「夜泣き」創刊号がしばらくまえに届いた。
「しんぺんこまし」の編集メンバーが再結集して、
五年間、季刊で出すことにしたのだ。
「しんぺんこまし」は、愛知淑徳大学の文学部の
卒業生が中心になって出していた雑誌で、
メンバーが固定化されていたわけではなかったが、
「夜泣き」は、精鋭がうち揃って出すという
雰囲気がみなぎっている。
創刊号の頁数は、何と86頁。
手作りだから、すごい。
何と栞ヒモもついている。
限定80部。
ぼくのものは、「29」の数字あり。
ディレッタントが集まって、
こんな愉快な雑誌を出したんだと思う。
一見お遊び風に見えるが、
5年間でどんなイメージを提示できるようになるか、
楽しみだ。
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『山西省』

2017/05/11

5月8日の中日新聞夕刊の「大波小波」欄は嬉しかった。
題して「いま読みたい『山西省』」。
こんなふうに書いている。

「安保法制の際に危惧された、日本がアメリカの
戦争に巻き込まれる可能性は、今や極大に近づ
いている。
そんな今こそ読みたい一冊として、宮柊二の歌集
『山西省』がある。兵士として中国で戦った日々の
重い生の記録である。」

この後、三首を紹介し、さらに佐藤通雅さんの近著
『宮柊二『山西省』論』(柊書房)について述べている。
この本はとにかくすごい本だ。ありとあらゆる『山西省』
に関わる文献を読み込んで、歌集の成立、歌集の構成、
さらには一首ごとの読みにまで踏み込んで書いている。
コスモスは、もちろん多くの歌人にぜひとも読んでもらい
たい書である。
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三省堂

2017/04/27

大学の授業を終えた後、
かねてから気になっていた、
タカシマヤゲートモール8階に開店した
三省堂書店名古屋本店を訪ねた。
当然、韻文のコーナーに行く。
韻文の棚を見れば、
その書店の実力が分かる。
結果は、「凡人」ということかな。
8階のフロア全体が三省堂なのに、
韻文コーナーの何とお粗末なことよ。
何せ侃侃房の本が一冊もないのだから、
よほどジュンク堂のほうがました。
ということで、予想はしていたが、
それでも一縷の希望はあったから、がっかり。
しかし、訪問記念に1冊買う。
小川糸の『ツバキ文具店』。
金曜日にNHKで放送しているドラマの原作。
ドラマのほうは、近年になくいいなあという
感想をもったドラマ。
自信をもってお薦めできるドラマだ。
それにしても、無駄足を踏んだなあ。
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昨日も今日も論理的世界の人たちとやり取りをする。
今日はついに年金機構へ。
のっけから、茫然とする指摘。
先日の担当者の指示どおりの書類を用意したのに、
それは認められていないとけんもほろろ。
全く逆の対応で、茫然とするしかない。
しかし、怒りを見せないで、
茫然としたさまを見せつづけた効果があったのか、
途中で、妥協案を提示される。
こちらもその案なら不足はないから、
承知。
ということで、いろいろあったが、
年金機構関係の書類については、
本日午後1時には提出終了。
これで大きな山は乗り越えた。
まだ小さな山があるが、こちらはもう少しゆっくりとやろう。

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論理的世界

2017/04/24

父親が亡くなったことにより、
市役所に通い続ける日々である。
市役所の担当者たちとのやりとりを通じて、
痛切に思ったのは、
ここはすべて論理的なんだなということ。
感情の入る隙間がほとんどない。
ありとあらゆることが理詰めである。
一点の曇りもない。
○か×しかない。
これがぼくは苦手だ。
だから、何回も通う羽目になっている。
でも、市役所の人たちは、
基本的に親切ではある。
そしてさらに、
市役所に勤める人は、
短歌や俳句の世界に入ってゆけるのだろうかと思った。
仕事は、ほとんど論理的世界なのに、
家に帰って、感情的、情緒的世界に入ってゆけるのだろうか。
ついついこういう余分なことを考えてしまう。
でも、市役所の能吏かつ歌人という人は、
知らないなあ。
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父の死

