「コスモス」10月号

2015/09/18

「コスモス」10月号の歌から。
まずいかにも新婚さんという歌。

・絡まつて寝ればグルルと音がしてどつちのお腹が鳴つたか揉める

動詞が多い。5つある。しかし、実に平和だ。
宮先生の『山西省』に、有名な動詞の多い歌がある。
こちらは、まさに戦場詠という歌。

・ひきよせて寄り添ふごとく刺ししかば声も立てなくくづをれて伏す

動詞が6つ。しかも複合動詞が2つ。
ということは、8つということになる。
これだけ動詞の多い歌はないだろう。
だから、臨場感にあふれている。
そう言えば、ぼくの歌にも動詞を5つ用いた歌がある。

・結論を言はず生徒の言ふを待つ心境を得るに三十年経つ

もちろん『游渉』の歌。
ある方の感想によると、動詞がぼくの歌には多いとのこと。
全く意識していなかったので驚く。

小島なおさんは、こんな歌を詠んでいる。

・〈強行採決〉その夜のこと老いてのち語るのだろう 忘れずにゐよ

これは衆院での強行採決を詠んだ歌。
12月号には、参院での強行採決を詠んだ歌があふれるかもしれない。

行動する人の歌。

・言ひ訳はやめて行くべしこの夕べ強行採決前夜のデモに

コスモスではこういう歌は珍しい方かな。
この人の歌をもう二首。

・ひとりです。わたしもです。と寄り合ひて高齢女性のデモ隊声あぐ
・来たくても来られぬ田舎のともだちの思ひも連れてデモに加はる

若者だけではないのだ。報道はシールズに傾いているが、
こういうデモ隊もとりあげてほしい。
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