河野さんの文 続
2012/03/30
「コスモス」の1968年4月号の
「二月号の十首」欄に、
河野さんの歌が採られている。
・続け様にマッチを擦りて息を吸ひ何をか君は言はむとしたり
選んだのは森美禰さん。
もちろん故人。
河野さんは、今回は自解を書いている。
「言ってはならないことを、言ってしまった。唇をふるわせな
がら、彼は怒っているような、かなしんでいるような眼をして
私を見つめた。そうして慌しくマッチを擦った。マッチの炎に
赤く照り翳る、てのひらの内側が、うつくしかった。次の瞬間
、吐き出される言葉を、私は待っていた。」
さてここで登場する「彼」は誰なのか。
自筆年譜によれば、前年に永田和宏さんに
会っているから、永田さんなのかな。
もちろん、確証はない。
松村さんに確認してもらうしかないかな。
ところで、4月号には昇級が発表されていて、
河野さんは「あすなろ集」に昇級している。
本来の実力なら、もっと早く昇級していてもいいのだろうが、
欠詠があったためだろう。
「二月号の十首」欄に、
河野さんの歌が採られている。
・続け様にマッチを擦りて息を吸ひ何をか君は言はむとしたり
選んだのは森美禰さん。
もちろん故人。
河野さんは、今回は自解を書いている。
「言ってはならないことを、言ってしまった。唇をふるわせな
がら、彼は怒っているような、かなしんでいるような眼をして
私を見つめた。そうして慌しくマッチを擦った。マッチの炎に
赤く照り翳る、てのひらの内側が、うつくしかった。次の瞬間
、吐き出される言葉を、私は待っていた。」
さてここで登場する「彼」は誰なのか。
自筆年譜によれば、前年に永田和宏さんに
会っているから、永田さんなのかな。
もちろん、確証はない。
松村さんに確認してもらうしかないかな。
ところで、4月号には昇級が発表されていて、
河野さんは「あすなろ集」に昇級している。
本来の実力なら、もっと早く昇級していてもいいのだろうが、
欠詠があったためだろう。