『北窓集』2

2015/09/12

柏崎さんの『北窓集』に、
「棧橋」終刊に関わる歌が5首ある。
その中の2首はこうである。

・萩咲ける北三陸にわが在りて創刊号に稿を送りき
・創刊号表紙に刷られ匂はしきゆかりさん二十八歳の歌

「棧橋」創刊号の表紙には、
二人の歌が刷られている。
その一首は、小島ゆかりさんのこの歌。

・花を挿すグラス曇り手わが内に昏く発酵する言葉あり

この歌は、巻頭24首詠「春と秋のモノローグ」の3首目の歌。
なお小島さんの第一歌集『水陽炎』には、
この一連と同じ題で「春と秋のモノローグ」18首が
収められているが、「棧橋」に載せた歌は半分程度。
ということは、それ以外の、「棧橋」に載せた歌は、
小島さんが習作と判断して、省いたのだろう。

さて、表紙のもう一首は、柏崎さんの歌。

・坂道の岐れみちにて少女二人なにか話せり傘かたむけて

この歌は、同じく巻頭24首詠「北国晩夏」の5首目の歌。

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