小池さんの歌

2015/04/20

「短歌往来」5月号の小池光さんの「春の歌」と題する33首に
次のような歌がある。

・「未来」金井秋彦選歌欄にわづかの人が居たりしをおもふ

この歌には「大島史洋歌集『ふくろう』読後」という詞書きがある。
『ふくろう』には「弔歌」と題する一連がある。
この一連は未来選者の金井秋彦氏への挽歌及び石田比呂志氏
への挽歌である。
金井氏は2009年2月、石田氏は2011年2月に亡くなっている。
さて、小池さんはなぜこのような歌を詠んだのか。
ぼくの推測は、大島さんの「弔歌」のこの歌に関わるのかなと思う。

・最後まで愛せし人ら集うなか身から出た錆と言う声はする

「身から出た錆」が何のことなのか外部の者だから、
よく分からない。
しかし、この歌の後に、この歌があるから、
おおよその推測はできる。

・山田さんを悪く言う人さもあらむ幸せなりしよ山田はま子は

山田はま子はもちろん未来の歌人。
金井氏の選歌欄は、
私の記憶では10数名だった気がする。
多分、当時の「未来」では少ないほうだった。
ただ細川謙三氏や後藤直二氏、米田律子氏の選歌欄も
似たようなものだった。
とにかく近藤芳美選歌欄が当然多く、
次は岡井さんだった。
小池さんも当時の「未来」を見ていたのだろう。
だから、『ふくろう』の歌を読んでその頃を思い出していたのだ。
多分、ぼくも同じように当時の「未来」のことを思い出しのだ。
しかし、その当時の選者で、今も続けているのは、
大島さんと岡井さんだけだ。
「未来」は大きく変化してきたが、
「コスモス」にしても、同じように変化せざるをえない。
やむをえないとしか言いようがない。






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