『日本名詩選1』

2016/02/27

中日新聞の文化欄で紹介された『日本名詩選』
の第一巻を手に入れた。
西原大輔氏が編纂した3巻本である。
版元は笠間書院。
率直に言って、これは非常に優れた近代詩のアンソロジーである。
編年であるのがいい。
注釈も丁寧にされている。
見た目の工夫もされていて、読みやすい。
眼にやさしいというべきか。
値段も税別1600円でお値打ちである。
第一巻は、「明治・大正篇」で、76篇が収められている。
最初が『新体詩抄』の「グレー氏墳上感懐の詩」。
訳したのは、矢田部良吉。
76番目は、吉田一穂の「母」。
「あヽ麗はしい距離(デスタンス)」で始まる
有名な詩だ。

こういう編集方式で
近代短歌の本が出されないかとつくづく思う。
小高賢さんが編集した2冊があるが、
どうも使い勝手が悪い。
まず詰め込み過ぎなのか、読みづらい。
それから近代短歌のほうは、解説が分業になっているので、
納得しがたいところもある。
こういう本は、歌人ではなくて、
学者に作ってもらいたい。
果たして、これができる学者はいるのかな。

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