fc2ブログ

仮装

2015/10/31

今日は、日本全国、仮装の日のようだ。
一度だけ仮装したことがある。
高校二年の体育大会。
各団ごとにマスコットを作る。
わが団は海賊船を造った。
かなり大がかりで目立ったと思う。
それで、前日リーダーから、
海賊船に相応しい衣装を用意するようにという指令があった。
ぼくは割にお祭り騒ぎは好きなほうだから、
家に帰って、布きれを探し出して、
海賊船の乗組員らしい衣装を用意した。
そして、当日、リーダーの指令を真に受けたのは
ぼくだけだった。
つまり、ぼくとリーダーの二人だけが、
仮装していた。
後は、体育の服装だった。
ぼくの人間不信はこのあたりから始まったのかもしれない。(笑)
そのリーダーは、
前東京大学副学長。
今は日本体育大学の某研究所所長。
一昨年の秋、彼からお呼びがかかって、
東京へ出かけ、何年かぶりに会った。
相変わらずエネルギッシュだった。
pagetop

新刊

2015/10/29

佐伯一麦さんの新刊を書店で見つける。
といっても文庫本だから、すでに単行本で読んでいる。
『還れぬ家』(新潮文庫)。
もちろん、もう一度読み返すつもり。
本当は、講談社文芸文庫から出された『ノルゲ』を
置いていないかなあと思って、その本屋へ行った
のだが、どうも近頃は文芸文庫の新刊は置かなくなったようだ。
以前はちゃんと置いていたのに、残念だ。
確かに文庫本では、文芸文庫はやたらに高いから、
売れないよな。
『ノルゲ』も2000円以上する。
北村薫の新刊も見つける。
『中野のお父さん』(文藝春秋)。
もちろんミステリー。
でも、北村薫だから、
人は死なない。
少し読んだが期待できる。

pagetop
11月10日(火)、明治村で一回こっきりの講座を行います。
13時から15時までの2時間ですが、
明治村の学芸員の方が登場して、
所蔵している夏目漱石の初版本を見せてくれる
時間もあるので、1時間少々かなと思います。
そうそう、講座の名称は、
「明治の歌人・秋の歌を鑑賞」というもの。
要するに、子規や晶子の詠んだ秋の歌を読んでみようという講座です。
なお、会場は、何と夏目漱石旧居です。
ということは、畳の上でおこなうということです。
とにかくすべて初めてのことなので、
どうなるのか見当もつきません。
ただ会場は、実に魅力的なことは間違いありません。
pagetop
佐伯一麦の『空にみずうみ』(中央公論新社)をようやく読み終える。
やらなくてはいけないことが重なって、思うように時間をとることが
できなかったためだが、一方読み終えてしまうのは惜しいなあという
思いもあった。
この本を読んで一番驚いたのは、
倉敷の古本屋の蟲文庫の田中美穂さんと、
主人公早瀬の妻とのメールや手紙のやりとりが
書かれていること。
というのも、第二歌集『游渉』に「蟲文庫」と題した一連5首を載せているからである。
ということで、この5首から2首挙げる。

・田中美穂『わたしの小さな古本屋』のんびり読みて夕餉となりぬ
・亀、金魚、鍬形、目高を飼ひてゐる蟲文庫には田中美穂住む

主人公の早瀬は実際に蟲文庫を訪れているが、
ぼくはこの『わたしの小さな古本屋』を読んだだけで、
訪ねたことはない。
一度訪ねたいとは思っている。
もちろん、小説では田中美穂という名では出てこない。
ところで、
高野さんは、目高を飼っている。
大松くんは、亀を飼っている。
ぼくは何も飼っていないなあ。
ぼくはどちらかと言えば、生き物は苦手なのだろう。
pagetop
今日は、中津川市民短歌大会。
選者はぼく一人。
しかも、出席者全員の歌の講評を行うという
なかなか過酷な短歌大会。
結局100首近くを2時間程度で講評。
どの歌もある程度出来上がっているので、
そんなに難渋する歌はないのが嬉しい。
講評の後、宮英子さんの歌を紹介する。
ただ時間がないので、
『青銀色』だけに絞って話をした。
なぜか半分、認知症予防講座のような話になってしまった。
その後、表彰。
何と、特選の歌の作者は、
桑田靖之氏であった。
このパターンは避けたかったが、
またしても選んでしまった。
帰宅は、午後7時前。
やはり中津川は遠い。
往復で4時間程度はかかってしまう。
でも、参加者のみなさんが
熱心に聞いてくださったので嬉しかった。
pagetop
中日新聞の夕刊に加藤治郎さんが連載している
「東海のうたびと」は、今日が第19回。
何と、小生が登場している。
事前の取材は一切ないから、
とにかくみなさん掲載されて初めて知るという
サプライズ連載なのだが、まさかぼくがというのが、
本音のところ。
ぼくのこれまでの仕事を的確に評価してくれているのは、
本当に嬉しい。
ただ、この前の荻原さんの文章もそうだが、
少し誉め過ぎかなという気もする。
でも、書いていただいて文句を言う筋合いはないし、
やはり新聞というマスメデイアで、
歌人としての仕事が知られるというのは、
実にありがたいことだ。
さらに精進しよう。
pagetop
「コスモス」11月号の
高野さんの「選者小言」に拙作が取り上げられている。
拙作は、この2首。

③愚痴のなき仲間と酒を飲む夜は酒も美味いし悪酔ひもせぬ
④醸し人九平次もよき酒なれど驕りはなきかと訝りて呑む

この2首と木畑紀子さんの2首について、次のように述べている。

「どの歌も意味明瞭。自分の生活の中に材を取り、率直に本音を
述べている。そして、それぞれ仄かなユーモアを湛えている。④
は名古屋の銘酒「醸し人九平次」を詠んだもの。」

高野さんは、さすがにお酒の銘柄に詳しい。
「醸し人九平次」は名古屋のお酒で、今や全国区。
そう簡単には手には入らない。
夏に高校の教員時代の友人と入った店に置いてあったので、
全国区になって味が落ちたのではないかと疑いつつ呑んだ。
もちろん、味は変わらなかった。美味しい酒だ。「獺祭」と十分
勝負できるお酒だと思う。
そう言えば、
ある方から、京都の銘酒「呉春」を頂いた。
若い頃よく呑んだお酒だ。
これから、味わうつもりだ。
pagetop

東海の文芸

2015/10/01

昨日の朝日新聞の朝刊の「東海の文芸」欄で、
第二歌集『游渉』を取り上げていただいた。
執筆者は荻原裕幸さん。
かなり褒めてくださっているので、
ちょっと褒めすぎですよと言いたいところ。
こんな一文があって、嬉しかった。

「過剰なほど地味な文体は、
熟練の結実なのだと思う。」

確かに地味そのもの。
前衛短歌が持ち込んだものは、
ほとんど無視。
なぜこうなったかはよく分からない。
まあ、一つ言えるのは、無理をしたくなかった。
無理をして、背伸びをして、
得られるものはないなとは思っていた。

pagetop
プロフィール

スズタケ

Author:スズタケ
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2015/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31