昭和萬葉集

2012/02/17

小川洋子さんのエッセイ集『深き心の底より』
(PHP文芸文庫)の巻頭の
「『深き底』を見据える」の冒頭は、
西田幾多郎の「わが心深き底あり喜も憂の波もとどかじと思ふ」
という短歌を引用した後、次のように書かれている。

「高校時代、今から二十年ほど前だが、
『昭和萬葉集』という歌集がベストセラーになった。
数十巻もある高価な本で、買うことはできなかったが、
学校の図書室で読んだ。
当時、図書室へ行くとまず『昭和萬葉集』と、
アウシュヴィッツの写真集を手に取るのが
習慣になっていた。とにかくこの二冊を
めくってから、勉強を始めるなり、
借り出す本を探したりするのだった。」

隔世の感がある。
何かと言うと、
『昭和萬葉集』が高価な本だという点。
全21巻。
今「日本の古本屋」で調べてみると、
何と安いところだと、
3000円で手に入る。
送料だってそれくらいするのでは。
せめて1万円はしてほしい。
大学生の卒論などには、
この『昭和萬葉集』は役立つと思う。
資料代が3000円で済んでしまう。
とにかく、内容的には価値のある本が、
二束三文で売られているというのは、
本当に寂しいことだ。



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