「コスモス」3月号を読む。
少し真面目に読んだ。
いい歌がある。
まずこの歌。

・赤き月見たるやはんの目は冴えてオー・ヘンリーをもう一編読む

「オー・ヘンリー」が驚き。
何を読んだのだろうか。
確か中学生のころかな、
かなり読んだ記憶がある。
あれは、確か新潮文庫だったかな。
ところで、
「もう一編」で済んだのだろうか。
田中愛子さんの歌。

この歌もいい。

・修行だと思ひつつ居た飲み会に美味しい締め鯖あつたから良し

確かに会社の飲み会は、
若い女性には修行だよね。
それにしても、締め鯖が大好きとは。
実は、ぼくも好きだ。
締め鯖を食べると、
もうそれだけで幸せになる。
だから「良し」が本当に良い。
水上芙季さんの歌。
芙季さんは、
この3月号で「展望」デビュー。
「展望」を担当した女性では、
今までで一番若いのでは。

三浦さつきさんの歌もいい。

・ブランチのパン買ひにゆくデイパック背なに杖曳きピーターパンへ

かつて「桟橋」の仲間だった方。
一人住まいで大変だと思うが、
この歌を読むとほっとする。
お元気なんだなあと。
もう一首。

・みづからの末期は見えぬものなれば人生尻切れ蜻蛉でよろし

こういう覚悟はすごい。

面白い歌。

・馴鹿手(となかいで)足りなくなりてこのごろのサンタはクロネコヤマトも使ふ

そうですね。
クリスマス前は、クロネコさんは大忙しだったことでしょう。
森田治生さんの歌。

もう一首。面白い歌。

・マスクして頬かぶりして首まきし火星でなくて寝床へ行くの

うーん、そんなに御所市は寒いのかなあ。
いや、寒いのだろう。
それにしても「火星」とは。
米田靖子さんの歌。


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2月18日

2012/02/22

ゼミの飲み会。
16時45分に、名古屋駅コンコースの
金の時計前に集合とのこと。
少し早めに出て、
久しぶりにジュンク堂へ行く。
講談社文芸文庫を2冊購入。
黒井千次の短編集『一日 夢の柵』と
小沼丹の長編小説『更紗の絵』。
それから小学館文庫の新刊『唇に小さな春を』も購入。
稲葉真弓の短編小説集。
この同年の女流作家の作品は嫌いではない。
好きかと言われると困る。
というのも、それほど読んでいないから。
ということで、少しずつ読んでゆこうと思っている。

5分ほど前に金の時計前に。
幹事も含めて3名が、
定刻を過ぎてもこない。
5分ほど遅れて、幹事ともう一人があらわれる。
幹事によると一名は欠席とのこと。
会場に向かう。
柳橋方面に向かう。
隠れ家めいたところ。
料理は美味しい。
お酒は飲み放題だから、何とも言えない。
でも、ぼくが飲んだ日本酒の熱燗は、
すっきりしていて厭味がないのでよかった。
話題は、
短歌ネタ、同級生ネタ、等等、
いろいろ出たが、
一番驚いたのは、
朝ドラのネタで、
糸子の夫のマサルさんを演じた俳優が
何と鶴瓶の息子だというのだ。
ぼくの印象では、
あまり似ていないと思うのだが、
学生は似ていると言う。
予定は5時~7時だったが、
何しろ料理の出るタイミングが悪いので、
結局、店を出るのは、8時過ぎになってしまった。
やたらに寒いので、すぐに地下街に入る。
家に着いたのは9時過ぎ。
気持ちの良い飲み会だった。
それにしても、
これで学生諸君と会うのは、
何と4月の10日過ぎ。
まだまだあるなあ。

