『造りの強い傘』

2014/10/01

奥村晃作さんの第14歌集が青磁社から刊行された。
題して「造りの強い傘」。
うーん、すごい題だ。
装幀も素晴らしい。
このすばらしさは現物を見てもらわないと分からない。
手軽にどこにでも持ち運べるコンパクトサイズなのがいい。
しかし、歌数は、450首だから、読み応えがある。
歌集の題になったのは、この歌。

・折り畳み傘で造りの強い傘拡げて差して吹雪く道を行く

「伝統の継承」と題する一連にはこんな歌がある。

・ホームランそれも場外ホームランのようなドデカイ歌が詠みたい

ミツビシのボールペンの歌はどうなのだろう。
ホームランだとは思うが。
この歌には驚いた。
突然ホームページをやめてしまったが、
理由がよく分からなかった。

・人前の裸踊りはもういやだホームページの日録を閉ず

確かにあれだけ写真を載せていると、
「裸踊り」という気がしてくるのかな。
写真の洪水のようなホームページだったなあ。
この歌の前にはこんな歌がある。

・些事詠んで確かなワザが伴えばそれでいいんだ短歌と言うは

非常に断定的。
全面的に賛成という訳にはいかない。
問題は「ワザ」にあるから。

450首、あっという間に読めてしまうのが、
奥村さんの短歌のすごいところかな。
ぼくは、奥村さんの短歌は、
要するに即物主義だと思っている。
ただ時として、感情表現が強く出されるのが、
単純に即物主義とは言えないのだが、
大筋はそうだと思う。
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