歌の友

2013/10/29

宮柊二の『藤棚の下の小室』にこんな歌がある。

・歌止めてゆくをとどめしこと無くて一人二人を常に偲べり

歌の世界から離れる人に対して、
どう振る舞えばよいのかよく分からない。
しかし、宮先生のように振る舞うしかないのかなと思う。
偲ぶしかないのだろう。
止めてゆく人には、
止めてゆく事情がある。
その事情に対して、
多分ぼくはただ立ち尽くすしかないのだ。
事情というものに分け入ることはできない。
なぜなら、歌以外の点では、
ぼくは赤の他人に過ぎない。
短歌という細い糸でこれまで
つながっていたのだから。
その人がここまで
苦しい状況を乗り越えて歌を続けてきた
ことに対して、
ぼくはご苦労さまでしたとしか言いようがない。
そして、
ぼくは、
偲ぶ人の数を増やしてゆくしかないのだろう。
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