郡代の妻

2011/11/19

先日、高山へ出かけた時、
妻が入った雑貨店のレジの脇に、
「文苑ひだ」という雑誌の創刊号が置いてあったので購入した。
瀧井孝作の娘さんのエッセイが掲載されているし、
山崎方代について書いてあるエッセイも掲載されているので購入した。
定価は1000円。
瀧井孝作の娘さんの名前は小町谷新子。
「朴の木」と題するエッセイ。
副題は「父、瀧井孝作と故郷ゆかりの木」。
小町谷さんの家の裏庭に
瀧井の植えた朴の木があり、
その木をめぐってのエッセイ。
味わいはあるが、何しろ短いのが残念。
原稿用紙2枚程度かな。

それから元田五山という人が、
「歌人山崎方代さんのこと」というエッセイを書いている。
元田さんは、方代の友人であったようで、
方代は、元田さんを訪ねて、
高山へ来たこともあるようだ。
方代の歌に、
高山方面の歌があったのかどうか、
一度確認してみたい。

ということで、この二つのエッセイが目的で
購入したので、もうこれでこの雑誌もお蔵入りかなと思っていたら、
何気なく「郡代の妻」という小説を読み始めたら、
これが滅法面白い。
というより、感動してしまった。
作者は南アキラという人。

飛弾国21代郡代に任ぜられた
小野朝右衛門高福の妻、磯が「郡代の妻」。
磯は、朝右衛門の三人目の妻。
もとは小野家の女中であったが、
朝右衛門に見初められた。
朝右衛門は59歳、磯は24歳。
子は4人あり、
長男は鉄太郎。
小説のほとんどは、この鉄太郎を
郡代と妻がどのように育てていったのかという話になっている。
もちろん、磯の母親としての教育が中心である。
さて、ここまで読んで、
気づいた方は、幕末の人物像に相当詳しい方だろう。
この小野鉄太郎は、
父母の死後、山岡家に養子として入り、
後には、山岡鉄舟と名乗った。
ぼくは何も知らなかったが、
最後のページで、
突然山岡鉄舟が現れるのでびっくり。
山岡鉄舟は、
高山で7年ほど過ごし、
将来の素地を磨いたということがよく分かった。
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