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「八雁」53号

2020/09/01

「八雁」が届いた。
阿木津英さんの連載「続 欅の木の下で」は、
当然と言えば当然なのだが、
岡井さんについて書いている。
阿木津さんも「岡井さん」という呼称を使っている。
確かにぼくらの世代は「岡井さん」としか呼びようがない。
岡井さんの優しさということを考えた。
岡井さんは、いつも自分より若い者の言うことを聞いてくれた。
賛成とか反対ということはなかったような気がする。
ただ聞いてくれた。
それが岡井さんの優しさではなかろうかと思う。
さて、阿木津さんの文章だが、
こんなことが書かれている。

また少し話はそれるが、石田比呂志はそういうときの岡井隆に
寄り添って力づけた。地上の泥にまみれて生きてきた石田比呂志
の本音による励ましは、たんに私利私欲から出るものとは
ことなるニュアンスがあっただろう。

「そういうとき」とは、
岡井さんが歌会始めの選者になり、
「変節」を云々されたころ。
石田さんは、一見豪放磊落で、
とんでもない人だなあと初めて会った時は思ったが、
本当に優しい人だということは、
そのお会いした日以降じわじわと伝わってきた。

今引用した次にはこんなことが書いてある。これも優しさに関わる。

石田は四面楚歌になっている者にそっと寄り添っていく
ところがあった。「未来」を出て行かざるを得なくなった
田井安曇に対しても、そうであった。

田井さんが「未来」を出ていかざるをえなくなったのは、
もちろん岡井さんが「未来」に復帰したからなのだが。
要するに石田さんは、苦しむ者には、立場は関係なく
寄り添うことのできる人だったのだ。

阿木津さんは岡井さんについて4ページ書いている。
あの世の岡井さんは、そんなことを思っていたのなら、
もっと早く教えてくれてもよかったのにと言っているかもしれない。


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教えてくださる方があって、立ち寄りました。読んでくださってありがとうございます。
「そんな話が来たらおれでも断れんですよ」みたいな、直接的な励ましだったと思うけど・・・・正直でもあると思いましたし、一言では言えない人間としての難しさを思いました。
ほんとに生きるのは難しいものですね。
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