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10月の半ばに何とか遅れていた「コスモス愛知」549号を出すことができました。
この号に、ぼくは、12首詠と文章を載せています。
ともに、安立スハルさんに関わるものです。
12首詠は、題して「安立スハルさんのこと」。
一首だけ拙詠を紹介します。

・ひとたびも見ゆるあたはず逝きたれば安立スハルはあこがれの人

文章のほうの題は、12首詠とよく似た題ですが、
「安立スハルさんのことなど」。
安立スハルという歌人に出会うきっかけを、
「歌壇」に書いたものよりも、もう少し詳しく書いた文章です。

この「コスモス愛知」をお読みになりたい方は、どうぞご連絡ください。
差し上げます。




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訃報

2021/10/23

コスモス短歌会の岡崎康行さんが、
10月11日に亡くなられた。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

かねて闘病中ということは、承知していましたが、
特段のことがあるということは、
どこからも聞こえてこなかったので、
コスモスの岡崎さんの作品を読むたびに、
今はどんな状態なのかということは、心配していました。

第一歌集『水の瘤』にこんな歌があります。

・座りぐせつけるコート着て降りましき新潟駅ホームに宮先生

初句、二句はいかにも岡崎さんらしい歌い方です。
そして、描写される宮先生も、
いかにも宮先生らしいと嬉しくなります。
宮柊二短歌を受け継ぎつつ、
それだけでは飽き足りなかったのなあと
今は思います。
ただ宮先生への敬愛の念の深かったことは、
自他ともに認めることです。

コスモスの先輩であり、「桟橋」の仲間でもあった岡崎さんの死は、
またひとつ寂しさをわたしの心のうちに吹き込んできます。
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「合歓」94号が届く。
早速インタビューを読む。
今回は上村典子さん。
久々湊さん、山口まで出かけたんだと咄嗟に思う。
「余白」欄には、山口までの経路と山口で訪れた所について書いてある。
山口宇部空港着が9時。
そこからレンタカー。
レンタカーでまず訪れたのが山口県立美術館。
小村雪岱の特別展が開催されていたとのこと。
それから定番の瑠璃光寺。
もちろん五重塔を見に行く。
さらに香月泰男美術館へ向かう。
ここまで書いてきて、
あれっ、このルートをかつてぼくも走ったなあと思いだした。
十数年前のことだが、
新幹線で山口まで行き、レンタカーを借り、
宇部空港へ向かう。
空港で高野公彦さんと大松くんを出迎え、
レンタカーで香月泰男美術館へ向かった。
この旅のことは、
高野さんの歌集にも一連が掲載されている。
最初高野さんは、ぼくの運転については、
かなり不安視しされていたようだ。
それで、気になるのか、「鈴木くん、この道で大丈夫なの」
などと時々声をかけてくださった。
でも、わが刈谷の町に比べて、
山口は圧倒的に車が少ないので、
何の支障もなく、美術館へも、
大会の会場である山口市のホテルにも
すいすい行けた。

脱線してしまったが、
インタビューの内容は、
とても内容の濃いもので、
いろいろ考えさせられた。
ということで、読み終えて、
すぐ書庫へ向かい、
いただいた歌集を何冊か引っ張り出してきた。
これから読み返そうと思う。

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生まれて初めて「山と渓谷」を購入した。
11月号が今日発売。
特集の「全国絶景低山50」に惹かれたのが第一の理由だが、
もう一つ理由がある。
かつて中日新聞社の文化部にいた川原田喜子さんが
山と渓谷社に入社したことを突然思いだしたのだ。
編集後記のページを見ると、
川原田さんいるではないか。
編集部の六人の中の一人。
編集後記も書いている。
この編集後記がなかなか面白い。
紹介しよう。

小指の爪ほどの小さなクモが部屋に住みついた。
害虫を食べると聞くので、駆除せず同居中。虫に
詳しい同僚によると、ハエトリグモの一種らしい。
帰宅するとどこからか姿を現したり、台風の時は
ずっと近くにいたり、結構かわいい。

かわいいんだ。
「山と渓谷」には、「山の俳句、短歌」欄が
偶数月には掲載されるとあるので、
ひょっとしたら、川原田さんが担当しているかも。
でも、来月号は雪山特集だから、買うのもなんだかなあと思う。
立ち読みかな。
この雑誌は、けっこう高い。
短歌の総合誌よりはもちろん高い。
因みに11月号は税込み1320円。
でも、美しい山の写真がたくさん掲載されているから、
その点では、逆に安いかもしれない。
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「歌壇」11月号の「平成に逝きし歌びとたち」の第23回に
安立スハルさんについて書きました。
「安立」は「あんりゅう」と読みます。
第一歌集『この梅生ずべし』の「あとがき」によると、
安立家の先祖が源義朝をかくまった時に、
そのお礼として、この「安立」という苗字を授かったとのこと。
紋所も考案してくれたとのこと。
さらに歌集の題になっている「この梅生ずべし」も、
源義朝の発言とのこと。
それにしても、800年近く前のことなのに、
「あとがき」を読んでいると、つい最近のことのように思われて仕方なかった。
それはいいとして、
とにかくコスモスの大先輩安立スハルという歌人について、
多くの人に知ってもらいたくて、書きました。
8月の後半から9月前半にかけて、
久しぶりに必死に原稿を書きました。
15枚という枚数も久しぶりなので、
焦りをおぼえつつ書きました。
最近は多くても6枚程度なので、
余裕で書くのですが、
さすがに15枚というのは、なかなかむつかしいということを痛感しました。
そして、初校が戻ってきたときには、ミスだらけでかなりめげました。
とにかく読んでもらいたいです。
なお、来月号のこのシリーズは、柏崎さんということなので、
こちらも見逃せない。
「塔」の梶原さい子さんが書きます。


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全員出席

2021/10/14

中京大学の秋学期の「短詩型文学の世界」という
講座を担当している。今日が四回目。
子規や子規の弟子たちの俳句の話をした後、
与謝野晶子について語る。
終了前に、出欠確認用に、
題を出して、書いてもらう。
今日の題は「私の推し!」。
学生たちが書いている様子を見ていて、
どうも今日は多いなあと思い、
試しに数えてみた。
何と、31名全員出席。
この大学で初めての経験。
というより、昨年まで講座を担当していた
愛知淑徳大学でも、経験がない。
淑徳には10年、いくつかの講座を担当していたが、
20人以上いる講座では、一度も全員出席はなかった。
中京大学の学生の真面目さをつくづくと感じた
一日であった。
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