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逢妻

2015/02/28

中部短歌会の機関誌「短歌」2月号の
「歌誌遊覧」に、「棧橋」終刊号が取り上げられている。
残念ながらコメントは少なく、
座談会の抜粋が主となっている。
まあ、それはいいとして、
作品を見ていて、びっくり。
こんな歌を見つけた。
いや、見つけてしまった。

・月一度の出社の帰路に途中下車逢妻という普通停車駅

「逢妻」はぼくが日々利用している駅。
家から徒歩5分程度。
なぜ作者は逢妻で途中下車したのだろう。
気になる。
「逢妻」という名に引かれたのだろうか。
かつて吉川宏志さんが、
この駅名を詠んでいる。
ということで、この作者で二人目。
もちろん、ぼくも詠んでいる。
ということは正確には三人目。
一度、この作者に途中下車の理由を聞いてみたい。
そんなに遠くない時期に
この作者に会えそうな気がするから、
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次々

2015/02/27

次々に歌集が届き、
次々に依頼が舞い込む。
父と娘のそれぞれの歌集が一緒に届く。
これは初めての経験。
夫婦それぞれというのは、よくあるのですが。
しかも、娘さんの歌集の栞文に、
上野千鶴子さんが書いているというのは驚き。

依頼については、この地域の歌人に関わるもの
ばかりだから、できる限り協力したい。

「鱧と水仙」44号が届く。
これで一安心。
2月中に必ずと届くとは思っていたが、
ひょっとしてということもあるから。
杞憂でした。
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暖かい

2015/02/25

14時現在の気温、14度。
暖かい。風がないから余計に。
これから名古屋へ。
あるカルチャーへ、4月からの仕事の打ち合わせ。
その後、学生諸君との飲み会。
何と飲み会の中で、
歌会をやるという。
何という情熱。
題詠で、
題は「春」。
ぼくもやむをえず1首出しておいた。
いかにも年寄りの歌なので、
けちょんけちょんにやられて、
今日は悪酔いしそうだな。
しかし、明日は、蒲郡で
大切な仕事があるので、
できるだけ飲む量は抑えなくてはいけない。
まあ、年相応に。
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98歳

2015/02/24

福士りかさんのブログをさきほど覗いて知った。
昨日は、宮英子さんの誕生日でもあったのだ。
2月23日で、宮英子さんは、98歳になられたわけだ。
あと一年で白寿。
どうかこの一年を健やかにお過ごしください。
もちろん、歌のほうも。
宮さんより上の存命の歌人は、
もう清水房雄さんくらいなのかな。
清水さんは、今年100歳になるのかな。
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授賞式

2015/02/23

9時過ぎに、Kさんに少し連絡したいことがあったので
電話をしたが、出なかった。
月曜日の夜に、一人で飲みにいかれることもないのになあと
不思議に思ったが仕方ない。
ところが、ふと思いついた。
今日は、高野さんの読売文学賞の授賞式だ。
会場に行っているのだから、
電話に出ることは当然できない。
コスモスの東京の仲間たちは
大勢参加していることだろう。
こういう時、地方にいる者の悲哀というものを
感じざるをえない。
何もかも東京に集中していて、
果たして地方創生なんて無理ではと思ってしまう。
脱線してしまったが、
とにかく遠く離れた地から、
高野さんの受賞を祝いたい。


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珍しくあちこちに書いているので紹介します。
「歌壇」2月号。
「挽歌の時代」と題する時評を書きました。
「うた新聞」2月号。
栗木京子さんの『現代女性秀歌』の書評を書きました。
「現代短歌」3月号
「宮柊二にみる飲食のうた」を書きました。
ぼくのつけた題は、「餅とウィスキー」。
ウィスキーについて触れたのは、
もちろん「マッサン」絡み。
「短歌往来」3月号。
連載している「歌誌漂流」の題179回。
「レ・パピエ・シアンⅡ」について書きました。
「レ・パピエ・シアン」については何度か書きましたが、
「レ・パピエ・シアンⅡ」については初めて。
大辻さんが岡井さんにいただいた資料で、
相良宏について書くということが書いてあって、
楽しみです。
実際は、もう2回書いていますが。
多分数年はかかる仕事かなとは思います。


