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角川「短歌」昭和47年5月号を必要あって、見ているのだが、
こんな歌を見つけて驚いた。
作者は礒幾造。

・抵抗といふにあらねどコンピューターにかけらるる自己申告われは怠る
・コンピューターにわが経歴も管理されわれは機構の何の歯車

ぼくが初めて出会ったのは、三校目の赴任校で。
昭和61年の春だ。
それよりも14年前に、
大企業では、すでにコンピューターは使用されていたのだ、
一体どんな機種だったのだろう。
ぼくが初めて出会ったのは、PC98とアップルのコンピューター。
『現代短歌大事典』を見たら、
礒は日立製作所に勤務していたと書かれている。
なら、当然のことか。
ところで、「コンピューター」という語を初めて詠みこんだ歌は、
この礒の歌以前にあるのだろうか。
また暇のある時に探索してみよう。

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井野佐登さんの第6歌集『自由な朝を』にこんな歌がある。

・グランカフェにパスタ食みつつ読みしかば歌集『五六川』に油脂のしみあり

『五六川』については、詞書に「小林峯夫第四歌集『五六川』」とある。
「五六川」は「ごろく」と読む。
「グランカフェ」は、蒲郡市内にあるパン屋兼喫茶店の名前。
ここのランチが実にリーズナブルで、
ぼくもわざわざ刈谷から年に何回か訪れている。
「グランカフェ」という一連があるくらいだから、
井野さんはこの店の常連であることは間違いない。
ただぼくは、一度もこの店でお会いしたことはない。
ぼくが行くのは、いつも平日だから、
忙しい内科の先生はいるはずもないかな。
土日に行けば、たぶん会えるのだろう。
ところで、角川から小林理央さんの『20÷3』という歌集が出されたが、
理央さんは、何と小林峯夫さんのお孫さんとのこと。
ある方からその話を聞いてびっくりした。
念のために言えば、
小林さんは「まひる野」の重鎮、
井野さんももちろん「まひる野」のベテランである。




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前回触れなかったが、
第二歌集『恋愛譜』は、2002年に出されているから、
『アンヌのいた部屋』は、17年のブランクの後出されたわけである。
『恋愛譜』について、
かつて「桟橋」で書いたことがあるが、
その時、小林さんから、
岡井さんがぼくの文章を喜んでいたと知らせていただいた。
ただ、それは手紙だったのか、メールだったのか記憶にはない。

ところで最近出された「扉のない鍵」の3号には、
小林さんが「橋の上のリトグラフ」と題した20首を掲載している。
こちらは、すべて一行書き。
たとえばこんな歌がある。

・靴につく土をマットに落としつつ告げる言葉を胸にひきよす

『アンヌのいた部屋』には、こういう定型に沿った歌は一首もなかった。
だから、『アンヌのいた部屋』の歌は、やはり実験作というしかない。
ただどちらの歌が魅力があるかといえば、
ぼくは『アンヌのいた部屋』を推したい。
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ある歌集について、このブログで3回触れたが、
その後、余裕がまったくなくなって、
ある歌集について、誰の歌集なのか、
明かさねばと思いつつ、今日になってしまった。
歌集名は、「アンヌのいた部屋」。
著者は小林久美子さん。
要するにある歌集とは
小林久美子さんの第三歌集『アンヌのいた部屋』(北冬舎)である。
第二歌集までは一行書きだったのに、
この歌集では、三行、四行と分かち書きにしている。
当然ある種の強い意志があるはずなのだが、
巻末には、残念ながらあとがきに類するものは一切ない。
ただ略歴は掲載されている。
意思表示無き歌集ではあるが、
作品そのものが意思表示しているととればよいのだろう。
もう少し紹介するが、
関心をもたれた方は、ぜひ手に入れて読んでほしい。
短歌の向かう極北の地がここにあるのではないと思うから。
もちろん、極北は、詩の極北でもあると思う。
短歌とか詩とか、そういう区別はもういらないということかもしれない。

