『新選 小池光歌集』

2017/07/01

「現代短歌文庫」の131回配本の『新選 小池光歌集』が届く。
巻末のエッセイを読んで呆然とする。
題は「『日和』(永田和宏歌集)に差す日」。
出だしのところで、
桑原武夫と対面する場面が書かれている。
父親が知り合いだっとのこと。
第二芸術論なる扇動的評論を書いた御仁と、
小池さんが、かつて仙台で対面していたとは。
もちろん、小池さんは、東北大の理学部で物理を
専攻していたのだから、
この御仁がどんな人物かは、
きっと後々知ったのだろう。
今にして思えば、
桑原の論は、
随分粗雑だったと思う。
というより、
桑原以外の論もみな粗雑だったと思う。
短詩型文学批判が受けるから
こぞって書いたのではないかという気もする。
真摯に日本の文学の将来を憂えていたとは思えない。
憂えていた人たちばかりだったら、
今の日本の文学の凋落はないような気がする。
それとも、第二芸術論に与した人々は、
みな憂える中で、第一芸術の隆盛のために奔走したのだろうか。
そんなふうには思えないのだが。
第二芸術論も結局流行に過ぎなかったのではなかろうか。
とにかく流行が大好きなお国柄だから。
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