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「文學界」2月号をようやく手に入れた。
というより、偶然手に入った。
近くの書店の雑誌のコーナーを眺めていたら、
なぜか「文學界」2月号が置いてある。
純文学関係の雑誌は
今まで一度も置いてあるところを見たことがなかった。
多分、店主が増刷されたことを知り、
ひょっとして売れるかもと入れたに違いない。
しかし、売れなかった。
そして、今日ぼくが見つけた。
ということで、今日の話題は、
「文學界」2月号に掲載されたお笑い芸人の
又吉直樹くんの「花火」という小説かというと、
そうではなくて、
小島なおさんの短歌。
なおさんの短歌が「文學界」2月号に掲載されているなんて
いうことは全く知らなかった。
「巻頭表現」というコーナーが始まったらしくて、
その第二回が小島なおさんの
「シナノゴールド」と題する一連10首。
何首か紹介する。

・この頃はちさき過ち多くして餡子の詰まる和菓子食べたし

・わが妬心ねずみとなりてからだじゅう駆け巡りたり月太る夜

・良き名かなシナノゴールドとう林檎 黄金色の信濃を思う

それぞれいい歌ですね。
でも、ぼくが一番紹介したかったのはこの歌。
詞書きがあります。「ATPワールドツアー・ファイナル衛星放送で観る」。

・アルマーニのスーツを着たるフェデラーを深夜に母としみじみと見つ

ぼくの感想は、二人ともかっこいい男性が好きなんだ。
ということは、錦織の試合は見ていないかなあ。
そんなことはないよね。


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「梁」88号が届く。
この雑誌には、楽しみにしている評論の連載がある。
大森静佳さんの「河野裕子の歌鏡」だ。
この号が第三回目。
『はやりを』と『紅』の二冊について論じている。
今回も18頁あり、原稿用紙50枚以上の長編。
若い歌人でこれだけ筆力のある人を知らない。
そういえば、この前大森さんに会ったんだ。
澤村さんの歌集の会で、受付をしていた。
そのとき、今は小浜在住だが、2月には京都に
戻るようなことを言っていた。
もう戻ったのかな。

ところで「梁」も圧倒的に女性が多い。
「棧橋」もそうだったが、
女性のほうが圧倒的に意欲がある。
平安朝の感じかな。

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立春

2015/02/04

立春。暦通りの暖かさ、と言っていいくらい、
昨日までの寒風は止んだ。
今日の高野さんの短歌日記 はこんな歌。

・この人の歌は磨けば光らむに磨き足らぬを選ぶ哀しも

日記の記述は「コスモス四月号詠草の選歌をする。」。
この歌を読んで思ったのは、
「この人」は、ひょっとしてぼくのことかなということ。
冷や汗が出てきた。
推敲不十分の歌ばかり提出しているから、
こういう被虐的な感想が出てきてしまう。
四月号が届けば、
高野さんがどの欄を担当したのか分かるので、
それまで腹をくくっておこう。
でも、よくよく考えてみたら、
ぼくの歌は、果たして磨くと光るのだろうか。
磨いてもあまり光らないよなと思う。
それならぼくではない。
しかし、こうなるとかなり自虐的になってしまう。

さて、ぼくのほうの選歌は、今日終了して発送。
初回なので、どんなものか。
若干不安。
ご指導をいただくしかない。

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読売文学賞

2015/02/01

ふらんす堂の高野さんの短歌日記を見て、第66回の
読売文学賞受賞に気づく。
もちろん第14歌集『流木』。
今朝の「中日」には記載がなかった。

短歌日記はこうである。

2015年2月1日(日)
歌集『流木』が読売文学賞(詩歌部門)を受賞することになった。光栄であり、とても嬉しい。

・喜びにひたりゐるときよろこびのうしろにあはき哀しみが添ふ

 
「あはき哀しみが添ふ」のところで、ぼくも少し悲しくなった。
ところで、知ったのは夕刻だったが、
何としても読売新聞を手に入れようと、
寒風吹きすさぶなか、コンビニに向かった。
もちろん車で。
幸い、最後の一部が残っていた。
おかげで、
伊藤一彦さんの選評を読むことができた。
とにかく嬉しい。
毎年短歌の受賞者のある賞ではないから、
とりわけ嬉しいのだ。



 
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