広岡浅子
2016/03/29
今ごろになってと自分でも思うが、
今日書店で『広岡浅子 新時代を開いた夢と情熱』(新人物文庫)を購入。
というのも、頁を繰っていたら、
何とヴォーリズの名前が出てきたから。
まさか、ヴォーリズと広岡浅子がつながっているとは
思っていなかったのだが、
ただ最近「あさが来た」の映像に出てくる建物が
見覚えがあるような気がしていて、
まさに符牒が合ったという次第。
巻末近くの「コラム⑤」に、
ヴォーリズのことが書かれていて、
大正14年に建てられた8階建ての大同生命ビルの
設計をしたのがヴォーリズとある。
広岡は、自宅も別邸もヴォーリズに依頼している。
そして、これがびっくりぽんなのだが、
次のような記述がある。
「また、ヴォーリズの妻・満喜子は、浅子の娘婿である
恵三の実の妹だった。恵三が住む邸宅もヴォーリズが
設計にあたり、その完成祝いの席に招かれた時に満喜子
を見初めたという。浅子も2人の結婚にはおおいに乗り気
だったというから、人間的にもヴォーリズを好ましく思って
いたのだろう。」
以前「桟橋」の仲間と近江八幡を訪ねたことがあるので、
ヴォーリズ夫妻の写真は見ている。あの夫人が広岡浅子の
娘婿の妹とは驚いた。
今日書店で『広岡浅子 新時代を開いた夢と情熱』(新人物文庫)を購入。
というのも、頁を繰っていたら、
何とヴォーリズの名前が出てきたから。
まさか、ヴォーリズと広岡浅子がつながっているとは
思っていなかったのだが、
ただ最近「あさが来た」の映像に出てくる建物が
見覚えがあるような気がしていて、
まさに符牒が合ったという次第。
巻末近くの「コラム⑤」に、
ヴォーリズのことが書かれていて、
大正14年に建てられた8階建ての大同生命ビルの
設計をしたのがヴォーリズとある。
広岡は、自宅も別邸もヴォーリズに依頼している。
そして、これがびっくりぽんなのだが、
次のような記述がある。
「また、ヴォーリズの妻・満喜子は、浅子の娘婿である
恵三の実の妹だった。恵三が住む邸宅もヴォーリズが
設計にあたり、その完成祝いの席に招かれた時に満喜子
を見初めたという。浅子も2人の結婚にはおおいに乗り気
だったというから、人間的にもヴォーリズを好ましく思って
いたのだろう。」
以前「桟橋」の仲間と近江八幡を訪ねたことがあるので、
ヴォーリズ夫妻の写真は見ている。あの夫人が広岡浅子の
娘婿の妹とは驚いた。
「NHK短歌」4月号
2016/03/19
「NHK短歌」4月号の高野さんが選をしている
巻頭秀歌に、『游渉』の歌が取り上げられている。
取り上げられた歌はこの歌。
・買はぬまま本屋出づるはわが主義にあらずと今日も文庫本買ふ
わが日常を詠んだ歌であるが、
こういう変な信念みたいなものは、
多分、多くの人には理解されないと思う。
この点を踏まえて、高野さんは、
「歌意」の頁で次のように述べている。
書店に入ったら必ず本を買って出る、という人はごく少数で
あろう。作者はその少数派の一人。それほど本好きなのだ。
歌集には、本と書店と古書店に関する歌が非常に多い。
地元だけでなく旅先でも本屋に入る。歌集名の〈游渉〉は歩き
回ることだが、書物の世界を歩き回る、の意がこめられてい
よう。
こんなふうに書いてくださったが、
ぼくは、高野さんもかなりぼくに近いのではないかと思っている。
今度ふらんす堂から出される歌集を
読んでもらえば、
ぼくの言っていることはそんなにはずれていないと
分かるはず。
ところで、
4月からの選者に、
小島なおさんがなると書いてあって、まさにびっくりぽん。
これまでで、最年少の選者ではないのかしら。
これで、若い人が短歌に興味をもってくれると嬉しい。
巻頭秀歌に、『游渉』の歌が取り上げられている。
取り上げられた歌はこの歌。
・買はぬまま本屋出づるはわが主義にあらずと今日も文庫本買ふ
わが日常を詠んだ歌であるが、
こういう変な信念みたいなものは、
