今日も講演

2012/12/05

今日は、10時から刈谷市の中央図書館で
1時間半ほどの講演をする。
題は「森銑三先生の先生達」。
森さんが先生として敬愛されていた三人の方について話す。
ただ、その話に入る前に、
例の橘曙覧の「独楽吟」の話もする。
森さんは『偉人暦』で橘曙覧の「独楽吟」についても
書いている。
さてその三人の先生というのは、
実に錚々たる人たちばかりだ。
『日本近代文学大事典』の記述を要約したものを以下に記す。

◎狩野亨吉(かのうこうきち)慶応元七・二八~昭和一七・一二・二二
 秋田大館町生まれ。哲学者、思想家。明治三一年三四歳の若さで
一高の校長となり注目を浴びる。教え子に安部能成、阿部次郎、岩波茂雄がいる。
三九年に京都大学文科大学学長となるも、文部省と衝突して辞職。
以後官に就かず。書画鑑定によって生計を立てながら、町の片隅で生涯を終わった。
◎沼波瓊音(ぬなみけいおん)明治一〇年・一〇・一~昭和二年・七・一九
 名古屋市玉屋町生まれ。国文学者、俳人。明治三四年東京帝大国文科卒。
大正一一年一高教授。
◎井上通泰(いのうえみちやす)慶応二年一二・二一~昭和一六・八・一五
 歌人、国文学者、医歌人、国文学者、医師。国文学者松岡操の三男。
柳田国男は弟。東京帝大医科大学卒業後、岡山医専教授などを経て、
明治三五年上京、開業医のかたわら、作歌や『万葉集』などの
研究活動をつづけた。桂園派の歌人。森鴎外、賀古鶴所、佐佐木信綱らと
常磐会を興した。四〇年以降約一三年間お歌所寄人を勤めた。

この方たちと森先生は、学問については言うに及ばず、
日常の生活についても相談にのってもらっていたのだ
から、何とも羨ましいことだとつくづく思う。
もちろん森さんの学問に対する真摯な態度が、
この先生達にも好ましく思えたことは間違いない。
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