「路上」122号

2012/03/05

3月1日に、
「路上」122号が届く。
少し早いなあと思って、
あとがきとも言える
「ゆきしろ庵雑報」を見ると、
理由が分かった。
これからは、3月、7月、11月の
発送にされるとのこと。
確かにこの方が円滑に発送できそうだ。

招待席の欄を見て驚く。
「コスモス」「棧橋」の仲間の
斉藤梢さんの「まないた」10首が掲載されている。
何首か紹介する。

・すり傷にちちんぷいぷいしてくれた婆ちやん爺ちやん攫はれていつた

・大根の白肌をふと思ひゐるかもしれぬなり瓦礫の俎板

・青になにが足されてあの日のあの色か未だにわれに付き纏ふ黒

・「被災地」と「被災者」と呼ばれ続けゐることの悲圧を誰も言はない

・いちにちも欠かすことなく夜は来て昨日と同じカーテン閉ぢる

四首目の「悲圧」という言葉を前にして
考え込まざるをえない。
実は、ぼくはまだ、
3月11日以降、自分の生き方が、
何だかうすらぼんやりしたままでいる。
古語の助動詞で言えば、
どうも「べし」は使えなくなってしまった。
と言って「む」なのだろうか。
「む」だとしても、
せいぜい婉曲の「む」というのが、
今のぼくの実態に一番近い気がする。

佐藤通雅さんの連載「宮柊二」が今回で終了となる。
『群鶏』までになる。
多分、これから一冊になると思うが、
待ち遠しい。
コスモスの仲間達には、ぜひ読んでもらいたい。
ただ、佐藤さんは、
『山西省』について書きたくて、
「宮柊二」を書き始めのだから、
さらにこの連載は続くことになる。
でも、大震災が別のスイッチを押してしまったから、
佐藤さんが、
『山西省』について書き始めるのは、
もう少し先になりそうな気がする。

なんと佐藤さんは、
4月1日に、
仙台文学館でのイベントを企画し、
実行に移してしまったのだ。
スイッチが入った佐藤さんは本当にすごいと思う。


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