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真中朋久さんがこんな歌を詠んでいる。

・「平成」になじめぬままの三十年「令和」になじむこともなからむ

同感だ。というより、「令和」という元号が発表されて以来、
わが胸に去来する違和感を見事に詠んでくれているなあと
ひたすら嬉しくなった。
「平成」という時代は、何かいつも浮遊感がただよっていた。
ぼくだけの思いにすぎないかもという気もしたが、
ぼくだけではないと確信をもてた。
「令和」という言葉にはなじめない。
選歌していても、
「令和」という言葉があると怯んでしまう。
特に「令和」の時代へのあからさまな期待の
言葉が詠まれている歌は、どうにも採る気がしない。
もう少し単純に考えたほうがいいのかもしれないが、
なじめないものは、なじめないのだ。
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名鉄電車

2019/07/12

「塔」7月号には、偶然なのか必然なのか
名鉄電車が永田和宏さんと栗木京子さんの歌に出てくる。
まず永田さんの歌。

・赤い電車の名鉄電車に乗つてきた藤川宿がけふのはじまり

名鉄電車はかつては、赤色の車両が多かった。最近は、銀色が増え、
赤の割合は減りつつある。
藤川には一度だけ行ったことがある。
遠い親戚がいたようで、父に連れられて行った。
しかし、行ったということしか覚えていない。
栗木さんの歌。

・橋越ゆればまたしやんしやんと走り出す強風の日の名鉄電車

名鉄電車が強風でストップするのは、豊橋周辺なので、
栗木さんと永田さんは、同じ日に豊橋方面に出掛けたのではないかと
いう気がする。もちろん確証はない。
永田さんのこの歌は、愛知県に長く生活しているのに、
知らなかったことを教えてくれた。ぼくが無知なのだとは思うが。

・豊橋はもと吉田宿豊川に架かる豊橋を市の名となしき

うーん、そうだったのか。
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ハングル

2019/07/10

今日は桑名市の大山田公民館の講座の日。
JR、近鉄の急行とつないで、
桑名駅からは三重交通のバスに乗る。
バスに乗って、あれっと思った。
次の停留所が表示されるのが、
なぜか日本語のあとにハングルの表示がある。
英語とか中国語の例は見たことがあるが、
ハングルは見たことがない。
それで、講座の最初に受講生のみなさんに聞いてみた。
あまりはっきりした回答は得られなかった。
ただある方から、戦前からこの桑名周辺には、
韓国の人が多かったということを教えていただいた。
なぜハングルにこだわるのか。
理由は簡単で、今日の講座で紹介する歌集が
加藤隆枝さんの『ハングルの森』(六花書林)という歌集だから。
2003年頃からハングルの勉強を始めて、
今回ハングルに関わる歌だけを載せた歌集を出したのである。
歌の中には、ハングルそのものが印刷されているものがあるが、
そういう歌は紹介できないので、
片仮名でハングルの読みをルビとしてふっているものを
中心に紹介した。
その中から何首か紹介する。

・しばらくは記号に見えしハングルもだんだんに意味もちはじめたり
・テキストのハングル文字がいっせいにラインダンスをする 目をこする
・目の水が涙となり目の道が視線となる言葉たのしも
・砂糖のこと雪糖という韓国の黒砂糖気になり辞書を繰る
・記号にしか見えないという友よ そうか われには立木に見えるハングル
・乗客が座ってから動く日本のバスはやさしいというレヨン先生
・再会を約束したるレヨン先生「承知しました」とドラマを真似て

最後の歌の「承知しました」は、
日本のある有名なテレビドラマの主人公の決めぜりふ。
このドラマをハングル語講座のレヨン先生も夢中で見ていたのかな。
この主人公役の女優は、
現在朝ドラに出演中。

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