『読む人間』

2011/10/06

大江健三郎の新刊『読む人間』(集英社文庫)の巻末の
「読むこと学ぶこと、そして経験」を読んで、
驚いた。いや、正確に言えば、驚愕かな。
プロというものの凄さをどうしようもなく感じた。
驚いた個所を以下に引用するので、
ぼくがどうして驚いたかくみ取っていただきたい。

「実際の生活で、なにも読むものがないという事態が生じた場合、
私は、歌や俳句を思い出しては、自分にとって大切なものではあり
ながら、しかし当の自分によくわかっていない、そう常づね感じて
いる部分を検討します。たとえば、外国に行く飛行機で眠れないと
きなど。そしてそれまでよくわからなかったものを、たとえば学者
折口信夫の歌を(歌人としての名でいえば、釈迢空の歌を)、一晩
のうちに二首も三首もしっかり理解できたことがあります。それは、
まず最初に、この人の歌集を読んで、美しいと思ったものを、また
深いところがあってその深みによく入ってゆけないと思ったものを、
カードにとって覚えたことに始まります。これも私にとって読むと
いうことの基本です。」
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