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明日から

2018/09/28

明日から信州方面に出かけます。
悪天候ですが、
予定が組んであるので、仕方ありません。
下曜日の夕刻には戻ります。
雨の信州で、
果たして収穫得られるのでしょうか。
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「本の雑誌」10月号の坪内祐三の連載
「坪内祐三の読書日記」を読んでいたら、
最後の最後のところで、
とてもいい言葉に出会えた。
『ミュージック・ジャケット・ストリーズ』という本に掲載されている
インタビュー記事での
信藤三雄という方の発言。
以下、孫引き。

「最後に残るのは、誠実にやってきた人です。
特に今は、誠実さが軽んじられる世の中だから、
よけいに誠実な生き方が素晴らしいんだと
伝えたいですね。」

当たり前のことですが、
でも、誠実な人は今本当に少ないですね。
才能をあると思いこんで、
日々の些細なことには気にもとめない人が多い。
また、何かあると自分の事情を優先してしまう人も。

短歌の世界でも、意外に誠実な人は少ない。
でも、だからこそ誠実な人が目立つので、
こちらとしてはやりやすいなあとも思う。
つまり、誠実な人を大切にすればよいのだから。
そして、ぼくも何とか誠実に今できることをしたい。
生き残れるかな。
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ラーフル

2018/09/25

コスモスの仲間の海老原光子さんの第一歌集
『つんつんつばな』(柊書房)がさきほど届いたので、
頁を繰っていたら、こんな歌を見付けた。

・チョークまたラーフル跳ばす英担の田中先生の授業怖かりき
・ラーフルが方言なるを今知りぬラーフル見なくなりしいま頃

黒板消しのことを宮崎や鹿児島では「ラーフル」というのがびっくり。
しゃれた命名で、方言とは思えない。
しかし、ぼくの経験では、チョークを飛ばす教員はいたが、
さすがに黒板消しを飛ばす教員には、幸い会わなかった。
ところで、一首目の歌でもう一つ驚いたことがある。
「英担」という言葉だ。
教科担当は、その科目の一字を付けて呼ぶということなのだろう。
となると、ぼくが宮崎県の教師になっていたら、
「国担」になるが、何だかなあという感じがする。
まあ、要するに慣れればいいのだろうが。
因みに、ぼくは教員としはては、何も飛ばさなかった。
理由は簡単で、
コントロールが悪いから、狙った方向に当てる自信がないのだ。
男子に当てるつもりで女子に当てたらとんでもないことになる。
そもそも教員が飛ばすなんてことは、
今日の教育現場ではありえないことだと思うが。

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全国大会で

2018/09/24

コスモスの全国大会で、
いろんな人から「竹の子日記」見てますよと言われ、
えっそうなのとちょっと驚いた。
コスモスに関わる記事はあまり書いていないから、
見てもあまりおもしろみはないと思っていたが、
そうでもないのかなと少し嬉しかった。
実際、コスモスの人間で、
ブログを書いているのは、
多分ぼくしかいない。
奥村さんは、ツイッターだし、
大松くんは、フェイスブックだし。
ということで、
少し使命感も湧いてきた今日このごろです。
でも、気合いを入れはしません。
ブログとうものは、肩の力を抜いて書くものだと
最近悟りましたから。
そして、そうでなければ続かないということを。

木曜日は、大学の後期の講座が始まる。
淑徳の履修希望を見てみたら、
例年とそんなに変わらない数でとりあえずほっとする。
ただ欲を言えば、あと数名少ないといいなとも思う。
まあ、贅沢なことだ。
もう一校は分からない。
例年50名前後だが、
果たして今年はどうかしら。
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帰宅

2018/09/23

さきほど東京の全国大会から帰ってきました。
歌会が昨日、今日とあり、
何とか無難にこなしてきました。
収穫はいろいろありました。
昨日は、題詠を認めたあと、
大松くんたちと、某神社に初めて行ってきました。
明治神宮は行ったことがあるのですが、
某神社は初めて。
アルカディア市ヶ谷から徒歩10分もかからないのに、びっくり。
それから、昨日の懇親会でT村さんの婚活話を聞き仰天。
いやあ、何というか、本当にまあというか。
もうただただびっくりしました。
そして、今日最後の最後で、
何とか全国大会で
お会いしたいと思っていた「むさしのコスモス」の
編集担当者のAさんに会えた。
これも嬉しかった。
ぼくにとっては、
謎の人だったのですが、
その人が突然T井さんに伴われて目の前にあらわれたから、
いやあ、これはありがたいとつくづくと思いました。
それにしても、みなさん元気ですね。
料理は、かなりたくさん用意してあると思うのに、
一時間足らずでほとんど無くなってしまうのですから。
食欲があるというのは大切なことです。
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大府荘

2018/09/21

荻原魚雷のブログ「文壇高円寺」を読んでいて、
こんな記述に出逢い、びっくりした。

話を戻そう。大学時代、河原淳は結核になった。

《故郷に帰り、知多半島にある国立療養所に入った》

《療養所には、いろんなサークルがあった。私は『誘蛾燈』という
詩の同人誌に参加していた。豊橋在住の丸山薫氏が選者で、
拙作もいくたびか載った》

いったいいつ頃のことなのだろうか、とても気になった。
というのも、この「知多半島にある国立療養所」にぼくはいたのだ。
正式名は、
確か国立結核療養所大府荘といった。
小学二年生だったから、昭和33年だと思う。
ぼくの場合は、結核の疑いで入所し、
一ヶ月後には、疑いがはれて退所した。
この療養所には、
これもはっきりはしないが、
昭和20年代だと思うが、
土屋文明の息子の土屋夏実も医師として勤務していた。
いやあ、懐かしい。
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明日から東京で、
コスモスの全国大会。
会場はアルカディア市ヶ谷。
150名弱の参加とあったが、
ちらほら欠席の声を聞くのは残念。
ぼくも先週からひいていた風邪が思うように
回復せず、本調子ではない。
ぼくにとっては、
全国大会は祝祭なのだが、
多くの方たちは、勉強の場ということらしいので、
それなりの節度ある振る舞いが大切かなと
少し緊張感をもって参加したいと思います。
一泊二日です。
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「柊と南天」第1号が先日届いた。
0号も出ているから、2冊目。
柊と南天の会の雑誌ということなのだが、
目次のところに、柊と南天の会について、
こう書いてある。

(塔短歌会 昭和48年~49年生まれの会)

つまり、結社内同人誌ということなる。
そして、年齢制限あり。2年限定だから、
人数的にも、今後そんなに増えないだろう。
同期の者が集まって雑誌を作っているという感じかな。
塔短歌会の会員で昭和48年~49年生まれだけが、
共通項だから、自己紹介文を読んでいると、
本当にいろんな人が集まったなという印象を持った。
個性的と言えばいいのかなという気もするが、
それとも少し違う気がする。
これから、作品の面で、
それぞれの顔をくきやかにしてくるのが楽しみだ。

1号は同人全員が出詠している。
それから永田淳さんが、
「塔」の1997年3月号から10月までに掲載された
歌をすべて載せている。
若さそのものという歌が並んでいる。
別の言い方をすれば、青春真っ盛りという感じかな。
若さそのものの歌を一首だけ紹介する。

・相聞歌キーボードで叩きいて腹立たしき誤変換午下がり

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『六六魚』

2018/09/10

小島ゆかりさんの14冊目となる歌集が
本阿弥書店から出された。
歌集名は「六六魚」。
「りくりくぎょ」と読む。
どういう意味か知らなかった。
知りたい人は、調べてみてください。
調べてみても、わかったような分からないような感じになるとは思いますが。
おかしみのある歌が多いという気がした。
例えば、「真人間」と題した一連があって、
こんな歌がある。

・今日からは秋の靴はき真人間のごとき泥つき牛蒡を買ひぬ
・表札ははづされをれど塀のうへはみだす柿はしんじつあかし
・歯の治療終はり午前にもかかはらず白玉クリームあんみつ食べぬ
・また孫に会ひたけれどもそんなことでは本物の詩人にはなれず

3首目、
甘いものの誘惑がいかに恐ろしいものかを実感した。
4首目、本物の詩人は、孫には会わないんだと、
真面目に考えてはいけないなと思う。
そもそも本物の詩人ってどんな人なのか。
かつて高野公彦さんがお孫さんを抱いている写真を見たことがある。

そうそう、この歌集には、お孫さんの歌がたくさんある。
そう、小島さんは、おばあちゃんになったんだ。
ちょっと信じられないが。
こんな歌がある。

・ゆふぞらの犬の太郎よ君の知る少女はおばあさんになつたよ
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高田郁の新刊『花だより』を読み終える。
サービス満点としか言いようのない一冊である。
「みをつくし料理帖」シリーズが完結した後、
ファンたちの続刊を望む声に応じた一冊である。
4編収められているが、
どれも、「みをつくし料理帖」ファンへのサービス精神
満載で、読んでいて本当に嬉しくなってくる。
読み終えたくない、でも、最後まで読んでしまいたいという
葛藤の末、読み終えてしまった。
最後の最後までサービス満点。
というより、最後のページまでサービス満点の一書である。
残念ながら、さらなる続刊はないということを
高田さんは、附録のインタビュー記事で述べている。
眼の手術もされるということだから、
5冊目まで刊行されている、もう一つのシリーズの続刊は
どうなるのだろう。
ひょっとして、年内は無理なのかもしれない。
それなら、この特別巻をまた繰り返し読むしかない。
それだけ読んで嬉しい一冊である。
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