「塔」2月号が届く。
例月より少し遅い気がする。
永田和宏さんが、安森敏隆さんの追悼歌を詠んでいる。
安森さんは、1月9日に亡くなられた。
最後にお会いしたのは、
昨年の3月下旬。
いつもは懇親会に出られるのに、
用事があるとかということで、
出席されなかったことに、少し違和を覚えた。
その頃には病魔に冒されていたようだ。
豪放磊落という印象が強い方だったので、
もうお会いできないと思うと、寂しい。
さて、永田さんの歌はというと。

・つかずはなれず五十余年の友として安森敏隆死んでしまへり

そうだ、今思い出したが、
永田さんと安森さんは、20代の時から
「つかずはなれず」だったんだ。
多分その当時は、安森さんは、塚本邦雄一辺倒ではなかったか。

pagetop
先日ようやく「早稲田文学増刊 女性号」を手に入れた。
1刷が売り切れてしまい、
しまったと思ったが、何と2刷が出た。
おかげで手に入った。
手に入れたかった理由は単純。
安立スハルさんが取り上げられているからだ。
安立(あんりゅう)さんは、コスモスの歌人。
2006年に亡くなられた。
ぼくは残念ながら生前の安立さんにお会いすることはかなわなかった。
第一歌集『この梅生ずべし』を読んだ時の
衝撃は忘れられない。
確か25歳のころだったと思う。
さらに言えば『この梅生ずべし』は現代短歌全集に収められている。
柊書房からは全歌集が出ているが、在庫はあるのだろうか。
手に入れて損はしない歌集だ。
ぼくは『この梅生ずべし』を手に入れたいが、
多分無理だろう。

さて、取り上げられている歌を少し紹介する。

・馬鹿げたる考へがぐんくぐん大きくなりキャベツなどが大きくなりゆくに似る

・金にては幸福はもたらされぬといふならばその金をここに差し出し給へ

・人間のすることなど知れきつてゐるといふ眼の前の男を無言に拒否す

二首目の「もたらされぬ」の「もたら」は漢字だが、難しい漢字で出せない。

ところで、かつて安立さんから、一度だけ葉書をいただいた。
しかし、その貴重な葉書が、いくら探しても出てこない。
多分、歌集か雑誌の間に挟まっているのではないかと思うが、
どうしようもない。
新しい家の書庫に本をおさめる時に、何とか探し出したい。
pagetop
今日の中日新聞の夕刊の「大波小波」欄は
『短歌タイムカプセル』(侃侃房)を取り上げていた。
かなり厳しい内容だ。
最後のところだけ引用する。

「編者たちは、佐佐木や前が現代短歌に果たした役割や数多の秀歌を
価値が低いと判断したのか。ちゃんと説明しなければ、侃侃房で歌集を
出した仲間や身内を優遇しお手盛りで選んだとみるほかあるまい。」

「一千年後に届けたい現代短歌アンソロジー」と書いてあるのに、
しかるべき歌人が入れられていないことについては、
誰しも疑問に思うだろう。
何せ佐佐木幸綱さんや前登志夫が入っていないのだから。
「大波小波」欄は、そこのところを
かなり突っ込んで書いているので、
関心のある方はぜひ読んでみてください。
pagetop
永田和宏さんの新歌集『午後の庭』を読んでいて、こんな歌を見つけた。

・モンゴル力士の本名みんな諳んじてつくづく変なり高野公彦

これはもう芸のうちだと思う。
昨年9月の全国大会の懇親会の後、
高野さんの部屋で更に飲んだが、
その時に、ぼくが何人かの力士名を挙げると、
即座に高野さんが本名を応えてくれた。
ぼくなどは一人もおぼわらないから、
記憶力が悪いのかなとも思ったが、
永田さんの歌を読んで、少し安心した。
どうやら高野さんのほうが変なのだ。
こういう歌もある。

・物知りのヘンな歌人がわが傍に幾望といふを教へてくれる

この歌の次はこう。

・満月を挟みて幾望、そしてまた既望の月あるを教へぬ

「物知りのヘンな歌人」は多分高野さんだろう。
場所は朝日歌壇の選歌をする所。
疲れてくると、雑談になる。
その雑談の時に、高野さんがいろんなネタを提供するのだ。
言葉をどん欲に蒐集し、
さらに用いる歌人ならではの、
一こまだと思う。
しかし、高野さんもまさか自分が
永田さんの歌に詠まれるとは思わなかっただろう。
これは誤算だったに違いない。

pagetop

新年会

2018/01/21

今日は、コスモス短歌会の愛知支部の歌会。
11名出席。
3時間ほどみっちりお互いの歌を読み合う。
題材が本当にいろいろなので、勉強になる。
そして、思うのは、
歌の読みというのは、本当に難しいなあということ。
しかし、歌会で読み合うことをしていかないと、
力がつかないことも確かである。
歌会に出てこなくなると、
歌がマンネリ化してゆく人が多い。
刺激がないから、
おなじような歌を詠んでしまうのだろう。

1月は、例年新年会なので、
歌会後、9名が新年会の会場に移動。
200席以上ある店なのに、
ほとんど空きがないというからびっくり。
何とか個室に入れる。
2時間ほど楽しい時間を過ごす。
愛知支部も、
やっとこんな和やかな新年会を行うことができるようになった。
感慨ひとしおである。
pagetop
プロフィール

スズタケ

Author:スズタケ
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -