また『ひとり居の記』

2016/03/08

川本三郎さんの『ひとり居の記』をゆっくり読んでいるが、
そろそろ終章に辿りつこうとしている。
終章間近の「正月の左富士と沼津。」を読んでいて、
最後の段落に至り、びっくり。
何と以下のような記述があるではないか。
実に嬉しい。
こういう川本さんのような読み手がもっといると
短歌の世界ももっと賑やかになると思うのだが。
では、全文引用する。

 最近、読んでいいなと思った歌人の歌がふたつある。
 ひとつは高野公彦さんの、
「神谷バーは浅草一ノ一ノ一、混み合へるなか串カツで飲む」
(歌集『流木』角川学芸出版、二〇一四年)。
 もうひとつは小島ゆかりさんの、
「徘徊の父、就活の娘ありそれはともかく空豆をむく」
(歌集『泥と青葉』青磁社、二〇一四年)。
こんなふうに日常の暮しのなかから自然に歌が詠めたらいい。

「二首」でなくて、「ふたつ」がいい。
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