冬眠中?

2015/12/23

寒くなってきて、
冬眠に入ったわけではないのですが、
とにかくなにやらかんやら立て込んでいて、
書けそうにありません。
もちろん、書きたい内容はあるのですが。
ということで、しばし、お待ちを。
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日曜日のコスモスの出版記念会の懇親会終了後、
高野さんとエレベーターで乗り合わせた。
その時、どんな文脈だったのか、はっきり覚えていないが、
高野さんが、
「君は、へこたれないねえ」とおっしゃった。
それで、僕も、
「そうですね、ぼくの取り柄はへこたれないことですね」
と言ったところ、
さらに高野さんが「そうだね」とおっしゃった。
何に「へこたれない」のかは、
返事をした僕もあまり自信はないが、
それでも、泣き言は決して言わないという主義なので、
そのことに高野さんが触れられたとしたら、
こんなにありがたいことはない。
もちろん、実際のところはよく分からないが。
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引き続き、『読書少年』の歌を紹介する。
なお、今回でとりあえず終える。

・引越の荷物を分けてオルガンを妻は弾きいづ雪降りやまず
・二人子の歓(くわん)と妹(まい)頭をつきあはせ蟻の巣にあそぶ庭昼ふかし
・おお酸つぱいと青き林檎を妻のはむ夕べひそけく秋たちにけり
・をさな子の本を読むこゑその母の菜を刻むおと外の鳥の声
・尾鷲湾真中に浮かぶ青鷺の島なる佐婆留いま明けむとす
・ひとり住みし家を清めてこの町を出でにし妻をわれの知るなし
・朝早く階下の部屋にレ・ミゼラブルを読むはわが家の読書少年
・この村を出でて三十年朝の列車にことば聴きとりがたく居りたり

二首目の歌から分かるように、
柏崎さんのお子さんの名前は、二人とも漢字一字である。
高野さんの娘さんたちの名前が、和語なのに対して、
柏崎さんのお子さんは、漢字一字なのだから、
まさに好対照である。
終わりから二首目の歌が歌集の題で、
この題を選んだのは、宮柊二先生である。
そして、この少年が柏崎歓くんである。
実は、この柏崎歓さんに昨日会った。
というより見かけた。
昨日はコスモス短歌会が年二回行う出版記念会の後期の会だった。
歓さんは、柏崎さんの代理で出席された。
歓さんが高野さんに柏崎さんの盛岡での様子を
話していた時、丁度ぼくは高野さんの隣にいたので、
ある程度話の内容を聞けた。
詳細は分からないが、
それでも病状が安定しているということを
何度も歓さんが話しているのを聞いて、
ぼくもほっとした。
なお、歓さんは、
朝日新聞の記者である。
東京本社の文化部に所属しているので、
朝日新聞を購読している方は、
歓さんの署名入り記事を読んだことがあるのでは。

終わりから三首目の歌は、
柏崎さんの奥様の尾鷲時代の生活に関わっている。
この歌を読んで、
孤独ということの重さをまた考えてしまう。
『読書少年』が
現代短歌社の第一歌集文庫から出ないかなと思うが、
可能性は少ないかなと思う。
それはあくまでも、ぼくの勘のようなものだが。
この勘が外れることを願う。

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少し間が空いてしまったが、
『読書少年』の歌の紹介を続ける。

・母が郷のことばも言ひて二人子は七夕垂の下に遊べり
・夜おそく旅に出でむとする妻が玄関を掃く箒の音す
・わが希望容れられて県北僻地校勤務決まりぬ雪踏み帰る
・いくたびのストの処分に遅れたるわれの給与を妻はあはれむ

3首目、あえて僻地校勤務を願い出たことに驚くが、
教育への志が生半可なものではないことを証していると思う。
ぼくの場合は、
普通科の進学校勤務を8年続けて、
定時制勤務を願い出て、受け入れられた。
生徒のレベルは激変したが、
人間的魅力というのなら、
定時制の生徒たちのほうがあったと思う。
ただぼくの希望は、短歌の勉強ができる時間を
確保できるという邪なものだったから、
時に生徒とぶつかった。
しかし、それも今となっては、懐かしい記憶の一こまになっている。
4首目の歌について、
日教組は、1970年代の初めは、
何度もストを打った。
多分、柏崎さんは、すべてのストに参加したのではないかと思う。
そうなると、減給処分は免れない。
結果、給料明細には、厳しい数値が反映されてしまう。
ぼくの場合は、
一度24時間ストに参加した。
当然処分された。
ただ、柏崎さんもそうだと思うが、
日教組と各県当局との和解が進み、
ぼくの場合も、昇級が遅れた分は、
和解によって元に戻った。
24時間ストも実に懐かしい記憶の一こまである。
学校へ行かず、碧南市の公園に集まって、
その後はどうしたのかなあ。
もう覚えていない。
教員2年目の春だった。
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六花書林さんから、『六花書林*十周年記念』という冊子が出された。
出版社がこういう記念誌を出すことは珍しいのでは。
もちろん、大手の出版社は出しているが、
六花書林は、ほとんど一人で切り盛りしている
小さな出版社だから、非常に珍しいと思う。
ぼくみたいな小心者は、
内心ちょっと無謀ではと思ったりもした。
ぼくも2冊の本を作っていただいた関係で執筆している。
改めて、読み返してみると、
ちょっと硬い感じの文章になってしまったなあと反省している。
歌人は12人執筆しているが、
驚いたことには、ぼくは年令でいうと、上から二番目なのだ。
ということは、六花書林は、
若い世代の歌人たちを応援している出版社と言えるだろう。
ところで、宇田川さんが、
フェイスブックでこんなことを書いていた。

「刊行書籍は詩歌が中心というか、ほぼ詩歌だが、
小説1冊、教育関係1冊、宗教関係(教祖の自伝!)も出している。」

この「教育関係1冊、宗教関係(教祖の自伝!)」の本については、
実はぼくも関わりがある。
ぼくの『孤独なる歌人たち』を読まれた方に、
六花書林の話をしたところ、
実は本を作りたいのだが、
出版社が見つからないと打ち明けられ、
それではということで、宇田川さんを紹介した。
だから、宇田川さんは、わが刈谷に仕事でやって来たのである。
実はそれ以前にしののめの古島哲朗さんの会で刈谷に来ていたが。
そして、そのことをこの記念誌に書いた。
お読みになりたい方は、
どうぞ、六花書林に連絡してください。
無料で送ってもらえます。
とにかく、今回の冊子の刊行は、
まさにその志や良しということに尽きる。
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