『書評稼業四十年』
2020/12/30
北上次郎の『書評稼業四十年』を読んでいて、
こんな箇所に出くわした。
53ページ。
佐藤多佳子が『一瞬の風になれ』で
本屋大賞を受賞したときの二次会の話。
以下、引用する。
新潮社の田中範夫がトイレを探して店内で迷い、偶然にも
ふらふらと私たちの席の近くまでやってきて、「あれ、なんで
北上さん、こんなところにいるんですか。佐藤さんの打ち上げ、
向こうでやっていますよ」と言うので、そちらにお邪魔したので
ある。すると、各社の編集者がたくさんいた。顔を知っている
人もいれば、知らない人もいる。すると、一人の男が「あ、
こいつ、おれのこと、覚えていないな」と察して、ぱっと立ち
上がり、名刺を差し出してきた。帰宅してから名刺を調べる
と、その男の名刺が四枚もあった。講談社の国兼秀二である。
こうやって、向こうから名刺をくれる人はいいのだが、ほんの
たまにパーティに出た時、旧知の人のように話かけてくる人が
いたりすると、今さらな名前は聞けないし、困ってしまうのである。
こういう発見があるから、
ついついいろんな本を読んでしまうのである。
短歌とは関係ない本を読んでいて、
短歌に関わりのあることを発見すると、本当に楽しい。
こんな箇所に出くわした。
53ページ。
佐藤多佳子が『一瞬の風になれ』で
本屋大賞を受賞したときの二次会の話。
以下、引用する。
新潮社の田中範夫がトイレを探して店内で迷い、偶然にも
ふらふらと私たちの席の近くまでやってきて、「あれ、なんで
北上さん、こんなところにいるんですか。佐藤さんの打ち上げ、
向こうでやっていますよ」と言うので、そちらにお邪魔したので
ある。すると、各社の編集者がたくさんいた。顔を知っている
人もいれば、知らない人もいる。すると、一人の男が「あ、
こいつ、おれのこと、覚えていないな」と察して、ぱっと立ち
上がり、名刺を差し出してきた。帰宅してから名刺を調べる
と、その男の名刺が四枚もあった。講談社の国兼秀二である。
こうやって、向こうから名刺をくれる人はいいのだが、ほんの
たまにパーティに出た時、旧知の人のように話かけてくる人が
いたりすると、今さらな名前は聞けないし、困ってしまうのである。
こういう発見があるから、
ついついいろんな本を読んでしまうのである。
短歌とは関係ない本を読んでいて、
短歌に関わりのあることを発見すると、本当に楽しい。