川本三郎さんの『ひとり居の記』を読んでいる。
読み終えるのがもったいないので、
1日数頁しか読まない。
題名は「あとがき」に書いてあるが、
アメリカの作家メイ・サートンの『独り居の日記』に拠っている。
なぜかメイ・サートンのこの本はぼくの書架にもある。
もう一冊『わたしの愛する孤独』もある。
「まえがき」で、
出かけた先の地方紙の歌壇の欄の
歌が紹介されているのが嬉しい。
驚いたのは、
「荷風ゆかりの碧南市へ」という章で、
碧南市の藤井達吉現代美術館の企画展を見た後、
何と半田のホテルを確保して、
徒歩でそのホテルまで行ったというのだ。
碧南と半田の間には、衣浦湾がある。
もちろん、連絡船なんてない。
しかし、衣浦海底トンネルはある。
ぼくは地元みたいなものだから、
何回か車でこのトンルルを走ったことはある。
しかし、まさかこのトンネルを歩いて通りぬけるなんて、
誰も考えないはず。地元の人間なら。
結局、川本さんは、4時間かけて碧南から半田のホテル
まで行ったとのこと。
いやあ、すごい。
海底トンネルを歩いて通った
日本でただ一人の作家ではないかしら。

とにかく、読みどころ満載で、
読み終える日が来るのが恐ろしい。


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今日は、多治見市文芸祭の表彰式。
一般の部の短歌の選者をしたので、出かけた。
多治見という町に、実は、ぼくは一度も行ったことがない。
ということで、見るもの、聞くもの、すべて新鮮で、
良い一日を過ごせた。
懇談会を15分程度、その後昼食。
13時より表彰式。
14時少し前より講評会。
すべてを終えて、多治見駅で乗ったのが、
15時37分の快速。

文芸祭賞に選んだのはこの歌。

・断られ又断られ頼まれし縁ととのわず夜道時雨るる

まさに少子化の時代を象徴しているような作品。
講評会で作者の方にお聞きしたところ、
7組の縁談をまとめられたとのこと。
ところで、
この多治見の町は、
現在NHKで火曜日に放映されている
「愛おしくて」の舞台になっている。
それで、ご挨拶のつもりでこのドラマを話題にした。
みなさん、見ているようだ。
そこで、披露したのが、
このドラマの重要な要素になっている有松しぼりについてで、
このドラマの有松しぼりの監修をしている方は、
コスモスの歌人のご主人ですよと話す。
さらにドラマに登場する有松しぼりの作品も
その方の手によるものですよと話す。
まあ、短歌とは関係ないが、
挨拶としての話題にした。

ドラマのほうは、
今度の火曜日が最終回。
当然、二人は、親父さんの作った舟に乗るわけだが、
舟が着いたところに、
思いがけない人があらわれるという予告があった。
さて、誰が現れるのだろう。
楽しみだ。

帰りに「うながっぱ」の冠のついた和菓子を買った。
「うながっぱ」は、ユルキャラにもなっていて、
表彰式の会場のある建物で最初にお目に掛かった。
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新シリーズ

2016/02/28

高田郁さんの「みをつくし料理帖」のシリーズが完結してしまって、
さて、次はどうなっているのかなと思っていたら、
やはりハルキ文庫で、新シリーズの刊行が始まった。
題して「あきない世傳 金と銀」。
第1冊は「源流篇」とある。
「世傳」は「せいでん」と読む。
もちろん主人公は女性。幸(さち)という名前。
題からも分かるように、商売の話。
まだ出だしのところを読み始めたところだから、
何とも言えない。
これから、じっくり読んでみたい。
実は、今、
佐伯泰英のあるシリーズにはまっていて、
そちらのほうを読むのが忙しくて、
高田さんの本に回らないというのが、
本当のところ。
もちろん、やらなくてはいけないことは、
いくらでもあるのだが。
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中日新聞の文化欄で紹介された『日本名詩選』
の第一巻を手に入れた。
西原大輔氏が編纂した3巻本である。
版元は笠間書院。
率直に言って、これは非常に優れた近代詩のアンソロジーである。
編年であるのがいい。
注釈も丁寧にされている。
見た目の工夫もされていて、読みやすい。
眼にやさしいというべきか。
値段も税別1600円でお値打ちである。
第一巻は、「明治・大正篇」で、76篇が収められている。
最初が『新体詩抄』の「グレー氏墳上感懐の詩」。
訳したのは、矢田部良吉。
76番目は、吉田一穂の「母」。
「あヽ麗はしい距離(デスタンス)」で始まる
有名な詩だ。

