「礫」は石偏に楽しいと書く
・酸性雨をさわぎたる日のなつかしさ放射能を知らぬまへのことにて

大川小学校を詠んだ歌もある。

・子らの声はじけ飛んだる回廊に屈みこむ 音なく日の光移る

荒浜小学校を詠んだ歌。

・「よみがえれ!荒浜」「多田先生ありがとう」黒板埋めて子らは此処を去る

評論では、宮柊二論の14回目が掲載されている。
『群鶏』論が続いている。
佐藤さんは、どこまで書くのだろうか。
コスモスの人間は、
刮目して読むなくてはならないだろう。


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中日新聞朝刊の「あいち賢人」欄を見ると、
今日は桝田清音(ますだきよね)という方について書かれていた。
ぼくは全く面識のない方だが、
東浦町の「しののめ短歌会」の前身の
「しののめ会」をつくられた方である。
東浦町の短歌の原点とも言うべき方であるようだ。

午後1時半過ぎより、
その「しののめ短歌会」に出席。
講師代行という役割で、
講評等を行う。
もちろん、中日新聞の記事の話題で盛り上がる。
出席者は20名強。

中日新聞の夕刊を見ると、
高野公彦さんの「短歌月評」が掲載されている。
しかし、最後のところには、
1月は栗木京子さんに代わるとある。
少し残念。
もう少し続けていただきたかった。
そう言えば、今日は高野さんの誕生日。
大松くんのブログに書いてあるように、
高野さんもとうとう古稀ですね。
それから、どうということではないが、
篠山紀信の息子の篠山輝信さんも今日が誕生日。
能登の旅館で「あさいち」を見ていた時、
高野さんは、この息子さんを誉めていましたが、
誕生日が同じだとは知らなかったでしょうね。



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講演

2011/12/07

今日(12月7日)、10時過ぎより
刈谷市中央図書館で、講演をしました。
題は、「森銑三先生と刈谷の町」。
森先生の随筆の中から、
刈谷の町に関わるものを抜き出して、
話をしました。
参加者が若干少なかったのですが、
話としては、まあまあかなと
自己満足しています。
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