安立スハル

2015/05/14

昨日から、桑名の大山田公民館での講座が始まった。
昨年に引き続き年6回の講座。
第一回の昨日は、
コスモスの大先輩安立スハルさんにの作品について語った。
そもそも「安立」が読めないのでは。
「あんりゅう」と読みます。
この姓は、源義朝の命名によるものだといことが、
安立スハルさんの第一歌集『この梅生ずべし』の「あとがき」に
書いてあります。
また、「この梅生ずべし」も義朝の発言とのこと。
源義朝は、愛知県の知多半島の野間まで流れてきて
土地の豪族の長田父子によって謀殺されたのですが、
安立スハルさんに関わる話は、
野間の前の美濃でのこと。

では、『この梅生ずべし』の歌を少し紹介します。
どうかお読みください。

・わがまぼろしの中に歩めるモンテーニュは帽子をあみだにかむりつつ行く
・亡き父のかきましし絵ぞ書画展にてためらはずわれは買はむとぞする
・茫然を持ちて見まもる一つ蝿あるがままなるいのち生きゐる
・鎮痛剤射ちてしばらく安らげば春の蚊のこゑききとめにけり
・いまわれの臥せる位置にて五年前父が逝きしとふと思ひたり
・春燈の真下の卓にひと枝の椿しづもれり今日賜はりて
・三十年を貧しき絵描きに添ひし母がざつくばらんのもの言ひをする
・病みしよりはくこともなきわが靴ををりをり母が手入れする見つ
・体弱きカントが八十迄生きしこと節度を守りしことを今日知る
・寿岳先生に対ふ心にてわれは読む賜びし「ブレイク」を今日とりいでて
・わが生にあたかも似つつなめくぢの鈍く這ふときたまらなくなる
・神は無しと吾は言はねど若し有ると言へばもうそれでおしまひになる
・キリストとキリスト教とはちがふことわが言へり間の抜けし会話と思ふ
・生の上に無くても済まし得るがらくたを絶えず捨てをれど絶えずふえ来る

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