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失速

2022/12/29

8月以降、あまり更新ができなかった。
覗いてくださる方には、申し訳ないと思いつつ、
いざとなると書く余裕がないという状態が続いた。
余裕がない一番の理由が何かはわかっている。
ただこちらは、来年の3月末をもって、大方終了する。
そうすると、4月からは、更新が元に戻るということになるかというと、
あまり自信がない。
この世の中は、予測のつかないことばかり起きるのだということを
まざまざと体験した一年だったが、
果たして、来年はどうなるのか。
多分、またしても予測のつかないことにに翻弄されていく
のではないかという気がしてならない。
それが歴史というものだろうという気もする。
大切なものは何か、そのことを考えつつ、
背伸びをしないで生きることしかできないと思う。
自分が今何とかできることを
少しずつでも続けてゆくこと、
これに尽きるだろう。
ということで、
この日記が来年どうなるかは、
ぼく自身全く見当がつかない。


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年譜のこと

2022/12/11

森銑三さんの講談社文芸文庫版の『新編 物いう小箱』には、
巻末に森さんの詳細な年譜が掲載されている。
もちろん小出昌洋さんの手による年譜だ。
たまたま「もももんが」の昭和56年12月号の
「二十五周年記念特輯号」を見ていたら、
森さんが「無題」という文章を書いている。
もちろん、特輯号のための文章であるが、
内容は、病床生活についてであり、
少し寂しい感じがただようものであった。
実際、森さんは、その数年後に亡くなるのだが。
この「無題」という文章が年譜にはない。
小出さんが見落としたとは考えられないので、
身辺のことについて記したものについては、
あえて載せなかったと思われる。
ただ、年譜というものは、公正であるべきなので、
取捨選択してよいものかどうか、疑問は残る。
なお、この12月号には、「西鶴雑感」という文章も書いており、
こちらは、年譜にも記されている。

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『婦負野』

2022/12/03

先日ある方から宮英子さんの第一歌集『婦負野(めひの)』を送っていただいた。
『聴雨』に、こんな歌を載せているので、
歌集を読まれて、送ってくださったのだろう。

・『婦負野』のみいまだわが手に入らぬは口惜しきなり待つにしくはなし

そもそもこの『婦負野』は、一度も見たことがないので、
今回手にしてみて、まさに感慨も一入である。
版元は白玉書房。
宮先生も何冊か白玉書房から出されている。
白玉書房の歌集は、造本がしっかりしていて、
非常に重厚な感じがするが、
やはり『婦負野』もいかにも白玉書房の本という感じがする。
昭和44年11月21日発行と奥付にある。
村上巌さんの「室内」と題する口絵があることも知らなかった。
富士製鉄時代の社宅の一室を村上さんが
「コスモス」のカット用に描いたものを、
あえて歌集に入れたとのことが「あとがき」に記してある。

とにかくこれで宮英子さんの歌集はすべて手元にあることになり、嬉しい。

これからじっくり読んでいきたい。



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