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暮しの手帖

2021/07/30

7月25日発行の「暮しの手帖」に、
くどうれいんさんのエッセイが掲載されている。
「暮しの手帖」というのが驚き。
要するに引く手あまたということなのだろう。
題は「んめとこだげ、け」。
祖母の言葉を題にしたのだ。

ところで、この「暮しの手帖」の表紙絵が、
佐々木マキというのにも驚いた。
佐々木マキとの出会いは、
高校生時代に購入した「ガロ」ではないかと思うが、
どうだろう。
かつて100冊以上あった「ガロ」も処分してしまったので、
確かめようはない。

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全歌集

2021/07/28

この秋、長寿歌人の全歌集が刊行予定とのこと。
一冊は、岡野弘彦さんの全歌集。
歌集に収められていない歌も収めるということで、
編集はかなり大変かと思うが、
この秋には出されるようだ。
もう一冊は、馬場あき子さんの全歌集。
どちらの全歌集もかなりの厚さになるだろう。
ということは、定価も軽く一万は超えるだろう。
懐具合を考えての購入になる。
二冊とも購入するというのは、
かなりきついなあ。
今から積立をしなくてはいけないかも。

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『秋沙』

2021/07/06

加藤淑子さんの第二歌集『秋沙』に、
こんな歌がある。

・ドラえもんといへる漫画の流行ること近視になりし児童より聞く

1980年の歌。
「ドラえもん短歌」などというジャンルがあるとか。
この加藤さんの歌は、
多分「ドラえもん」を詠んだ歌としては、かなり早いのでは。
加藤さんは、大学の附属病院の眼科医として、
さまざまな患者を詠んでいるが、
こういった子供を詠んだ歌には、惹かれるものがある。
因みに、加藤さんは、独身を通された。
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萩尾望都著『一度きりの大泉の話』(河出書房新社 1800円+税)。
何ともすごい本だ。
各紙の評を読んで、読んでみようと思ったのだが、
読み終えて、なんとも言えない感情が湧いてきた。
もともと萩尾望都の良き読者ではなかった。
かの有名な『ポーの一族』も、
生徒に借りて読みかけたが、見事に途中で挫折した。
『11人いる!』は読んだかもしれない。
この本を書くきっかけは、
竹宮恵子が自伝を出したことがきっかけということだが、
竹宮恵子の漫画は全く読んだことがない。
竹宮恵子の自伝は、今のところ、読もうという気にはなれない。
気が向いたら読むかもしれない。
本屋には、この本と自伝が並べて売られている。
まさに商魂というべきか。
さて、この本の内容たが、
ネタバレになりかねないので、
帯文だけ紹介して、これ以上はコメントしない。

・大泉に住んでいた時代のことはほとんど誰にもお話しせず、
忘れてというか、封印していました。
しかし今回は、その当時の大泉のことを
初めてお話ししようと思います。




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『黄鳥』

2021/07/04

歌集も読んでいる。
阿木津英の『黄鳥』。
こんな歌を見つけた。

・目を上げてふとくらがりにつやつやし柿のお尻を叩いて過ぎぬ

いい歌だ。こういう歌が一首でも詠めたらとつくづく思う。
余分なものが一切なく、生きる歓びが伝わってくる。
この前の歌は、こんな歌。

・夜の間に降りこぼれたる椎の実の湿りうれしもわがたなごころ

この歌は、ぼくとしては、結句に異論がある。
やはり「目を上げて」の歌は格別だ。

阿木津さんは、ぼくと同年。
島田修三さんも。
そして、冬道さんも。
みんな古希を越してしまった。
嗚呼。
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桜庭一樹著『東京ディストピア日記』(河出書房新社 1720円+税)。
昨年の1月26日から今年の1月9日までの日記。
日記なのだが、
実は読んでゆくと、これは日記なのかと
疑い出すような記述があらわれる。
日記のように書かれているのに、
突然夢の中の世界に入ってしまったような記述の連続で、
現実と夢の世界を交錯させている。
コロナ禍の東京が、
これまでとは別の世界の入り口になっているような気がしてくる。
東京も世界も変わらざるをえなくなっている。
その予兆をこの日記は示している。
さて、どんなふうに変わってゆくのか。

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河合香織著『分水嶺』(岩波書店 1800円+税)。
副題に「ドキュメントコロナ対策専門家会議」とある。
昨年2月3日から7月3日までの、
専門家会議に参加した人々の
苦闘の日々ができるだけ感情を抑えて書いてある。
専門家会議の人々が手弁当で寝る間を惜しんで、
対策のための会議を続ける姿は、
日本という国に少しは希望があるんだということを
教えてもらえた気がする。
特に副座長の尾身茂さんの言動には、
敬愛の念を抱かざるをえなかった。
尾身さんがいたからこそ、
専門家会議は、機能を発揮できたことも確かである。
なお、座長は脇田隆字さん。
政治家や官僚については、
特段の批判的記述はない。
多分、作者は、読んでもらえば、
自分の気持ちがどういうものか分かってもらえるという
自信があるのだろう。
専門家会議に参加した人たち、それぞれの
人間的魅力についてもよく書けていると思う。
この手の本は、読みだしても、
途中で投げ出してしまうことが多いが、
今回は、最後までじっくり読むことができた。
日本の国に、希望の光がいくらかでも
感じたい人には、お勧めの本である。


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「コスモス岩手」296号が届く。
最終ページの通信欄に、
工藤玲音さんが新入会員として紹介されている。
では、ひょっとして作品もあるかと、頁を繰ったところ、
五首掲載されていました。
紹介します。

・仕事の顔、なるもの無くてコーヒーに映るわたしのいつもの笑顔
・食パンとバターがバタートーストにるまで犬のつむじを撫でる
・本棚を並べるための棚があり学校よりも大きなイケア
・アイドルの努力ほどではなき我のセロリチヂミをぎゅむぎゅむと焼く
・喪失は風より遅く重く来るチェダーチーズが雪崩れるように

三首目以外は食にかかわる歌。
五首目は何となくわかります。
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