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「鱧と水仙」の第55号が届く。
今号の特集テーマは、
「コロナとの日々」。
発案者は坪内稔典さん。
作品ありエッセイありで読み応えがある。
ところが、発案者の稔典さんは、
「マスクのなかの岡井隆」というエッセイを書いていて、
コロナの話題てはなく、岡井さんと二人だけになったときに
聞いてみたい三つのことについて書いていた。
三つ目がきわどい質問。

「どうして歌会始の選者になり宮内庁御用係をつとめたのですか、
ということ」

この勢いで、同じく歌会始の選者、三枝さん、永田さんにも噛みついている。

そういえば、現在の御用掛の篠弘さんが、
「短歌研究」10月号のインタビュー記事で、
岡井さんの最初の奥さん、二番目の奥さん、三番目の奥さんについて語っている。
最初の奥さんは「未来」の仲間の山口智子さんなのだが、
なぜか篠さんは、特定できる情報を語りつつ、
固有名詞は出さなかった。
二番目、三番目の奥さんについては、
初耳のことがいくつかあり驚いた。
あの九州行きについては、
最も詳しく知っている人は、
篠さんだけになってしまったんだなあとつくづく思う。


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三月書房

2020/08/29

高橋千恵さんの第一歌集『ホタルがいるよ』(六花書林)にこんな歌がある。

・こってりの胃を引っさげて見つけたり寺町通りの三月書房
・歌集五冊を背負いつつ六地蔵行きに乗り換えようやく座る

もちろん京都の三月書房を訪ねた際の歌である。
五冊も買い込んだのだ。
ぼくも一度だけ訪ねたことがある。
三冊くらいは買ったかなあ。

この三月書房がなくなってしまう。
すてに地べたの本屋のほうは閉店してしまい、
通販のみになっている。
通販のほうも今後閉店するようだ。
短歌関係の雑誌も多くとり扱っていて、
歌人にとっては、聖地の趣もあったが、
ぼくも通販ではよくお世話になっていて、
本当に残念だ。
短歌関係の友人たちから、
歌集を手に入れたいという相談があると、
まずは三月書房のホームページで確認して
手に入れるといいよと言っていたが、
これも今後はできなくなる。

大きく時代が変わろうとしているときの
ひとつの余波なのだろうか。

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今日の中日新聞の夕刊に、
「つぶやく短歌」の四回目が掲載されている。
今回は、大松達知くんが登場している。
コスモスの仲間がこういう欄に登場するのは、
率直に言ってうれしい。
コスモスの人は、あまり表に出ることを好まない。
正確に言えば苦手なのだ。
優れた歌を詠む人はたくさんいるが、
歌壇という場には出たがらない。
欲がないというより、
短歌というものはそういうものだという考え方だろう。
目立つ必要はない。
自分の詠みたい歌を詠む。
それで十分だという人が実に多い。
さて、大松くんの文章だが、
教員の立場から、
今の教育の現場を語っている。
特に生徒たちに対するまなざしは鋭い。
とんでもない日々を送る
生徒たちの心がどのように変化してゆくのか。
答えは、数年後には出るだろう。
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「NHK短歌」9月号の「歌会ウオッチング」欄に、
ぼくが編集している「灯船」の紹介記事を書いた。
まず「灯船」という雑誌がどのような経緯で生まれたのかについて。
それから一日がかりで行う批評会につて。
そして、2月22日に行った17号の批評会について。
短歌関係のリアルの集まりでは、
この22日が最後だったようだ。
この後は、ほとんど中止、
あるいは人数を大幅に減らして、
オンラインでの開催となっていった。
まさに怒涛のような半年だったが、
まだ先は全く不透明。
どのような予測も当たる保証がない。
わが「灯船」の批評会も、
年内に予定していた批評会はすべて中止。
年齢層が高いので、オンラインも無理。
今後どのようにして批評活動を行うか
しっかり検討していくべき時期に入ったようだ。

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