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6月26日に、
宮英子さんが亡くなられた。
100歳までは大丈夫なのではと勝手に思いこんでいたから、
少しつらい。

宮さんと初めてお話したのは、
平成元年の8月。
場所は、京都パークホテル。
もちろん、全国大会の会場。
売店でおみやげを探していたところ、
英子さんが声をかけてくださった。
「子どもさんへの?」というような言葉をかけていただいた。
ぼくとしては、恐れ多いという感じで、
とにかく恐縮するばかりで、
しどろもどろに返事をした覚えがある。
英子さんのあの笑顔がもう見られなくなるというのは、
本当に寂しい。
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忙しき日々

2015/06/28

昨日の二葉館のイベントが無事終わったので、
なんだか今日はぼんやりしている。
まあ、虚脱感みたいなもの。
とにかく、6月もあとわずかだが、
本当に忙しかった。
東京は一度、
郡上は二度、出かけ、
あともろもろの事務的な仕事を抱えて、
こんな忙しい六月は、
生まれて初めてかもしれない。
しかし、7月に入ると恒例の仕事が本格的に始まるし、
8月、9月のイベントに向けて、
忙しくなりそうな気がする。
そして、8月中旬からは、選歌の日々が始まる。
忙しい日々が続くのは、忙しくないよりはいいかのかなと
思うものの、
何か大切なことを忘れているような気もする。
本当は今やっておかなくてはいけないことを
放擲したままにしているような気がしてくるのだ。
ここのところが難しいところだ。
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「コスモス」7月号が届く。
今月は早い。
こんな歌を見つけた。

・『蓬莱曲』こころ癒してくれざりきパスなどのみし療養の日々

『蓬莱曲』が北村透谷の詩であることは分かると思うが、
「パス」は分からないのでは。
「パス」は結核患者が飲む薬。
ぼくも飲んだことがある。
大府荘という結核療養所で飲まされた。
この薬がとにかくまずいし、
さらに大量に飲まないといけない。
薬を飲むのは、そんなに嫌いではないが、
パスだけは二度と飲みたくない。
一ヶ月我慢に我慢を重ねて飲んでいたら、
ある日医者が「君は、結核に罹っていないから、退院しなさい」と
言うではないか。
要するに誤診。
ということで、小学校2年の初夏、
ぼくは大府荘で貴重な体験をした。
なお、この時期かどうか分からないが、
大府荘には、
土屋文明の息子の土屋夏実さんも勤務していた。
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「現代短歌」7月号の特集に驚いた。
「秘蔵の写真1」という特集。
82名の写真が掲載されている。
多分、短歌総合誌で、こんな特集が組まれたことはないのでは。
まさに空前絶後の企画。
コスモスからは、高野さん、奥村さん、仙田さんの写真が掲載されている。
高野さんは、19歳の時の写真。
ところで、
この特集の写真を見ていくと、
宮柊二先生が、他の結社の方の写真によく映っている。
ぼくが知る以上に宮柊二先生は、
社交的であったことを再確認する。
今のコスモスは宮柊二先生とは違って、
他の結社の会にまで顔を出す人は、
本当に限られている。

この号には、高野さんの20首も掲載されている。
こんな歌がある。

・いつ見ても空手で歩く安倍首相カバンは〈日本会議〉が持つや

さて「〈日本会議〉」とは何か。
関心のある方は調べてください。
少し背筋が寒くなるかもしれませんが。

次の歌は、実にわかりやすい。納得ですね。

・集団的自衛権とはニッポンが火中の栗を拾ふ権利か



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「塔」6月号が昨日届いた。
ぼくは、この号に、
池田幸子さんの第二歌集『繭のような白き時間』の歌集評を書いています。
それで、自分の文章を確認した後、
次の頁を見てみたら、
何と桑原正紀さんが田附昭二さんの
歌集評を書いているではありませんか。
何とコスモスのそろい踏みになっていたのです。
こういうことは珍しいかなとは思います。
ところで、
永田和宏さんがこんな歌を詠んでいました。

・さうめんしか朝は食べないと決めてゐる人に聞くなり出汁の取り方

誰のことなのか。
コスモスの人間ならたいてい分かります。
ちゃんと出汁もご自分で取るんですよね。
とにかく麺類が好きなんですね。
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20m美人

2015/06/09

仙台の佐藤通雅さんが書いているブログ(往還集)に
小島ゆかりさんが登場している。
以下はそのコピー。

一緒に選に当った小島ゆかりさんについても一言。
若い日の小島さんは初々しい美人。
歳と共に小皺が出てきたが、5m離れると
若いままなので5m美人と命名。
さらに歳を重ねて20m美人。こういう失礼なことをいっても、
いつもニコニコしてくれる。
最近自分の老眼度があがり、再び1メートル美人に。

佐藤さん、うまいこと言いますねえ。

小島さんとは日曜日に会ったばかりだが、
またポトナムの全国大会でお会いする。
さて、このネタを使えるかどうか。
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昨日はコスモスの合同出版記念会だった。
会場は、アルカディア市ヶ谷。
新しい雑誌についての打ち合わせもあるので、
11時に会場に入る。
ただ30分前に市ヶ谷の駅を降りたので、
時間つぶしに駅前の文教堂という書店に入る。
ちくま文庫の棚を見ていたら、
探していた本が見つかったので購入。
『ファイン/キュート 素敵かわいい作品集』という本。
高原英理さんの編集。
この本に、短歌では、永井陽子さんと杉崎恒夫さんの歌が
それぞれ13首収められてる。
ということで購入。
まあ、26首のために購入ということになる。
なお、高原さんの夫人は歌人とのこと。

12時半くらいまで打ち合わせ。
その後記念会の会場に移動。
11冊の歌集、歌書についての批評を聴く。
時折睡魔に襲われつつ。
しかし、これだけ丁寧に会員の著書についての会を開くのは、
コスモス以外にはないのでは。
それも、前期、後期の二回やっているのだから。

懇親会でショックを受けたことが一つ。
小島なおさんと話していたら、
残念ながらなおさんは、
このブログの存在を知らなかった。
まさにやんぬるかな。
ただ、桐の花賞を受賞した
真島さんは見ていますと言ってくれたので、
少し救われた。
でも、救われたというほどの内容ではないのだが。
懇親会の後、二次会にも参加。
8時頃、新潟勢と一緒に東京駅に向かう。
家に着いたのは、11時前。





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先日の『水庭』を読む会で、
一つ気になったことがある。
青柳守音さんの名前を「もりね」と言う人
が何人かいたのだ。
歌集の奥付にはローマ字で、「morio」と書いてあるから、
正しくは「もりお」である。
「もりお」だと男性ととられられないから、
「もりね」と言うのかもしれない。
ただ生前の青柳さんは、
あっけらかんとしていて、
どちらでもいいですよと言っていましたが。
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