多分、多くの人には理解されないと思う。
この点を踏まえて、高野さんは、
「歌意」の頁で次のように述べている。
書店に入ったら必ず本を買って出る、という人はごく少数で
あろう。作者はその少数派の一人。それほど本好きなのだ。
歌集には、本と書店と古書店に関する歌が非常に多い。
地元だけでなく旅先でも本屋に入る。歌集名の〈游渉〉は歩き
回ることだが、書物の世界を歩き回る、の意がこめられてい
よう。
こんなふうに書いてくださったが、
ぼくは、高野さんもかなりぼくに近いのではないかと思っている。
今度ふらんす堂から出される歌集を
読んでもらえば、
ぼくの言っていることはそんなにはずれていないと
分かるはず。
ところで、
4月からの選者に、
小島なおさんがなると書いてあって、まさにびっくりぽん。
これまでで、最年少の選者ではないのかしら。
これで、若い人が短歌に興味をもってくれると嬉しい。
また『ひとり居の記』
2016/03/08
川本三郎さんの『ひとり居の記』をゆっくり読んでいるが、
そろそろ終章に辿りつこうとしている。
終章間近の「正月の左富士と沼津。」を読んでいて、
最後の段落に至り、びっくり。
何と以下のような記述があるではないか。
実に嬉しい。
こういう川本さんのような読み手がもっといると
短歌の世界ももっと賑やかになると思うのだが。
では、全文引用する。
最近、読んでいいなと思った歌人の歌がふたつある。
ひとつは高野公彦さんの、
「神谷バーは浅草一ノ一ノ一、混み合へるなか串カツで飲む」
(歌集『流木』角川学芸出版、二〇一四年)。
もうひとつは小島ゆかりさんの、
「徘徊の父、就活の娘ありそれはともかく空豆をむく」
(歌集『泥と青葉』青磁社、二〇一四年)。
こんなふうに日常の暮しのなかから自然に歌が詠めたらいい。
「二首」でなくて、「ふたつ」がいい。
そろそろ終章に辿りつこうとしている。
終章間近の「正月の左富士と沼津。」を読んでいて、
最後の段落に至り、びっくり。
何と以下のような記述があるではないか。
実に嬉しい。
こういう川本さんのような読み手がもっといると
短歌の世界ももっと賑やかになると思うのだが。
では、全文引用する。
最近、読んでいいなと思った歌人の歌がふたつある。
ひとつは高野公彦さんの、
「神谷バーは浅草一ノ一ノ一、混み合へるなか串カツで飲む」
(歌集『流木』角川学芸出版、二〇一四年)。
もうひとつは小島ゆかりさんの、
「徘徊の父、就活の娘ありそれはともかく空豆をむく」
(歌集『泥と青葉』青磁社、二〇一四年)。
こんなふうに日常の暮しのなかから自然に歌が詠めたらいい。
「二首」でなくて、「ふたつ」がいい。
最高裁判決
2016/03/01
今日、午後3時、最高裁で、
認知症の人を介護する家族の賠償責任についての判決が出された。
結果は、遺族の妻と長男には、賠償責任はないという判決だった。
実に嬉しい。
認知症の家族を抱えているということもあるが、
それよりも何よりも、
この長男は、年来の友人である。
長く東京方面で暮らしていたが、
ずっと賀状の交換もし、
昨年の暮れには、久しぶりに一献傾けた。
実は、その時に、今日最高裁の判決が出ると聞いていたので、
どのような判決が出るかずっと気になっていた。
文句のない判決である。
これで、彼もゆっくり次の仕事に
取り組むことができるだろう。
認知症の人を介護する家族の賠償責任についての判決が出された。
結果は、遺族の妻と長男には、賠償責任はないという判決だった。
実に嬉しい。
認知症の家族を抱えているということもあるが、
それよりも何よりも、
この長男は、年来の友人である。
長く東京方面で暮らしていたが、
ずっと賀状の交換もし、
昨年の暮れには、久しぶりに一献傾けた。
実は、その時に、今日最高裁の判決が出ると聞いていたので、
どのような判決が出るかずっと気になっていた。
文句のない判決である。
これで、彼もゆっくり次の仕事に
取り組むことができるだろう。