『無名者の歌』
2013/03/31
近藤芳美の『無名者の歌』の頁を繰っていて驚く。
この本は「朝日歌壇」で近藤が選んだ歌から
500首程度を新たに選び直して、
テーマごとに並べたもの。
出版社が新塔社というのも驚き。
昭和49年6月20日第一刷。
驚いたのは次の歌。
・「憲法」を読みつつ泣かゆ幸福はここになお今なお記されいたり
作者は、日賀志康彦。
歌集には未収載。
こんな歌もある。
・星を追う大赤道儀の鏡筒に露霜置きぬ指痛きまで
作者は、杉崎恒夫。
さらにこんな歌もある。
・わが犬は豆腐積み行く土手に沿い暁の瀬をしぶきて走る
作者は、松下竜一。
「朝日歌壇」に投稿後、
歌人としての道を歩みはじめた方達が、
たくさんいることを、
今回この本を読み返して分かった。
ちょっと遅かったかなという気もするが。
あとがきで、近藤芳美は、
掲載については、作者に確認してないなどという
現在ではありえないようなことを
平気で書いている。
著作権についてゆるい時代の
証明みたいな本でもある。
この本は「朝日歌壇」で近藤が選んだ歌から
500首程度を新たに選び直して、
テーマごとに並べたもの。
出版社が新塔社というのも驚き。
昭和49年6月20日第一刷。
驚いたのは次の歌。
・「憲法」を読みつつ泣かゆ幸福はここになお今なお記されいたり
作者は、日賀志康彦。
歌集には未収載。
こんな歌もある。
・星を追う大赤道儀の鏡筒に露霜置きぬ指痛きまで
作者は、杉崎恒夫。
さらにこんな歌もある。
・わが犬は豆腐積み行く土手に沿い暁の瀬をしぶきて走る
作者は、松下竜一。
「朝日歌壇」に投稿後、
歌人としての道を歩みはじめた方達が、
たくさんいることを、
今回この本を読み返して分かった。
ちょっと遅かったかなという気もするが。
あとがきで、近藤芳美は、
掲載については、作者に確認してないなどという
現在ではありえないようなことを
平気で書いている。
著作権についてゆるい時代の
証明みたいな本でもある。