こういう編集方式で
近代短歌の本が出されないかとつくづく思う。
小高賢さんが編集した2冊があるが、
どうも使い勝手が悪い。
まず詰め込み過ぎなのか、読みづらい。
それから近代短歌のほうは、解説が分業になっているので、
納得しがたいところもある。
こういう本は、歌人ではなくて、
学者に作ってもらいたい。
果たして、これができる学者はいるのかな。

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昨日は、
コスモス短歌会の愛知支部の歌会だった。
12名出席。
久しぶりに15名近くの参加があるのではと
期待していたが、それぞれ事情があって、
詠草を出していても欠席という人が3名いた。
それでも12名というのは、久しぶりの数。
特に5年ぶりという方もいた。
少しずつ愛知のコスモスも変化しつつある。
多分、来月か再来月には、
新人の参加もあるのではと、
これまた期待している。
しかし、捕らぬ狸の皮算用という言葉もあるので、
ふたを開けないと分からないが。
ただこの人は、
朝日歌壇にも名前を見る人だから、
本当に楽しみだ。
何せ、朝日歌壇で初めてとってもらったのが
高野さんというのだから、
ついつい期待してしまう。
とにかく、
愛知のコスモスは変化の時期を迎えつつあるようだ。





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「短歌」2月号の書評の欄で、
何と来嶋靖生さんが、『游渉』の歌集評を
書いてくださっている。
空穂系の重鎮でいらっしゃる
来嶋さんに書いていただけたというのは、本当に嬉しい。
しかも、評言も実にあたたかいものがあり、
歌集評というもののお手本を見せていただいた気がしてならない。
さらに、嬉しいことには、
前著『高野公彦の歌世界』についても、
触れてくださっている。
その部分を引用させていただく。

「蛇足一言。作者の著書『高野公彦の歌世界』を読んだ。
内容には触れないが論じられている高野の歌又文章の引用
が実に適切だった。この人はいい眼をもっている、と思った
ことである。」

引用について褒めていただいたのがとにかく嬉しい。
『高野公彦の歌世界』については、多くの方たちから、
評をいただいたが、
ぼくとしては、この来嶋さんの指摘が一番嬉しい。
引用というのは、本当に難しいから、
実際に相当苦労した。
その苦労が報われたという気がする。

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立春

2016/02/04

朝日カルチャーの仕事のため、
9時過ぎのJRで名古屋へ向かった。
よく晴れていて、まぶしいくらいの
光が車内にも差し込んできた。
立春をまるごと感じた。
こんな立春は久しぶりだ。
それでも、外に出ると風は冷たいが。

今日の受講生は5名。
欠席の一名は、何とハワイ旅行中とのこと。
どんなハワイの歌が出来てくるか
今から楽しみだ。

講座では、
提出された歌を一首一首、丁寧に読む。
初心者ばかりだから、やりがいがある。

そういえば、4月23日に、
馬場あき子さんが、
名古屋で講演されるとのこと。
著書のサイン会もあるとのこと。
馬場ファンには、嬉しいニュースだろう。
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愛知淑徳大学を二年前卒業した男子学生二人が
編集・発行の雑誌「しんぺんこまし」の終刊号を
一月中旬にいただいた。
二年間、若干の遅滞はあるものの、
決して途切れることなく出し続けて、
約束の二年が経ったのだ。
終刊号を見ると、
最初の頃とはだいぶメンバーが変わったなあと思う。
森くんが相変わらず、
短歌を詠んでいるのは嬉しかった。
芸人としての仕事のほうはどうなのか。
相方は、最近公共放送で顔を見かけることはあるのだが。
河合さんはどうしたのだろうか。
河合さんの短歌はなかなかいいのだが。
Hさんのイラスト付きエッセイもないなあ。
きっと仕事が忙しいのだろう。
何せ新任教員なのだから。

とにかく、見事に終刊号まで辿りついたことを祝福したい。
三号雑誌などという言葉もあるが、
SくんとHくんは、とにかくやりきったのだ。
イラストの片山くんもよく描き続けたなあと思う。
さて、今後この三人は、何を始めるのか、
率直に楽しみだ。
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