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小川洋子さんのエッセイ集『深き心の底より』に引用された
西田幾多郎の「わが心深き底あり喜も憂の波もとどかじと思ふ」
という短歌は、
小川自身は、
祖父が読んだものを覚えていて、
それを書きつけたと書いてあるが、
果たして、西田の歌集にあるのかと思って調べてみた。
岩波文庫の青版に『西田幾多郎歌集』はあり、
短歌が194首、
俳句が89句、
漢詩が12編、
訳詩が4編掲載されている。
短歌のほうを調べてみると、
57番の歌と同じである。
ということは、
小川の本を出すときに、
きちんと校閲がされていたわけだ。
小川の文章だと、
記憶にたよっているという書き方が
してあったが、
出版社にぬかりはなかったわけだ。
ただし、
この『西田幾多郎歌集』は、
2009年に出されているから、
出版社が利用したのは、
西田幾多郎全集であろう。
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昭和萬葉集

2012/02/17

小川洋子さんのエッセイ集『深き心の底より』
(PHP文芸文庫)の巻頭の
「『深き底』を見据える」の冒頭は、
西田幾多郎の「わが心深き底あり喜も憂の波もとどかじと思ふ」
という短歌を引用した後、次のように書かれている。

「高校時代、今から二十年ほど前だが、
『昭和萬葉集』という歌集がベストセラーになった。
数十巻もある高価な本で、買うことはできなかったが、
学校の図書室で読んだ。
当時、図書室へ行くとまず『昭和萬葉集』と、
アウシュヴィッツの写真集を手に取るのが
習慣になっていた。とにかくこの二冊を
めくってから、勉強を始めるなり、
借り出す本を探したりするのだった。」

隔世の感がある。
何かと言うと、
『昭和萬葉集』が高価な本だという点。
全21巻。
今「日本の古本屋」で調べてみると、
何と安いところだと、
3000円で手に入る。
送料だってそれくらいするのでは。
せめて1万円はしてほしい。
大学生の卒論などには、
この『昭和萬葉集』は役立つと思う。
資料代が3000円で済んでしまう。
とにかく、内容的には価値のある本が、
二束三文で売られているというのは、
本当に寂しいことだ。



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2月12日

2012/02/15

午前10時より、名古屋市短歌会館で
中日歌人会の役員会。
1名欠席。
出版記念会の反省、
会計の中間報告等々。
懸案事項は、
会員をいかにして増やすかということ。
高齢化によって、
亡くなる歌人が多いので、
新会員をとにかく増やさないと、
会計的には持たない。

終わった後、名古屋駅に戻り、買い物等。
しばらく駅前と栄で時間を費やした後、
また短歌会館へ。
9月のイベントの関係の打ち合わせ会。
こちらは何と3名欠席。
ただお二人は、お通夜があったため。
6時過ぎまであれこれ検討。
帰宅は7時過ぎになる。
10時間近く名古屋にいたことになる。
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2月10日

2012/02/15

「棧橋」110号の締切日。
今回は48首。
一週間前には、影も形もなかった。
しかし、何とか数はそろった。
昼頃までずっと差し替え作業に専念し、
午後何とか速達で発送。
出来映えには全く自信なし。
しかし、こういう刺激はいいなあと思った。
ゼミの学生達には、
春休みの課題として36首提出を指示したが、
これから彼らの悪戦苦闘が始まるだろう。
数を増やして詠まなければならなくなると、
それまで詠もうとしなかったことにも、
視線を向けるようになるが、
これがまず一つ大事なこと。
それから、詠みつづけると、
次第にトランス状態になってくる。
これがいい。
今までの自分では
思いつかないような発想が生じるのだ。
トランス状態になると、
ひょっとして自分はかなり才能があるのではないかと思うことがある。
ただし、ぼくの場合、
ここまで行ったのは、数回しかない。
そして、その歌を「棧橋」に出したことがある。
批評会では、
けちょんけちょんにやられたが、
最後でどんでん返し。
何と高野さんにほめていただいた。
だから、
もちろん第一歌集にも入れた。
選歌は高野さんにしていただいたが、
当然高野さんは、一首もその歌については
落とされなかった。
まあ、こういうことがあるから、
何とかトランス状態になりたいものだが、
そうはいかない。
高野さんのような歌人は、
ひょっとしてトランス状態になりやすいのかなあ。
もちろん弛まぬ努力を前提にしての話だが。

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1月30日

2012/02/06

昼前に家を出て、淑徳大学に行く。
大学で用事を済ました後、今池に行く。
ウニタ書店に寄ろうと急に思いついた。
果たして今もあるのかなと思ったが、
まだ生き残っていた。
20年以上来ていない気がする。
以前と同じように、
非常階段を上って入った。
もっと以前は、確か映画館のほうから入った。
映画館ももうない。
パチンコ屋になっていた。
本はかなり古くなっていた。
つまり新刊書店なのだが、
本が動かないのだ。
だから、新刊書店というより古本屋に近くなっている。
実際新書、文庫本には古本もあった。
買わないのは申し訳ないと思い、
山田稔の本でほしかったものがあったので、2冊購入。
しめて5000円を超えた。
ウニタを出た後、
昔と同じように、
ちくさ正文館を目指す。
今池から千種までのんびり歩く。
ここを歩くのも20年以上のブランクがある。
実に懐かしい。
建物は、半分以上が変わっている。
この今池・千種間には、さまざまな思い出がある。
出会いと別れがあった。
特に20代のころだ。
ちくさ正文館は、本当に変わらない。
相変わらず、
誘惑の棚になっている。
特に平積みの本が
どれもこれもほしくなる。
しかし、誘惑に負けるわけにはいかない。
ということで、
川本三郎の新刊『白秋望景』と
「未来」1月号を購入。
「未来」は1800円もする。
高いなあ。
でも、2冊で5000円は超えなかった。
その後、地下鉄の千種駅に行き、
懐かしい土地への訪問を終える。
とにかくここへ来ると、
散財してしまうのが、
本当に怖い。

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1月28日

2012/02/05

今日は、『中部日本歌集』第55集の出版記念会。
会場はルブラ王山。
会場準備のために、7時過ぎに家を出る。
開始は9時半。
6人の批評者が一人20分の持ち時間で、
参加した会員の歌の批評を行う。
今回はぼくも批評を担当。
ぎりぎりまで粘ったが確保できなかった批評者の代わりに
担当することになった。
ぼくは6番目。時間調整の役割も必要かなと思ったが、
ぼくの前の批評者たちがうまく批評してくれて
調整の必要はなかった。
ぼくは17名の歌について批評した。
ちょっと簡潔な評になってしまった。
15分程度の批評。
ぼくの後、
小塩委員長が総合批評をするので、
その時間が例年より多くとれたので、
よしとしたい。
ぼくが批評したなかで、
特にいいなと思った歌を紹介する。

・吾が庭は蛞蝓銀座通りなり夜なよな繰り出す晩餐会に

・まあまあまあ気に障らうが先づは聞け若きらの意図那辺にあるかを

・キャラメルとチョコポッキーにご機嫌なリュックの赤がぽつこぽこ揺るる

一首目、蛞蝓銀座通りという発想がすごい。さらに晩餐会と来てはたまらない。
二首目、こういうご老人ばかりだと若い人たちが積極的になるはずなのだが。
三首目、換喩がうまく使われている。孫が可愛いとはどこにも書いていないが、
読む者には、可愛い孫達の姿が浮かんでくる。

小塩委員長の総合批評のあと、
第2回中日短歌大賞の授賞式。
近田順子委員長代理が、
選考過程を述べたあと、
委員長から賞状をいただく。
そして、受賞の言葉。
何を述べたのかあまり覚えていないが、
とにかく評論集に目を向けていただいたことが
とりわけ嬉しいということを述べたはず。
コスモスの仲間も何人か駆けつけてきてくれたので、
記念撮影。

12時半からは、懇親会。
50名弱の参加者。
こちらでも、スピーチをする。
なかなか盛り上がって例年より解散が遅くなってしまった。
でも、一年に一回こうして、
会員達が集い、和気藹々と時間を過ごすことはいいことだ。



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