fc2ブログ
木内昇の新刊『よこまち余話』(中央公論新社)を読み終えた。
戦争に近づきつつある東京の下町が舞台なのかなと
推測するしかないほど、
具体的な地名はほとんど出てこない。
しかし、とにかく懐かしい。
話も懐かしい、文そのものも懐かしい。
こういう文を書ける現代の作家を、
ぼくは残念ながら知らない。
少年があの世から来ている二人の女性と
交流しつつ成長してゆく数年間を描いていると言えば、
一応間違いではないだろう。
まあ、とにかく読んでみてください。
懐かしい、あの時代に出会えますよ。
ところで、実は、
ぼくは木内昇は、まだ2冊目なのだ。
直木賞受賞作も読んでいない。
そうそう、書き忘れていた、
朔太郎の『青猫』からの引用が
載せられているが、
これが実にいい。
見事な引用だ。
pagetop
「短歌往来」2月号で、
田中槐さんが『游渉』の歌集評を
書いてくださっている。
集中から13首も引用なさっているのは
著者としては、実に嬉しい。
冒頭で「それにしてもまだ第二歌集である
ことに驚く。」と書かれているが、
ぼくとしては、何とかここまでこぎ着けること
ができただけでも嬉しいというのが本音です。
なお表題の「石の心詠みたし」は、
集中のこの歌からとられたもの。

・石を見て石の心を詠みたしと切に願へり敗戦の日に
pagetop
「うた新聞」1月号で、
浜田康敬さんが『游渉』の歌集評を
書いてくださっている。
結語として、次のように書いてくださっているのが嬉しい。

「このような目線、目力の張った作品を。
今後も大いに期待したい。」

ただ、期待していただくのはありがたいが、
実は何とも自信がない。
まあ、精進しなさいということですね。


pagetop
角川「短歌」1月号の
「全国結社・歌誌展望」に
ぼくが編集している「コスモス愛知」第537号が
取り上げられている。
執筆は、恩田英明氏。
「コスモス愛知」創刊以来の快挙ではなかろうか。
ただこの雑誌は、あくまでも支部誌であるので、
「結社」云々というのはちょっとそぐわないかな。
それにしても、表紙も掲載されているのは嬉しい。
ちょっと見にくいが、名古屋の駅前の「ナナちゃん人形」を撮ったものです。
内容を非常に丁寧に書いてくださっているのが本当に嬉しい。
おざなりという気がしない。
恩田さんはかつてコスモスに在籍したが、
ぼくは面識はない。
もちろん、コスモスの俊英として、
雲の上の人という感じではあったが。

pagetop
年末に、「世界日報」という新聞が届いた。
日付は、12月26日。
なぜこのような見たこともない新聞が届いたのかなと思ったが、
1面に赤い字で「12面」と書いてあるので、
12面を見てびっくり。
何と昨秋出した『游渉』が紹介されているのだ。
しかも書影がカラーで掲載されている。
ということは、どなたが、
この紹介欄に推薦したくださったのだ。
それで、よくよくこの12面を見ると、
「世日歌壇」というものがあって、
その選者が水城春房さん。
ということは、多分、水城さんが紹介してくださったのだ。
実にありがたい。
pagetop

終了

2016/01/15

今日の淑徳の授業で、
本年度の大学の授業はすべて終了。
後は、成績処理を残すのみと言いたいところだが、
来年度、新たに出講する大学で持つ講座の
シラバスがまだ書いていないので、
このシラバスを何とか書き上げなくてはけない。
それに、今年度をもって出講が終わった大学の
紀要を最後の仕事としてやらなくてはいけない。
ということで、
大学の授業はとりあえず終わったが、
そうのんきに過ごすことはできないということを
こうして書きながら改めて確認した。
とにかく少しずつでも、
課題をやり遂げていくしかない。
そうそう、
淑徳で新しい授業を持つから、
こちらの授業展開についても、
構想を練らなくてはならない。
いやあ、結局、忙しいんだ。
pagetop

謹賀新年

2016/01/03

明けましておめでとうございます

昨年は、とにかく忙しい日々が続きました。
今年は、もう少しのんびりできたらと思います。
ただ、更新については、あまり自信がありません。
確約はせず、
書ける時に書きます。
pagetop
プロフィール

スズタケ

Author:スズタケ
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ
カレンダー
12 | 2016/01 | 02
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -