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昨日、加藤英彦さんが「路上」に児玉暁さんについて
書いていると書いたが、その書誌を以下に記す。

「路上」97号(2003.12)
「振り切りし死者幾人ぞ――児玉 暁ノート」
「路上」108号(2007.9)
「疾走する意志――「クロール」雑感(Ⅰ)」

この二篇である。
なお、後者については、
続編は「路上」には掲載されなかった。
他誌で掲載された可能性否定できないが、
ぼくは多分書かれなかったと推測している。
「クロール」は18号まで出されている。
16号までは、書庫で確認した。
17号、18号はあるはず。
というのも、16号に購読費のことが書いてあって、
購読費3000円を振り込んだおぼえがある。
というか、振り込んだ後、児玉さんから、
丁寧な連絡をもらった記憶がある。
でも、これも本当は定かではない。
何かメモでもあればいいのだが。
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「合歓」82号が届いた。
今号のインタビューの相手は加藤英彦さん。
このインタビューの中で、インタビューしている久々湊さんが、
山田富士郎氏の歌集『商品とゆめ』の中にある歌を紹介する。
この歌なのだが、ちょっと驚いた。

・ひとたびも会ひしことなき児玉暁おもひて瞬時なみだ流れき

200頁の1首目。前後の歌との関連性はない。
ぼくも児玉さんには一度も会ったことがない。
メールのやりとりはした覚えがある。
個人誌「クロール」を送ってもらっていた。
とにかくのめり込んでいく人だった。
離婚して唐津で拠点を作ろうとしていたようだが、
残念ながら命を絶ってしまった。
「クロール」の最後のころの号は、
何か痛ましさを感じたおぼえがある。
そして、亡くなった。
久々湊さんが児玉さんの話題にしたのは、
加藤さんも児玉さんもそもそもは「氷原」の会員だったからだ。
加藤さんは「路上」に児玉暁論を書いている。
読んだはずだが、
あまり思い出せない。
もう一度読みなおしてみよう。

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手紙

2018/10/16

今日、信州のMさんから手紙が届いた。
名古屋で一度お会いしたことのある歌人なのだが、
果たしてどんな用件かなと思いつつ、
開いてみたら、びっくり。
何とこの日記の9月28日の内容に関わる手紙なのだった。
ぼくのブログの内容ごときで、
わざわざ手紙をくれるなんて、本当に申しわけないと思いつつ、
嬉しくて、すぐ礼状を書いてしまった。
前にも書いたが、意外にこのブログは読まれているようだ。
そういえば、この前も仙台のSさんから、
お手紙をいただいたが、
ブログをいつも読んでいるので、
久し振りという気はしないがというような文面で始まっていた。
ありがたいことです。
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違ってた

2018/10/13

昨日書いた「’82現代短歌シンポジウムin東京入場券」の半券
について、14日のもので、この日に吉本の講演があったと書いたが、
このシンポの冊子が出てきて、
吉本隆明の講演は、13日の冒頭とある。
題は「個の想像力と世界への架橋」。
質問者が3名いて、
三枝兄、滝耕作、永田和宏。
この講演を聴いた記憶があるから、
ぼくは13日だけ参加していたようだ。
だから、14日の分は、切られないで残っていたのだ。
ただ、この時期、歌人の知り合いというものは、
ほとんどいなかったので、
一人で東京へ行き、一人で帰ってくるしかなかった。
会場で誰かと話した記憶もない。
ひょっとしたら、冨士田元彦さんと声を交わしたかもしれない。
それもはっきりしない。
いやあ、寂しいものです。
しかも、この冊子を見ていて、
パネラーや司会、進行係に、
コスモスの人間は一人もいない。
強いてあげれば、
河野裕子さんの名前が、パネラーの中にあるので、
一人はいたということになる。
当時のコスモスの人たちは、
こういう超結社のイベントには参加していなかったようだ。
多分、この翌年あたりから、
少し様子が変わってきて、
高野さんが登場するようになるのだと思う。
コスモスというのは、
超然としていて、孤高を厭わないという雰囲気をもつ結社だから、
やむをえなかったと思う。
現在もそういう傾向はあるが、
かつてほどではない。
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探し物

2018/10/12

探し物をしていたら、
えっというものがいくつか出てきた。
まず「’82現代短歌シンポジウムin東京入場券」の半券。
11月13日と14日の2日行われていて、
この半券は、14日のもの。
かいじょうは、一ツ橋講堂。
確か、この日は、吉本隆明の講演があったはず。
ぼくが生の吉本の顔を見た、
最初で最後の日だ。
この時期のぼくの勤務先は、定時制高校だった。
もう一つは、
なぜか東直子さんの『春原さんのリコーダー』の栞。
書いているのは、小林恭二と穂村さん、
そして、何と高野公彦さん。
歌集はちゃんと書庫に保管してあるはずだが、
なぜ栞だけ別にあるのだろうか。
謎だ。
そして、もう一つは、
かなり以前のコスモス第三全国大会での研究発表用の下書き原稿。
もちろ、ぼくが書いたものではなく、
ある人のもの。
これもなぜぼくの手元にあるのか不思議だ。

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哀しい歌

2018/10/08

栗木京子さんの『ランプの精』にこんな歌がある。

・キャロライン・ケネデイを乗せ馬車は行くただ紅葉の美しき日本を
・痩身の女性大使はわれよりも若し、若くてすでに父母なし

一首目は、大使として着任の儀式に向かうキャロラインを詠んでいる。
二首目は、何とも哀しい思いにみちびかれてゆく。
歴史的事件に思いを馳せなくてはならなくなる。
父は凶弾に倒れた大統領。
母は、大富豪の婦人となったジャクリーン。
そして亡くなった。
幼いころのキャロラインを私たちは、
何度も映像に見ているはずだ。
そのキャロラインが大使として日本に着任。
わたしは、キャロラインの映像を見るたびに
哀しい思いにひたらざるをえない。
父を失い、母に捨てられ、
それでもこの女性は強く生きてきた。
「若くてすでに父母なし」は、
こういう私の思いをさらにゆすぶる。
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10月14日、つまり来週の日曜日、
名古屋市の中村図書館で、しゃべります。
イベント名は、「図書館で短歌に親しむ」。
中村図書館にある短歌関係の図書を材料に、
あれこれ現代短歌を中心にしゃべります。
10時から11時30分です。
受付は、9時30分から。
予約はできません。
先着20名となっています。
そして、大事なことですが、
参加費はありません。無料です。
先着20名となっていますが、
少々増えても何とか対応できると
担当者は言っていたように記憶しています。
中村公園駅から徒歩10分程度です。
中村公園というなかなか雰囲気のある公園の左端にある施設です。
天気がいいと本当に心地良い憩いのスポットという感じがします。
よろしければどうぞ。





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米川千嘉子さんの第9歌集『牡丹の伯母』(砂子屋書房)に
こんな歌があり、感慨深いものがあった。

・カリカリと録音のなかに鳴く雁よ「現代短歌雁(がん)」評論の時代ありき

確かに「現代短歌雁(がん)」は、評論を重視していた。
この雑誌で評論を書くことを学んだ歌人は数多くいると思う。
しかし、雁書館はすてになく、
冨士田元彦は鬼籍に入り、
小紋潤さんは病牀にある。
時代というものの残酷さというものを
本当にしみじみと思う。
評論が廃れてゆく時代は、
きっと作品も廃れてゆくものだと思う。
なぜなら、批評がなければ、
作品は垂れ流されたままで、
濾過されることはないから。
こうして書いていて、
やはり思うのは、小高賢さんが存命だったらと思う。
詮無い事だが。
小高さんなら、しっかり濾過の役割を果たしてもらえたと思う。
そうそう、この歌集には、
小紋さんを詠んだ歌もある。

・優しかる感想たまひし小紋さん雁書館はがたがたぴしとありしが

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現代歌人協会会報が届いた。
恒例の新入会員の顔写真と簡単なプロフィールが掲載されている。
驚いたことに、
新入会員39名中、
男性会員は、6名。つまり六分の一以下。
歌壇の男女比は、年を追って、女性の比率が増している
とは思っていたが、
ここまで来たのかというのが率直な思い。
私の所属するコスモスも、
確かに女性会員のほうが多くなっている。
支部の歌会でも、
男性が数名の時もある。
平安の時代のように
女性歌人が大いに活躍する時代になりつつあるのだろう。
男性歌人に奮起せよなどという気はない。
もともと和歌は女性のものだったのだから。
だから、男性の歌は、どこか無理しているところがあるが、
女性の歌のなかには、内部の自然のリズムによって、
産み出されているのではないかという歌がある。
もちろん、すべての女性歌人がということではない。
吉本隆明の『共同幻想論』あたりには、
なぜそうなるのか解明するヒントがありそうな気がする。


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「まひる野」10月号の「後記」で、
島田修三さんがこんなことを書いている。

○穂村弘の作歌法だったか、まず文語体で発想、そこから口語体へと
推敲していくという。ずいぶん手のこんだ難しいことをしているなあ、と
妙に感心したことを覚えている。現代では口語のほうがリアルに素材
を生かせる場合が多い。それでも文語脈が優位なのは、やはり韻律
の問題だろう。ただ動詞の下二段活用連体形なんかは、いかにも野暮
に聞こえることがある。「流るる」でなく「流れる」と口語にすればいい。
肩の力を抜いた柔軟な態度で作歌を楽しんでほしい。

確かに、下二段や上二段の連体形は、どうにも古めかしいという気がする。
それを「野暮」というのは、いかにも島田さんらしい表現だ。
早晩下二段や上二段の連体形は消えてゆくのかな。
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