山本周五郎

2013/01/11

木内昇のエッセイ集『みちくさ道中』(平凡社 税別1400円)の中に
「居座る女、籠もる男」という文章があって、
その中に山本周五郎の『おさん』が登場する。
この短編集では、
「女に逃げ込む男が多く登場する」とあって、
その中で特に「葦は見ていた」について書いている。
おひさという芸妓と計之介という武士の話なのだが、
木内の文を読んで、
もう一度読み返したくなってしまった。
わが蔵書には、
ほとんど頁を繰ったことのない
山本周五郎全集があるから、
その気になればすぐ読める。
でも、怖い。
昔のように病みつきになるのが怖い。
全集の頁は繰ったことはないが、
新潮文庫で出されていた山本のものは、ほとんど読んでいる。
しかも、高校生の時に。
高校2年の時、Mという人間から、
山本周五郎の小説を紹介されて、
そこから見事に病みつきになった。
読書感想文も山本について書いた。
そのMは、
今や東京大学の副学長の職にあるらしい。
その前は教育学部長ということだったが。
とんでもない奴である。
でも、Mのおかげで、山本周五郎の魅力を知ったのだから、
感謝している。

小川洋子の『みんなの図書室2』(PHP文庫 税別590円)
の最初に登場するのが、
やはり山本周五郎の『青べか物語』。
浦安が舞台である。
小説では浦粕となっているが。

こうやって見ると、
山本周五郎の人気は衰えてないなと思う。
源氏鶏太や海音寺潮五郎あたりは、
忘れ去られてゆくだろうが、
山本周五郎は、廃れない。
絶対残る。


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