川幅がひろくみえる
冬の辺に
水彩紙を裁つ
午さがりまで

季をえて
裸木が芽ぶきはじめる
そのように
きもちも立てなおせる

しずかに
詩はまずしい椅子に
まぬかれまどろむ
夢にめぐまれたこと

わすれていたことも
憶えていたことも
思いなおすふるい画帳


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昨日は「灯船」15号批評会。

会場は、名古屋のウインクあいち。
ゲストは、「まひる野」編集委員の広坂早苗さん。
出席者は、ゲスト、オブザーバー含めて29名。
北は盛岡、南は熊本から駆け付けてくれた。
10時30分から17時 までみっちり
それぞれの作品について、批評しあう。
広坂さんには、出席者全員の作品について、
的確な評をしていただいた。
終了後は、
JRセントラルタワーズの13階の店で懇親会。
ゲストも含めて25名が参加。
8時まで飲みかつ食べ、そして大いに短歌について語り合う。

一応8時の段階で解散にして、
希望者は、平和園に向かう。
10名が参加。
例のスケッチブックには、一頁分書かせていただく。
もちろん「灯船」批評会として。
一応一首だけ面白短歌を書いておく。
それぞれの句をメンバーが作って、
シャッフルした後五七五七七に並べただけ。
それでも何かしら感じさせるものはあるかな。
9時半過ぎに散会。

充実した一日だった。




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吟行会

2019/11/18

昨日は吟行会。
年に一度、11月の支部の歌会を吟行会として催している。
今回は、名古屋港水族館。
11名が参加。
ぼくは、中日歌人会の役員会が短歌会館であったので、
遅れて参加。
ポートビルの二階のレストランで昼食をとった後、
同じビルの6階の会議室に移動して歌会。
詠草を一首または二首提出して、
後は、もちこんだタブレットとプリンターで詠草用紙を作成。
以前には考えられなかったが、
30分もかからず、詠草用紙ができる。
三首選をして、批評、鑑賞を行う。
みなさん、なかなか上手い。
というより、手慣れている。
ぼくはとにかく水族館の中には入っていないので、
題詠のつもりで何とか一首つくる。
もちろん、票は入らず。
高点歌はこの歌。八票獲得。

・ぎこちなく水に入りたるペンギンが鳥の速さに身をひるがへす

四時前には終了。
とにかく好天での吟行会で、
みなさん充実した一日を過ごせたようだ。
六階の会議室からは、
名古屋港は言うまでもなく、
鈴鹿の山々もよく見えて、
改めて会場の良さも痛感した。
ただ会場費は、普段の5倍かかったが、
十分元を取れた気がする。

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『十二国記』3巻、4巻読了。

感想は一言に尽きる。

こうでなくっちゃ。

ところで、これで戴国の物語は終了となるが、
次はどの国の物語になるのだろうか。
といっても、また何年先になるか分からないのだが。

しばらくしたら、読み返してみよう。
人名が多すぎて整理できなかったので。
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本日待ちに待った『十二国記』の3、4巻の発売日。
当然、書店へ直行して購入。
実際は、注文してあったのを引き取りに。
早速3巻を読み始める。
ネタばれをしてはいけないので、
これ以上書かないが、
どうやら、三国志というよりは、
水滸伝的世界になってきた気がする。
とは言っても、まだ3巻の真ん中にもいっていないが。
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喪中はがき

2019/11/06

11月に入って、喪中はがきが届きはじめた。
今日も一葉届いた。
差出し人に心あたりがなかったので、
どういうことなのかと思いつつ、読み始めておどろいた。
父親の名前が記してある。
高校、大学と長く親しくしていた友人の息子さんからの
はがきだった。
ある時期までは親しくつきあいをしていたが、
夫人を早く亡くして以降、途切れてしまっていた。
それが、今年の正月、自伝めいた文書を久しぶりに送ってくれたので、
感想等を書いて、すぐ返事をした。
しかし、その後、何の音さたもなかった。
このはがきによると、三月に亡くなっているので、
ぼくに文書を送ってくれた時期には、
かなり良くなかったのかもしれない。
昨年の夏、大学以来長く付き合ってきた友人が亡くなった。
また一人かつての友人が亡くなっていた。
生き残るというのは、
こういうことかと思わざるをえない。


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