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続 乗り越し

2018/07/31

短歌研究文庫の『高野公彦歌集』を時折読んでいるのだが、
乗り越しの歌の最も早い例を見付けた。
歌集は『汽水の光』。
歌はこの歌。

・乗り越しし駅のベンチに何するとなく憩へれば旅のごとしよ

実に余裕のある歌で、
最近の歌とは少し趣きが違う。
結句の「旅のごとしよ」がいい。
普通はあわてふためくのだが、
偶には、こういう時間があってもいいかなという境地ではなかろうか。
今はもうまたしてもやってしまったという感じではないのかな。
でも、ぼくらにその武勇伝を語るときは、
随分楽しそうなのだが。
乗り越しは、ひょっとしたら、
高野さんの、生来の癖なのかもしれない。

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