2017/04/19

17日の未明、父が亡くなった。
前日の午後、施設から連絡があって、
見舞いに行ったが、その時は、そんなに切迫しているという
容態ではなかった。施設の方も、このまま持ち直す可能性も
あるのではと言っていた。
ところが、11時過ぎに電話があり、駆け付けた時には、
亡くなっていた。
最晩年は施設での生活だったが、
施設の方達からの手厚い介護で、
随分幸せではなかったかと思う。
家族葬を選び、親類だけのこじんまりとした葬儀になったが、
それぞれの思いを込めることのできた葬儀だったなと思う。
当然、ぼくが喪主であったが、あまりに突然だったので、
心構えもないまま、指示どおりにするしかなかった。
怒濤の日々が続いたが、
まだまだしなくてはならないことが沢山ある。
着実にこなすしかない。
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1勝

2017/04/07

ドラゴンズの連敗がやっと止まった。
開幕して、昨日まで0勝5敗1分だから、
名古屋の街の灯は消えかかっていた。
何とか1勝できたが、先発投手がほとんどいない状態では、
この先も期待できない。
なぜかドラゴンズが勝った翌朝は、気分が明るい。
優勝を目指せなどとは言わないが、
何とか5割を目指してほしい。
そうでないと、朝がつらい。
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29年度

2017/04/01

29年度が始まる。
今年度も、大学とカルチャーの仕事は変化せず。
地域の仕事も今のところ変化せず。
ただ環境はこれから大きく変わりそうだ。
追々、ここにも記されていくと思うが。

変化のなかで、
いかに変化に順応していくかが、今年の課題かな。

そうだ、今日は一度も電話をかけなかったし、
かかってこなかったなあ。
これも変化のあらわれかな。
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朝日カルチャーを終えた後、ジュンク堂に立ち寄り、
岡田睦の『明日なき身』を購入。
講談社文芸文庫だから、高い。
228頁なのに、1500円+税。
巻末の略年譜。著書一覧が
文芸文庫の売りなのだが、
何とこの本のそれは、たった1頁。
えっという感じ。
しかも略年譜の最後のところは、こうなっている。

2010年3月号「群像」に短編小説「灯」を発表、以降消息不明。

著書一覧には5冊記されている。
ということは、この本が6冊目。
著者は消息不明だから、この本の印税はどうなるのだろう。
庄野潤三の私小説とは正反対のすさまじい生活が書かれている。
私小説の極北とも言うべきだろう。
岡田の私小説に比べたら、西村賢太のそれは、
まだまだ立派な社会人の生活を描いていると言える。
生活保護を受けつつ、施設を転々とし、
挙げ句の果てには、消息不明とは。


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「青南」3月号を見せていただいた。
今月の初めに亡くなられた清水房雄さんの詠草がある。
「さよなら、皆さん」という詞書きがついた8首。
死期を予期していたのだろうか。
少し紹介する。

・歌一首作るにいたく苦しみしあの苦しみが今もなつかし
・八十余年の作歌歴をば何とする統べては虚し何もかも皆
・「アララギ」終末期の苦しみは何時になりても忘れざる儘
・漢学者にも剣客にも作歌者にも何にも吾の成りそこねたる
・斯んな歌を残してお別れするなんて何とも悲しい事なのですねえ

3首目、あの苦しみの時期を誰も書かないままになってしまうのだろうか。
誰か書いてほしい。もう後10年ほどで書ける人もいなくなってしまうだろう。
4首目、こんなふうに言われてしまうと、ぼくなんか何だという感じ。
享年101歳。
歌壇の巨星墜つというべきだろう。

なお、「編集室たより」によれば、次号以降も清水さんの歌は掲載されるとのこと。
三月分ほどが預けてあったようだ。
これもすごいことだ。
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